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【メンバーインタビュー】あかおかあや【1/2】

きゅーとぴあメンバーに、展示していた作品についてのインタビューをしていきます!(※五十音順)
今回はひだまりのようなあたたかな可愛いイラストを描くあかおかあやさんにお話を聞いていきます!

1.普段はどんな制作をしていますか?

学校ではこのような作品を制作しました。白を基調とした作品が好きなので、白と単色の組み合わせの作品が多いです。あとちょっと自分のできる範囲のことで少し挑戦しています。

左は機構を利用して作る課題だったんですが、私は計算が苦手なので、アナログな作業で徹夜ギリギリで作りました。あとは自然のものをモチーフにした作品が多くて、左は雪の中にポッと現れる椿をイメージしてたり、右は空を眺めるのが好きなので空を用いた作品を作ってました。

趣味のイラストはほとんど二次創作で、好きだな〜って思ったものをその時の勢いで描くことが多いです。創作も好きですが、絵は趣味で書いてただけなのでインプットが少なくてシンプルなものになりがちです。

ー本当はもっと複雑にしたいんですか?
あ〜理想は、背景をもっと書き込んだり、背景に溶け込むような絵を描いてみたいなと思ったことがあって、真ん中の座っている女の子のイラストはこの中だと挑戦した感じです。


2.今回はどのような作品を制作しましたか?

今回はイラスト3点と刺繍作品4点を展示しました。きゅーとぴあの会場では入って2番目の位置にいましたが、両脇の方々が凄すぎて存在消えかけてました笑笑。恐れ多い…
昼間は日の光も感じられるといいなと思いこの場所にしていただきました。
展示期間の春という季節が大好きなので、春をテーマに私の好みを合わせた3色、ピンクと黄色と黄緑をテーマカラーに決めて取り組みました。小物も春とナチュラルな感じをイメージして揃えています。
下の方のガーランドに挟んであるのは自分で撮影したお花の写真です。フレークシールのサンプルも貼ってました!

先程見せてもらった作品で背景に挑戦したという絵がありましたが、それが今回の作品と近いと思いました。今回の作品も女の子の周りにお花があったりするところは挑戦だったんですか?
そうですね、今回展示するなら女の子単体だけじゃなくて、何かに挑戦したいなという気持ちがありました。お花モチーフの女の子たちを描くと決めた時から女の子とお花を同じ画面に入れることは考えていたので、あまり背景として考えていませんでした。とにかく女の子と花を組み合わせたいという気持ちで描いていました。

私もあかおかちゃんのイラストから控えめな印象を受けたけど、目立たなくて悪いというよりはそういう個性、魅力だと感じています。それは自分では意識していますか?
いや、絵柄とかはいつも自分が思い描いているものを描いただけで、控えめに書こうとは全然考えてなかったです。

サイズを大きくしたりコントラストや彩度をあげればすぐ派手にはなるけど、この作品はそういう手段を避けて作っているように見えます。気付こうとすれば目について、見つけると嬉しいという感じ。
空間の中で目立ちたいという意識はなくて、ただ、とみるなちゃんが最初に言ってたかわいい空間にしたいという気持ちに共感していたので、その空間を作り上げる一部になりたかったってだけなんです。なので目立つのではなく空間に馴染む感じを目指しました。


3.今回制作するにあたって「かわいい」をどう解釈して表現しようと思ったのか、プロセスや経緯を教えてください。

最初、私にとってのかわいいの印象は「ふわふわ」「きらきら」だったんですけど、自分の絵にはきらきら感がないけど、かわいいと言われるのはなぜなのかな~と考えた時、「癒し」もかわいいのひとつの要素かなって思いました。
私の絵に癒しがあるのかな?って感じて、そこからの制作は「ふわふわ感」や「癒しを与える」をテーマに進めていました。

最初はこんなスケジュールでいたけど、最終的には印刷とか入稿が遅れたりでめちゃくちゃズレてました笑
でもスケジュールを立てることを主催者のとみるなちゃんが考えてくださったおかげで、先の予定を立てるのが超苦手な私でも、スケジュールを見誤らないですみました、、とってもありがたかったです🙏🙏

スケジュール管理はクオリティに直結しますよね。
はい。あとは、昨年ある授業の講評で言われたことがかなり自分に響いていて、しばらく作品をつくることへの不安があって、展示に参加してモチベを取り戻そうと思っていたのですが、前半は思うように作業が進みませんでした。展示のイメージ・カラーは決まっていたんですが、どんなテーマでどんなイラスト・どんな画風で進めるのか決まらなくて、他のメンバーさんに相談してばかりいました。前半はずっと悩んでました。私はグループ内で展示設計班という展示空間を作り上げる班に所属していたので、最後に空間を詰める期間があったんですが、そこは展示設計班の方々がみなさんとても優秀で…思っていたよりも買い出しや準備に時間がかからず、展示期間直前でも自分の作品に当てる時間をつくれました。展示設計班の方々優秀でとても助かりました…。

