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改・「60おっさんのタイからラオス・初めてのバックパッカー1人旅」 note版

〜歩く、歩く、歩くで、夜のビールが旨い!


ワールドセンターを後にして、ブラブラ散歩第2弾ということで、
北に上がりセンセーブ運河を越え、西へ向かう。
街中をプラプラ、プラプラと・・・。

途中、セブンイレブンで象印のビールを買い、飲みながら、
プラプラ(タイでは午後2時〜午後5時までは販売禁止)。
何か口に入れたいと思うが、
屋台のぷっくらビニール袋の中の混ざってグチャグチャ感一杯のモノを
見たら食欲減退。
ゲンナリ。
『やっぱ、水が会わんなぁー・・・』

ひたすら当て所なく進む、
『はー、しんど。このまま行ってもアカンなぁ・・・』
気のむ向くまま、程よいところで南下する。
プラプラ、プラプラ・・・。
『そうだ、フアランボーン駅で明日乗る、ウボンラチャターニー行きの寝台車でもチェックしておこか!』
と目的、持つと気が入り頑張れる。
プラプラしっ放しは考えものだ。

ただ、この時点で、もうバンコクはイイや、
田舎の、のんびり地帯へ行きたいなぁと頭をもたげている。
そんなことをうつらうつら考えていると、
限界が迫ってきた!

久し振りに、足に疲れがきて、歩きたくない感、一杯


でも、歩くしかない。
もちろん、バスとかソンテウとかバイクとかはあるが、その気になれない。
お金掛かるし、言葉が大変。今は、文無し旅行だ!
と、突然、
雲行き怪しく、一気に、
『スコールだ!!』
雨宿り。
これはこれでグッドタイミング!
天の恵みの休息、諦めがつくちゅうもんだ。

小降りになり、行動開始。
行く手に河に架かる登り坂の橋が見えてきた。
『ああ〜、今の僕にはしんどい』
脇を伺うと狭い脇道が橋に沿って河に架かっている。
橋の袂にはバラック小屋が並び、
ドブ臭い(幼少の頃、嗅いだ、あのドブ川の臭いだ)。
この辺は、たぶん、低所得者の地域なんだろうと思い、足早に進んで行く。

橋を渡り終えた先から人の声がする。
河辺りに少々広めのテント張りの小屋というか集会所というか、
その空間に人が群がっている。
奥では剥き出しの地面に置かれた玉突き台を相手に若者、
手前ではテレビで流れるムエタイに歓声を上げてるオッさんたち。
『あぁ、こんなトコあるんだ・・・仕事は、どうしてんの?』
と、偉そうな考えを捨て、重い足を引き摺って行く。


『遠いなぁ・・・計算違い?』
なかなかフアランボーン駅に着かない。
時間はいっぱいあるけど、心は焦る。

『ここはどこ?』
行く道の両側には、自動車の部品屋、解体屋、エンジン、ミッション、
タイヤが立ち並ぶ。
自動車部品関係地域のど真ん中を歩いているみたいだ。
それにしても、閑古鳥が鳴いている。
『こんなトコ来てまで、自動車部品に出会うのか・・・それにしても、
ここタイの自動車修理関係工場のエネルギーも死んでる』
活気がない。

やっと、大通りのラーマ4世通りに出る。
見えてきた目指す駅。
『フアランボーン駅。あぁ、外国のアノ(アノってなんや?けど、アノである。ガイドブックに掲載されている写真)駅やん!』
と喜ぶ。

列車案内窓口へ。
明日、出発予定の寝台車、ウボンラチャターニー行きの有無を確認。
あらかじめ、ネットで調べ、コピーしてきた時刻表を
窓口のおばさんに見せ、頷かれ、
有ることを喜ぶ!
『あった!』
当たり前だけどね、嬉しかったのです。
でも、案内係りは案内係りでここでは買えない。
4番窓口で買えると言う。
というか、言っているのだろうと判断。
(やはり、言葉が解らないと不自由だ)

