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改・「60おっさんのタイからラオス・初めてのバックパッカー1人旅」 note版

〜サラリと廻ったアユタヤ巡り
No.28


6月28日(火)、14日目

AM7:00、バンコク発 Den Chai行 アユタヤへ。

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Train No.111に乗車

6時20分に”ジャストベッドホテル”を後にし、
地図を手に、検討をつけた道をファランポーン駅へ向かう。
やっぱりこの様な時は気が滅入る。

間違わないのか、
遅れないのか、
切符買えるのか・・・と、
いつも緊張してしまう。
尚更、未知の国、外国では。

でも、無事、何事もなく、20THBの切符を購入して、
アユタヤ行きの普通列車に乗り込む。
フーっと、
だら〜と、
リラックス!
ホント、一安心。

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車内、進行方向、
右側が4人掛け、
左側が6人掛け。
私は4人掛け、窓側に座り、
外の様子を気分良く眺めていた。

しばらくして、
チケットチェックの車掌さんが来たので、
渡すと、
「違う。君はこっちの6人掛けだ」
と言われ、移動。

6人掛けの通路側に座り、
斜め向い、窓側のタイのおばさんに頭を下げる。

『最初からこっち座ってたら、窓側やったのになぁ・・・残念!』

やはり、こういうシチュエーション、
『外をじっくり眺めたいのよなぁ』ってな、
細やかなことを思いながらの日中の列車の旅。

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じいちゃん、ばあちゃんが車内販売に勤しむ。
弁当に、飲み物、かき氷と狭い通路を何度も行き交う。

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都市部を抜ていくと
田畑が拡がり、
アユタヤに到着。

いい気分に揺られ、
あまりに自然に着いたので、
降りそびれるところで、
間一髪、
飛び降りた。

地方の観光都市らしく木造作りで風情のある駅だ。

明日のフライトのため、
アユタヤ見物後、
ドンムアン空港近くの宿に泊まるため、
重い荷物持参。
預かり所を探し、10THBで預け、
Eさんのアドバイス通り、アユタヤ散策を始める。

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駅前のパサク川を渡し舟、5THBで渡る。

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待ち構えていたサイクルショップで、
パスポートを提示し、
自転車、50THBを借りる。

人それぞれだが、アユタヤ駅前で借りると
橋を渡るために遠回りすることになるらしい。

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レンタサイクルショップ、オーナー

ドンデッド以来の自転車。
異郷の地を駆ける自転車、
風を切り、
何とも言えず気持ち良い。

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まずは、真っ直ぐ進みました。

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並ぶ観光バスの奥がワット・マハタート

地図を手に自分なりにコースを描く。

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ひとつひとつ廻っていては、
1日あっても足りない。

なので、3箇所ほどに絞る。

まずは宮殿と樹木の根に
埋もれた仏の顔で有名なワット・マハタート。
50THBで、ゆっくり拝見することに・・・。

微かに、聞こえてくる声、

『あっ、日本語だ』

女性2人連れ、
声を掛けようかと思いながらも止める。
フライト前日の最後くらい、
一人でゆっくり楽しもうではないか。

と、言い訳がましくも、
臆病な一面の僕が
フト出てしまっている。
これで良かったかもしれないが、
声掛けすれば、楽しく過ごせたかもしれない?
と、アカンたれがまたしても・・・。

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一番手前が借りた自転車

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ワット・マハタート

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自転車をルンルンと軽快に走らせ、
ワット・プラシーサンペットに向かう。

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すると、
「社長、社長、社長」って、
どこからか呼ぶ声が聞こえて来る。

立ち止まると、
後方からアラサーの女性がやって来た。
彼女は、握りしめた100円玉、5つを見せ、

「使えない、THBとチェンジ」
と、訴えっている。
どの様にして、
手に入れたかは知らないが、
200THBを渡した。

「社長、ありがとう」
と、彼女は喜んで駆けて行った。
咄嗟のことで頭廻らず、
後で計算すると、
払い過ぎで、150THBくらいでよかったようだ。

ここを後にして、
巨大な仏像が横に寝転んでいるワット・ロカヤスタに向かう。
途中、象に乗って楽しんでいる観光客がいたので、パチリ!

