自治体職員が1週間ITベンチャーで働いてみたら、“働く”に対する意識が変わった話
こんにちは!
クラウドワークス ワーカーエクスペリエンスチームの川城です。
本日は、地方自治体と連携した「ITベンチャー企業研修」と、それを通じて“働く”について新たな気づきを得ていただけた話について、お伝えしていきたいと思います。
■ITベンチャー企業研修とは
新経済連盟主導で進めている取り組みであり、自治体の若手職員を1〜2週間、ITベンチャー企業に派遣する制度です。
クラウドワークスでも、地方自治体と連携し、この「ITベンチャー企業研修」にて職員の受け入れを行なっています。
■福岡県田川市と連携
今回、連携させていただいたのは福岡県田川市。
実は昨年も連携させていただいており、積極的に民間企業との連携に取り組まれている自治体の一つです。
今回の研修の意図としては以下の通り。
田川市としては
・自治体との業務手法の違いを学ぶ
・ベンチャー企業ならではのスピード感、意思決定プロセスを体験する
という意図を持ってプログラムに参加しています。
クラウドワークスとしても、地方自治体を「誰もが働くを選択できる世の中を作る」という目的(パーパス)の達成に向けた重要なパートナーと位置づけており、社会作りにむけて共創できるパートナーとしての関係を作る、という目的で受け入れさせていただいています。
この研修では、
・“働く”とはどういうことなのか、視野を広げていただく
・普段の業務ではあまり関わらないような方々との触れ合いを通して思考を深めていただく
という狙いのもと、今回はオフィスでの勤務ではなく、実際に地域における課題やクラウドワークスへの期待を肌で感じることができる地方出張(セミナー)に同行していただくプログラムにしています。
実際に研修を終えて、職員にどういった心境の変化があったのかも交えつつ、この研修を振り返ってみたいと思います。
研修スタート!
今回、実際に研修を受けていただいたのは、田川市職員の川村さん。
福岡県からはるばるお越しくださいました!
▼1週間のざっくりとしたスケジュールはこちら
・1日目:サービス(クラウドワークス)への理解、模擬体験など
・2〜3日目:長野県箕輪町・松本市に出張!
各セミナー開催
・4日目:通常業務、出張の振り返り
・5日目:通常業務、記事の執筆
ここでは、特に学びの多かった2〜3日目の長野県出張について少し触れたいと思います。
■2日目:箕輪町にてワーカー向け説明会を開催
箕輪町では、前回の記事で紹介したワーキングチームのもとを訪問。初心者ワーカーさんへの操作方法の説明や、クラウドワークスが行っている利用者アンケートに取り組んでいただきました。
■3日目:松本市にて企業向けのクラウドソーシングセミナーを開催
松本市では商工会議所青年部の方々にお集まりいただき、クラウドソーシングについてのセミナーを開催。そもそもの仕組みから、クラウドワークスの使い方、活用する上でのポイントなどを紹介しました。
もともと仲の良い企業の方同士で来ていただいてることもあり、ワークショップでは川村さんも一緒に参加するなど、大盛況に終わりました。
▼セミナーの様子
・クラウドワークスを使って仕事を受注している方
・逆に業務の発注を考えている企業の方
両面のユーザーさんに会っていただき、「時間や場所にとらわれずに働く」を自分ごととして考えていただくことを意図していましたが、実際の現場を見ることで気づくことや感じることがあったと川村さんは言います。
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研修を終えて
ではここからは、実際にユーザーさんに会って感じたことや、“働く”に対する考えの変化などを対談形式で聞いていきたいと思います。
ーー早速ですが、今回の研修について振り返りながらお話を伺っていきたいと思います。よろしくお願いいたします!
よろしくお願いいたします。
ーー今回、1週間研修を受けていただきましたが、ちなみに研修が始まる前は「クラウドソーシング」自体はご存じでしたか?
いえ、実はあまり知らず・・。ただ、兄が自営業で、ロゴや名刺を発注するという話は聞いていて。なんとなく、そういう仕組みがあるんだな、というのは知っていました。
ーーお兄さんが使われていたんですね!研修の中で、実際にユーザーさんに触れていただく機会が多かったかと思いますが、なにか感じたことはありますか?