僕は、もう買っちゃえという気分で、並んで、
淀みなく順調に乗りたい列車を伝え、
『OK!それだ!』
明日、17日、18:55発を買い、ホッと一安心。
これで、
『明日はバンコクを離れ、田舎へ行こう。
もうバンコクはいいやって感じになっている。
何故?多分、性に合わないんだろう。
呑んびりするところじゃない。
お金持って使うところだっていう風に思ってる。
それがしんどいんや』

ところが、この手に入れた貴重なキップ、思わぬことになってしまう。
翌、17日の18時頃になるまで、まったく知らなかったのである。

その後、
「地球の歩き方・掲示板」の伝言で会うことになっていた、
HOさんと夕食を共にするため、
MRT(地下鉄)フアランボーン駅から2つ目のシーロム駅に出て、
BTSサラデーン駅まで歩く。

が、そこで、待ち合わせ場所を勘違いしていることに気付き、
慌ててフリーWi-Fiのできる場所を探し廻る。
ラインで連絡を取りたい!
HOさんに迷惑かける!
大変だ!
フリーWi-Fi・・・ナイ、ナイ、ナイ、ナイ・・・、
あっても見過ごしてるんだろう!
やっとの事でフリーWi-Fiオーケーのスターバックスに入って連絡を取る。
一件落着。
ここまで来てもらうことにしてもらった。
でも、とっても高いタイのスタバコーヒー300THB!
ビックリだが、仕方ない!
初日のBUFF.HOSTELの生ビールでも100THBというのに!

さすが、旅慣れたHOさん。
案内された店(ホステスたち)の人とも仲が良く、常連のようだ。
広々した空間で日本の屋内ビヤホールみたいな感じで、
結構、小綺麗で風通しの良いお店だ。

タイで初めての、いわゆる飲み屋で飲食。
HOさんのアドバイスで、
まずは、甘いLEOビアーを氷の入ったグラスに注ぎ、飲み干す。
『旨い!』
で、氷は?と言えば、タイは年中、暑いので、すぐに温まるので、
氷を入れるのが通常とのことなんですって。

次に、HOさんがよく飲む、象マークのChangビールを飲む。
なるほど、結構イケる。
タイと言えばシンハービールなんだそうだが、今回は控える。
食べ物は、私の要望を吟味して、
オムレツとカレー風味の野菜炒めを頂く。
『美味かった!』

HOさん、Go!Go!バー、行こうと一度は誘ってくれたが、
僕は、疲れてグッタリだった様だ。
なので、気遣ってくれて、
『軽くもう一杯どう?』
と変更してくれた。
しかしながら、私はウイスキーが飲みたいと言ったばかりに、
HOさん、懸命に良かろう店を探し歩くことになる。
なかなか、ウイスキーが置いてる店に出会わないのである。

2、3件廻ったのち、
風俗女性の雰囲気漂うママが、
「ジャックダニエルあるよ」
「いい?それで」
とHOさん。
「OK!いい!バーボンや!」
一杯だけ飲み干し、別れる。
「ご馳走さんでした。ありがとうございます」

ホントは、HOさん。
火遊びを味あわせてやろうと思っていたのかもしれない。
が、的外れだったようだ。

『すんません!』
この時の僕は、そんな気になれないほどの歩き疲れと、
バンコクはもうイイや!気分で、そういう精神は持ち合わせていなかった。

今に思えば、Go!Go!バーはもう風俗で、
トップレスのダンサーがポールを掴んで妖艶んな姿態で踊り、
誘惑の目付きで誘い、誘われ、連れ添い、夜の遊びに耽る。

ビアバーでは、気に入った女性を見つけ、フィーリングが合えば、
夜の闇に姿を消す。
そのように、もてなし、楽しませたかったんだろうかなぁ、と思う。

その後、HOさんは、以前知り合った女性に逢いに行くと去っていった。

僕は、BUFF.HOSTELで飲むビールを買って帰った。

明日、18:55発の寝台列車までの時間、
ボケーッとしようか、どうしようか。
チェックアウトは12時まで・・・、
フアランボーン駅で、のらりくらり過ごそうか、
もったいないなぁ・・・、
とネガティブ思考を思案しているうちに・・・、
ウトウトウトウト・・・、
眠りに落ちる。

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