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転職活動は、自分の生きたい道を考え見つけようとする活動。違和感を持っているのならとりあえず初めて見るとよい①

2010年から12年務めた企業から、この11月に転職することにした。
転職活動を通して分かったことは、その活動が自分の人生をどう生きたいかを見つけ実現しようとする行為だということだ。

大学~現職までの経験と転職活動のきっかけを①で、転職活動の経験を②で述べたいと思う。

サルトル ”実存は本質に先立つ”
人間は最初は何ものでもない。私たちは人生をみずから自由に選び取ることによって、自分が何であるかという本質を作る。

『もう一度読む山川倫理』一部抜粋・意訳

僕の経歴①大学~大学院

幼いころから生き物、特に海の生き物が好きだった。大学は、それらを勉強できる農学部に入学した。その中で、海の生き物の持つ成分がヒトに与える効果により興味を持つようになり、大学院に進んだ。大学院では、”研究すること”自体をとても楽しんだ。研究は、誰もが知らない新しい事実を見つけることが出来るという冒険だ。だが、大学での研究は、学生のモチベーションの低さや研究費獲得競争、生活の不安定さといった難しさがあることを知り、企業の研究職を目指すことにした。

僕の経歴②最初の就職活動

就職活動は、とても大変だった。特定のどこかの企業で働きたいという理由付けができなかった。何かの道を決めるには経験があまりにも足りていなかったのだと思う。自分がやりたいのは研究だった。これまでの経験で活かせる研究領域と、なんとなく興味のあることをベースに、医薬品・食品・化粧品企業にエントリーした。何とか運よく化粧品企業に内定をもらい、社会人として最初のキャリアが始まった。

僕の経歴③製品開発-基礎研究-戦略

現職では、とても幸運なことに自分の課題観ややるべきと考えていることに基づいて、異動しながら活動をさせてもらった。

最初に配属されたのは、ヘア製品の開発だった。当初、ヘア製品に大きく興味はなかったけれど、やればやるほどこうしたらいいのではないかと思うことが出てきて、そのたびに色々なことを試させてもらった。そうしていくうちに、製品開発よりもより根本的な技術開発をすることがやりたくなった。基礎研究をしている方に課題の相談をしたり、一緒に研究をさせてもらううちに、基礎研究部門に異動をさせてもらった。

基礎研究部門では、学会や展示会に積極的に参加し、その中で見出したやるべきことを会社の利益と合わせて提案して、研究をしていた。大学との共同研究はとても楽しかった。一週間など限られた期間の中で、目的の結果を出しつつ、お世話になっている学生と一緒に食事をしたり、次の日の実験のために夜な夜な調べものをしたり。
でもその中で、より大きな課題を感じるようになった。それは、そもそも研究組織の大きな方向性はこれでよいかということだ。その課題を解決するために、同じような課題を感じているのではないかと思うメンバーを集め、10年先のためにどのような研究をやるべきかということを、社会や技術、生活者意識の潮流と主観をもとに決める活動をした。その仕事は、まさに戦略策定の仕事であった。それをきっかけに戦略部に移った。

戦略部では、戦略策定とオープンイノベーションを中心に行った。ここでも、当初戦略策定の対象となっていなかった領域だけど、自分としてはこの先重要になるであろう領域について、手を出させてもらった。ここでは、トップマネジメントと近いところで仕事をすることもあり、非常にたくさんの経験をさせてもらった。

さまざまな経験をさせてもらえた現職に大変感謝している。

違和感を大切にすることから転職のきっかけがうまれる

戦略策定の仕事をしている中で、本当に世の中に必要なものは何かを考えるようになった。化粧品の功罪に思いを巡らせることから始まり、消費社会というシステムと人の幸せについても考えた。

その結果、自分がかかわりたい問題というのは、一営利企業では取り扱えない問題であると考えるようになった。そこから、僕の本格的な転職活動が始まった。

転職活動の経験は、②で述べる。

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