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そして、到着したものの、人は疎ら。
オフシーズンなのか、たまたまなのか・・・?

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でも、巨大仏像を目にすると、

『そうか、今、ここに、居るんやなぁ・・・』

日本を出て、
異国の地、タイという国の地面に立っていることを、
不思議に思い、
束の間、ジーンとくる。

仏像の腕の凹みには鳥の巣。
いい住処かもしれない。

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右腕のLになっている所の窪み・・・ですが判りにくいですね!

ゆっくり見ていると、
先ほどから、お供えはどうかと、
花を売り込む兄ちゃんがウロチョロ。
やっぱり、拒む。

悪いような気もするが、
観光客相手に商売っけ丸出しで、
供える気にはなれない。

『さてと、これでいいかな・・・』

疲れてきたのか、
それとも、
明日、帰るのかという、”いよいよタイを去る気分”
がそうさせるのか?

時間を見るとまだまだ早い。
事前に調べていた列車の時刻までにはたっぷりある。

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アユタヤ駅に戻りがてら、ワット・ナープラメンに寄る。

宮殿の中に入ると天井の高い広い空間に
黄金色の仏が鎮座している。
その両脇には数人の僧侶が控えている。

彼らに説法を頂き、
客人はお布施をするんだろうなと思いながら、
僕は正面に据えてあった記帳用紙に名前を記入した。

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ワット・ナープラメン

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『さて、ビールでも』
と、予定の帰路コースから大きく逸れ、寄り道する。

どんどん、進んで行くと、
お店や屋台がパラパラ見え出し、
ついには市場のある商店街地域へ入ってきた。

先ほどの落ち着きとは、
打って変わって、
タイ独特のあの雑踏感と
ブチャとした食物の匂い。

『アチャー・・・!』
と、その時、
大事なことを思い出す。

『11時過ぎてるやん。アカンがな、ビール・・・』

でも、しばらく行くと、
奥にある、冷蔵庫の中のビールが見えた小さな店があったので、
聞いてみる。

「ビアー?」
「いいよ」
僕は、ニッコリ!

『次は、焼き鳥やなぁ』
と屋台を探し、2本、手に入れる。

一応、
人目のつかない、寂れた小さな公園を探し、
焼き鳥をつまみに、ビールを飲み干す。
『ここは日本かい!』
と自嘲する。

『ほな、そろそろ・・・』
でも、まだまだ昼前、
ドンムアン空港まで小一時間。
慌てて、宿へ行く必要はない!
が、
ビールを飲んで緊張が解けたのか、
再び、明日、帰るのかっていう気持ちが高まり、
ここアユタヤへの興味が消え伏せて行き、
僕の気分は、
早めにドンムアンに向かい、
そのホテル近辺をウロウロ散策したい・・・、
そんな風に変わっていった。


駅に戻ると、
タイミングよく10分後に、
12:40発の各停列車があるではないか。

急いで、切符を買い、荷物を引き取り、
ノスタルジックなホームで列車を待つ。

『さぁ、いよいよ、お別れかな・・・エンディングへと』

ゴットン、ゴットン・・・プシューッと列車が止まる。
混み合った車両に乗り込み、空いてた席に腰を下ろす。

『さてと、宿は、ドンムアンのどの辺、だったんかなぁ・・・
ああ、ああぁぁぁ〜』

地図も控えてない、
ラインにも上げてない、
何もしていない。

『やってしまった!何も控えていない!何故だ・・・??』

朧げな位置が頭の中でフワリ、浮かぶだけ。
頼りない。

その、フワリをたどって行くしかない。

『そうだ、住所は?・・・予約確認書がラインにある!
・・・何とかなるだろう・・・』

まだまだ、使い慣れていないiPhoneやフリーWiFiうんぬん、
僕の頭、全く機転は効かない。

・・・仕方がないことなのかなぁ。

(ドンムアン空港なんだから、フリーWi-Fiの店入るなり、
ツーリングガイドなりに聞けばよかったという事が浮かばない)


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