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46才のミュージシャンが慶應大学受験を突然決意し、3ヶ月の勉強の末受かった話。5

前回まで

 突如世界史にハマり、慶應大学受験を決意した私CUTT。このお話もはや5回目の投稿になりました。今回はいよいよ願書提出! もう後戻りはできません!

2024年!

 新しい年が明けました。11月に受験を決意してから、1〜2月のライブやお仕事はかなり調整させて頂いて、勉強に集中できる環境を作りました。
 元日に地震が起き、その後も衝撃的な事件が続きましたが、僕は僕が今できる事をするのだと言い聞かせ、学習を続けました。

世界史を学んでよかった事

 ところで少し話は逸れますが、世界史を学んで良かった、世界の見え方が変わったなと思うことの一つに、自分の目の前や、現状を取り囲む環境に対して客観的な見方がしやすくなった事があります。
 例えば、自分が何か失敗してしまったとして、明日になれば忘れてしまうような些細な事でも、これまではNO DAY BUT TODAY精神というか、なかなかその瞬間の感情から解放される事は難しかったのですが、日々世界の歴史を眺めていると

18世紀? 最近じゃん!

 というタイムスケールに慣れてくるので、自分の目の前の事象から一旦距離を置いて冷静になるという事が、学習前よりもできるようになった気がします。

願書提出!

 というわけで、願書提出の締切日も近づいてきました。三科目で入試を受けられるところは、文学部、経済学部、商学部です。
 総合政策学部もかなり魅力的だったのですが、受験科目が英語と小論文のみで世界史がないので、世界史勉強したいしなぁと断念。
 自分の好きな事を考えると、志望はやはり文学部に決めました。
 試験日は2/15。

あと1ヶ月!

ほんまに大丈夫かいなと思いつつ、慶應大学のサイトにマイページを作り、手続きを進めます。

主体性…?

 願書を提出する際に、自分の主体性などについての文章を添える必要があります。

学部一般入学試験のインターネットによる出願の際に,「主体性」「多様性」「協働性」についてどのように考え,心掛けてきたかについて,100文字以上,500文字以内で入力を求めます。
・入力は受験生本人が行うものとし,出願の要件とします。
・入力した内容は合否判定に用いることはせず,入学後の学習指導上の参考資料としてのみ活用します。

慶應大学 一般選抜要項より

 例文などを検索してみると、普通は高校生活の中で、たとえば文化祭などのイベントの経験とかを書きましょうと出て来るのですが、僕の場合流石に30年以上前の事を書くわけにもいかないし…と途方に暮れつつ、

 「主体性は…まあインディペンデントに音楽をやってるわけだから、主体性を取ったら何も残らない的なところはあるけど… 協働性は…んー、バンドとか、イベントを作り上げるとかになる…? いや本来そう言う事を聞きたいわけじゃないだろうけど…、多様性は、この年齢で大学行くのは多様性にあたるの、か…?」

 と頭を捻って書きました。どうしたって一般的なていにはならなさそうなので、この際イレギュラー感は許してもらって、嘘偽りのないところをつらつらと書いていきました。

 ちなみにこう言う年齢ゆえの困った事はこれからもちょいちょい出てきます。

ぶっつけ本番で大丈夫…?

 さてここで、ふと不安がよぎりました。30年近く学校と言うものから離れているわけですから、試験という制度に全く慣れていません。そんなブランクを抱えたまま、当日いきなり

「パッと行って、ガッと受けて、スッと実力を出す。」

 なんて事は(関西出身なので擬音が多いですが)可能だろうか…? 本番になって、その道の常識を知らずに戸惑ってしまうと言う事は大いに考えられます。

 だとしたら練習というと失礼だけど、自分も縁があったら行きたいと思える学部で、文学部の試験前に受けられる所があれば、そこも出願した方が良いのでは、と考えました。

 そう考えると、出来るだけたくさんの学部を受けた方が良さそうですが、費用を考えると一学部が妥当そうです。結果、文学部の他に、その2日前に試験がある経済学部B方式にも願書を提出することにしました。
 2/13に経済学部の試験をまず受けて、実際の進行や会場の環境を含めて体験したのちに、2/15の文学部に臨む事ができる手筈になりました。

次回の更新では

 ようやくこのシリーズも折り返し地点になりました。次回は試験まで1ヶ月を切り、いよいよ試験への対策を始めます。世界史の点数は上がるのか、そろそろ英語と小論文にも手をつけた方が良いのではないのか、目眩く一月後半に突入します!

 良かったらぜひ最後までお付き合いくださいね!

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