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47才のキャンパスライフ 〜慶應一年生ミュージシャンの日々〜 46「おすすめ英語学習チャンネル」

 大学に通うようになって、通学中にYouTubeを観聞きする事が多くなりました。ちょっとお勧めの英語学習チャンネルを見つけたので今日はそのお話を少し。

 High Level Listening Advanced English Podcast

 というチャンネルで、アメリカ人の女性Katさん(アメリカ在住)とイギリス人の男性Markさん(イギリス在住)が運営されている。お二人とも10年以上英語教師としてのキャリアがあり、おそらくZoomか何かでお互いをつなぎつつ、我々にハイレベルなアドバンスドイングリッシュを教えてくれている。

 このチャンネルは毎回決まったテーマに沿って進んでいく。例えばシーズン1エピソード1のテーマは「朝のルーチン」である。テーマにそったスクリプトをKatさんがアメリカ英語で、Markさんがイギリス英語で読み上げ、その後それぞれの詳しい解説に入っていく。このアメリカとイギリスの英語を並列的に聴くというのはかなり勉強になる。文化も違えば単語や熟語も変わってくるし、発音も違う。それでもどちらも聴きやすい発音で、ざっくりと「欧米の英語」という枠組みが見えてくるような気がする。

 スクリプトの解説も細やかである。「映画の話」みたいなテーマの中で

This really cool movie (このまじクールな映画)

 という言い回しがあり、この場合の "This" は「二人の会話に初めて出てくる、そしてたぶんあなたは知らない」というニュアンスが込められているとのことだ。なので聞き手としては「ふむふむどんな映画?」というテンションになる。これがもし

That really cool movie(あのまじでクールな映画)

 という言い回しだと、この場合の "That"は「あの、あなたもご存知のはずの」というニュアンスになり、聞き手としてはもしピンとこなければ「どれ? どの映画の話?」となる。こんな風に違いを色んな例を挙げてしっかり解説してくれるので、とても勉強になる。

 二人の先生に教えてもらう事は色んな効果があって、例えば映画のあらすじを人に話すときに過去形ではなく現在形を使う理由も、Markさんは「話の筋はいつも同じだから。普遍的な真実だから現在形を使う」と解説したのに対し、Katさんは「現在形の方が、今起こってるっていう感じがして臨場感あるでしょ、だから」みたいな感じで解説をする。慣習として自分たちが無意識にしている事を改めて説明する時、これくらいの解釈の幅があるくらいがリアルでいい。

 ハイレベルアドバンスドイングリッシュと銘打ってはいるけれど、会話のスピードは速すぎないし発音も丁寧なので、がちでネイティブみたいな耳は必要ない。これも楽に聴き続けられて良いところである。

 二人のコンビもいい感じで、どちらかというKatさんの方がアグレッシブで、Markさんの方が大人しい。映画の話でポロッとMarkさんが

「例えばスターウォーズでダースベイダーが『私がお前の〇〇だ』って明かすように…」

みたいに言ったときKatさんは

「ネタバレ! 私スターウォーズみたことない!あんたが言うまで知らなかった!」とちょっとピリついていた(笑) こういうのもエピソードになって記憶に定着しやすいと思うし、面白く聴き続けられる。と言うわけでおすすめです!



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