ファンドレイジングがつなげる支援の輪
生活困窮する在日外国人のための緊急募金2023
ディレクターの牧です👩本日はCWS Japanが昨年2023年のクリスマスから、2024年3月までに行った緊急募金についてご報告します📣
きっかけは2023年6月の入管法改悪。可能になってしまった強制送還
これまでCWS Japanでは海外の災害人道支援以外で緊急募金のキャンペーンを行ったことがなく、今回初めて国内事業のために寄付を呼びかけました。
その動機となったのは、昨年6月に可決された入管法の改定です。これまで難民申請は不認定になっても何度でも再申請できていましたが、この法改定により、3回目以降の申請者は強制送還が可能になってしまいました。
日本社会で見えない存在となっている人たちを支えるために
私たちにつながる当事者の多くは、そのような状況下になっても帰国できない事情を抱え、行政サービスも受けることができないことから、病気や生活困窮に苦しみながら、日本社会で見えない存在になって何とか生き延びている人たちです。
コロナ禍があけてから、このような人道支援を必要とする難民申請者数が増加しており、私たちのような支援団体もこのような人々への人道支援を継続的に支えるために多くの支援が必要になりました。
これからも新たなつながりを
この間、私たちの支援呼びかけに対して61件(954,000円)のご寄付をいただきました。今回よせていただいた支援金は、公的支援が受けられず、無保険の立場にある外国籍の人たちの住居費用や医療費に活用する予定ですが、大変高額でそれらの費用を支援するだけで精一杯です。
しかしながら、感謝すべきことに、寄付者の9割は新規の個人・教会・教育機関であり、この呼びかけによって新たにCWS Japanを知っていただいた方々です。お礼状をお送りしながら、皆さんが私たちに託してくださった想いを想像しました。中には、新大久保で運営しているコミュニティ・カフェ@大久保に実際に足を運び、カフェが企画した料理教室に参加した方もいて、難民当事者とのすてきな交わりの機会を持つことができた方もいます。
私たちは、これからもこのような支援者・当事者との交流を大切にしていきたいと考えています。支援のカタチはさまざまです。寄付だけでなく、ボランティアとして時間や労力をつかって、私たちの活動に参画して下さる方々もいます。
気軽に活動に参加できる方法として、毎月第1・第3水曜日に東京・大久保で開催している、コミュニティ・カフェ@大久保があります。ぜひ気軽にお立ち寄りいただき、支援の輪に加わっていただければと思います。
(文:ディレクター 牧由希子)
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