見出し画像

46才のミュージシャンが慶應大学受験を突然決意し、3ヶ月の勉強の末受かった話。2

 おかげさまで初回は多くの方に読んで頂けて、嬉しいです。ありがとうございます!

前回まで

 突如世界史にハマり、慶應大学受験を決意した私CUTT。いよいよ受験勉強を始めますが、スムーズに行くような行かないような。今回はお世話になった動画と物覚えの悪くなっている脳をなだめすかしつつ行った勉強法について書きたいと思います。

ムンディ先生

 さあ!まずはどうやって勉強しようかとYouTubeを探ったところ、ムンディ先生こと山﨑圭一さんの世界史20話プロジェクト動画に行き当たりました。こちらの動画を全部観ると、一通りの通史が学べるとの事。大学入試対応ともビシっと書いてあります。

 たまたまだったのですが、ちょうど山崎先生のベストセラー「一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書」を読了したところで、まずはこちらをやらせてもらおうというところから学習を始めました。

 ムンディ先生の授業動画は穏やかな人柄が溢れていて、黒板にカッカッとチョークで板書をしていくスタイルにも風情があり、楽しく学ぶ事ができました。
 そして板書の間は(申し訳ないのですが時短で行く必要があり)早送りを押す事で、ぼーっとでなく能動的に見続ける事ができます。また二倍速でも聞き取れるお話のスピードで、それもありがたかったです。

 専用の書き込み式ノートが販売されているのですが、(トップ画像のやつです。なんと¥850の超良心的価格!)それがうまくやる気を引き出してくれて、授業を視聴しながらノートに書き込んでいると

「俺は今、勉強をしている…!」

 と謎なテンションのあがりもあり、予定より早く、クリスマス前に全200本の視聴と書き込みを終えることが出来ました。

 飽きる事なく通史を一周できたのはムンディ先生の動画のおかげで、最初にこれをやらせてもらえて良かったと今も思っています。

しかしなかなか覚えられない!

 しかし! ムンディ先生の動画はとても素晴らしいんですが、こちらはもはや46歳で、しかも時短詰め込みで勉強しています。

 若い時であれば、ササッ!と覚えられたであろう事も、今やサラッ!と忘れてしまいます。忘却力…それは生きる力…!ですが、受験となると人物の名前・出来事や用語をしっかり覚えていかなくてはいけません。

 そうなると俄然ややこしいです。いーってなります。
まずなんか色んな偉い人の名前!
 
やれ2世やら3世やらが乱立して紛らわしい。

そしてローマ五賢帝の皆さん!
 代を重ねるごとにだんだん名前が長くなってきて、最終的に

"マルクス=アウレリウス=アントニヌス"

 と3ブロック使うのやめて!
 あとアウグストゥスさんとアウグスティヌスさんは別人…?
 "ミッレト"の小さい"ッ”の場所ってそれで合ってる…?
 チャンドラ=グプタ1世と2世はわかるけど、無印のチャンドラ=グプタさんもいるってどういうこと…?

 と、なかなかの強敵揃いです。言葉のややこしさだけでなく、出来事の因果関係なども覚えなくてはいけないし、何か今の年齢の脳にあった勉強法を考えなければ…と頭を捻りました。

その1 あだ名で親近感!

 おじさんは略すのが大好きです。「なるはや」だの「ひるイチ」だの。そこで歴史上の重要人物に対して恐縮なんですが、まるで業界人のようにお名前を略してみました。

エドワード3世 → エドサン
ヘンリ8世 → ヘンハチ
フィリップ6世 → フィリロク

 みたいに。そうすると

「ここでエドサンのやつがフィリロクに物申しちゃうでしょー?(百年戦争勃発!)」

 とか

「ヘンハチの離婚願望のせいで大変だよー(首長法制定!)」

 
など、世界を変えた出来事がまるで近所の噂話レベルに親近感が湧いてきます。

 しかもそうやっていると自分がさも”世界史通”の一員であるかのような気がしてきて(完全に錯覚です)よし、もっと覚えてやろうじゃないか!とモチベーションもアップしました。

その2 無理にでも経験に紐付けよう!!

 昔読んだ本に

「歳を取った脳は、新しく記憶する能力は落ちていくけれども、自分の引き出しの中にある記憶同士を繋げる力は伸びる」

 と書いてあったことを思い出し、無理にでも歴史上の出来事と自分の経験と紐づけるようにしてみました。そうすると、色んな出来事がぐっと覚えやすくなった気がします。

 あと、歳を重ねるごとに共感力は上がったと思っているので、出来るだけ登場人物に共感しつつ覚えるようにしました。

「やっぱり頑固にやっちゃうと皆んな反発しちゃうよね…その気持ちわかるー」
 とか

「正統帝ちゃんも大変よね… その気持ちわかるー」
 など、

 本当は時の為政者の気持ちなどわかるわけがないのですが、自分の卑近な経験でも無理に結びつけるようにすると、なんだか「わかるー」気がしてきて、気がつけば覚えていました。

 そんなことをしているうちに、僕を悩ませていたややこしい名前に対しても
アウグストゥスとアウグスティヌスはエホンとエロホンくらい違うよねとまで思えるようになってきました。

次回の更新では

 今回は、できるだけ面白く読んでもらいたいという欲が出まして、ムンディ先生以外はふざけた勉強法だな!と思われたかもしれませんが、実際はなんだかんだ工夫しながら覚える事で飽きずに続けられ、結果的に回数を反復できたのでいつの間にか覚えられたという所が大きいと思います。

 次回は、これはひょっとしたら役に立つんじゃないかと思っているのですが、僕に取って大きな要素だった”歴史学習マンガ”について書きたいと思います。
良ければぜひ、最後までお付き合いください!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?