そうですね。今回は長野県の出張に同行させていただきましたが、場所を選ばず働くことができるのは素晴らしいなと思いました。
在宅ワークというと“一人で、自宅で”というイメージでしたが、今回訪問した箕輪町ではチーム制も取り入れていて、PCに不慣れな方やクラウドソーシングに不安がある方も始めやすく継続しやすいのではないかと思います。
ーーなるほど。地域のチームを組成することで、教え合いや学び合いができる「“働く”で繋がるコミュニティ」になっていけると良いですよね。
逆に課題に感じた部分などはありますか?
私が感じたのは、なんとなくの不安感や操作方法への疑問、自分にマッチする仕事の探し方が分からない、といったことで離脱してしまう方が多いのかな、という点です。逆に発注側も、業務の切り分けであったり発注の指示、要件定義などは課題というか、重く考えている方が多い印象でした。
松本市でのセミナー後は、皆さん「クラウドソーシング、うちでも活用してみよう!」となっていたので、受発注ともにハードルを下げる活動を地道にしていく必要があるのかなと思います。
ーーまさにそうですね。ハードルを下げていくためにこういった対面でのセミナーは重要な機会ですよね。
実際に川村さん自身は、クラウドソーシングを知ってなにか変化などはありましたか?
私自身というよりかは、友達の話なんですが・・
今回の東京滞在中に友達と会う機会がありまして、そこで働き方や今の生活の話になったんです。
その子は、就職を機に上京してこっちで暮らしているんですが、将来的には地元に戻りたいという話をしていて。でも今は仕事があるから戻るのは難しいと。
なので将来を見越してプログラミングを学んで、フリーでも生活できるようになりたいと話していました。
私はまさに!と思って「“クラウドソーシング”っていう仕組みがあってーー」という話をしたんですが、そういった“仕事のために地方から出てきた人”や“仕事によって生活が制限されている人”たちにも選択肢の一つになりえるんだ、というのは実感しましたね。
ーーそうだったんですね!それはまさにタイムリーでしたね(笑)
そうですね、身近な人だったのでなおさら実感しました。
まずは知ることで、働くことへのハードルが物理的・心理的に低くなりますし、働くことがより身近になり挑戦しやすくなると思います。
ーーありがとうございます。
では最後に、1週間の研修を振り返って、感じたことを聞かせていただければと思います。
はい。研修に来るまでは、働く=「家から出て(出勤して)朝から夕方まで」が基本だと思っていましたが、それだけじゃないんだと気づいたのが一番の収穫です。バイトなどもありますが、基本的に“雇用”という形での“働く”しか頭になかったので。
友達の話もそうですが、クラウドソーシングという選択肢を知っていれば、そういった方々の“働く”に対する不安が軽減されると思います。
理想を諦めて仕事をしている人が多いですが、その理想を諦めずに“働く”と生活を両立できる可能性が増えるのでないでしょうか。
まだまだ働くこと自体はマイナスに捉えられがちですが、もっとポジティブに、働くことがより身近になり挑戦できるきっかけにもなりえると感じました。
せっかくこういった機会を頂いたので、私も周りの人から少しずつ伝えていこうと思っています。
ーー素晴らしいですね。川村さんはすでに私たちの共創パートナーですね(笑)
ぜひ田川市に戻っても、今回感じていただいたことを周りの方に広めていっていただければと思います。
改めて、1週間ありがとうございました!
ありがとうございました!
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今回は田川市と連携させていただきましたが、お互いに新たな気づきを得ることができ、とても有意義な研修となりました。
前段でも触れたように、この研修では、“働く”に対する意識の変革を意図していました。
川村さんのお話を伺いながら、
クラウドワークスを知らない状態
↓
クラウドワークスと共創していくパートナー
というように、1週間という短い期間でも大きな変化が起きていることを実感することができました。
研修を通じて“働く”ということの意味を一緒に考え、クラウドワークスのサービスが持つ可能性や社会的意義を肌で感じてもらうことで、社会課題を自分ごととして捉えられるようになっていく。
社会課題への認知から、当事者意識へ
川村さんのように、このプロセスをいかに多くの自治体・企業の方に体験いただくか、今後私たちが考えていくべき課題だと感じています。
“働く”を考えるパートナーとして、
自治体・企業・法人・個人関わらず、興味のある方はぜひお声がけいただけると嬉しいです。
(最後まで読んでいただきありがとうございます!共感いただいた方は、ぜひスキ・フォローもお願いいたします!)
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