ーかわいいは自分にとって「ふわふわ」「きらきら」で、きらきらはあまりないけど、ふわふわはあると思ったと言っていましたが、「ふわふわ」というのは物理的な綿とかのふわふわではなく性格がやわらかい感じを言っているんですか?
いや、性格じゃなくて、絵の雰囲気かな?二次創作の話になってしまうんですが、二次創作といえど絵の書き方とかはそんなに変えていなくて、そのイラストをTwitterとかSNSにあげたときに、「かわいい」「ふわふわ」「癒し」と言われてたのでそう思っていました。

色がやわらかいとか、輪郭がぼやけていること?
ん〜そこまで聞いたことないな…

ふわふわの一番素直な捉え方は物理的に柔らかいものだと思うんだけど、このイラストは多分そうではないのかなと…羊がいるけど。この中だとうさぎや羊はふわふわしてる。
あ〜!たしかにふわふわではあると思う。言われて気づきました笑

ふわふわっていう言葉を分解すると色んなふわふわがあるけど、言葉って一つの言葉に色んなちがう捉え方があるのを全部含めてその言葉でニュアンスだと思っています。多分この絵の中には色々なふわふわが入っていて、色の柔らかさ、中にいる人たちが癒し系なこと、描いてるお洋服も布が柔らかい感じのものをチョイスしていて、髪の毛も細くて柔らかい髪質に見えるし、あとうさぎと羊がいるんだけど、曖昧に色々な意味を持ってるふわふわって言葉そのままの感じがあると思いました。
(感動してしばらく言葉詰まってる)
…すごい、めっちゃ見てくれてる、すごい

自分ではどう思っていますか?
描く工程で、パキパキした色分割よりグラデーションの方が多いことかもしれないです。スカートとかの影もパキッと分けてなくて、結構グラデーションで塗ってて、全体の色がふんわり広がる感じは意識してつくってます。
とみもと:あ、たしかに、そういうことか〜

ーほんとだ。
あんまし考えたことなかったから、言われてはじめて考えたかも笑
とみもと:あんま聞かれないよね笑


4.今回表現した「自分にとってのかわいい」は、どんな経験や作品に影響されて形作られてきたのか教えてください。

周りに影響されやすい性格なので、きゅーとぴあのプレイリストの音楽を聴きながら作業してたんですけど、その音楽に雰囲気が引っ張られたり、お出かけした時にみた服や花とか風景だったり、考えている時はまわりのものに影響されまくりながら制作しました。
経験というか、私は寒いのが苦手でいつも春が待ち遠しいんですけど、だんだんあったかくなっていく春が大好きで、毎年いちご狩りやお花見をして春を満喫してるのでその気持ちを思い出しながら作品制作していたのもあるかもです。


5.この作品を作っているときに限らず、これまでの人生の、かわいいに対する価値観を形成してきた作品とか、ある時期にすごいハマったものとかはありますか?

「プリパラ」って作品がすごく好きで、高校生のときハマってました。アニメと女の子向けのアーケードゲームがあって、リズムゲームや女の子の着せ替えが楽しめるゲームなんですが、そこに出てくる衣装がどれもきらきら、ふりふり〜な感じで好きで、かわいくて、それに4年ぐらいガチでハマってました。
それに服とか、目のハイライトとか大きめにいれてるところとかは影響されてると思います。

ーそれは今でも好きですか?
好きです!
とみもと:さっき描いてた絵にもいたよね?
そう!二次創作も好きで描いてます。あれはオリジナルで考えた衣装なんですけど、めちゃくちゃフリル入ってる。

ーフリルはふわふわだよね。
とみもと:あ〜たしかに〜!!
言われて気づくね!!

ー本当はふわふわだけじゃなくてキラキラも入れたい?
入れたいです!昔チャレンジしてた時期があって、肌とか髪の毛のハイライト細かく入れたりだとか、小物とかとにかくキラッとさせてハイライト入れまくってた時期もあったんですけど、いまいちまとまらなくて、好きなんだけど自分の描く絵の雰囲気には合わないのかな、と思ってやめちゃいました。

ーそっか、ふわふわときらきらを共存させるのは難しいんだ。
たしかに逆ではあるかもね、どちらも可愛い要素ではあるんだけど、ふわふわはグラデーションで描いたりとかコントラストが弱くてやわらかくてって印象だけど、キラキラはむしろ、パキッとしてるイメージが強いし、キラってしてるものは大抵硬いからね。混ぜるの難しいのかもしれない。
考えたことなかった
とみもと:うんうん

ー今後ふわふわに振り切りたいですか?バランスよくキラキラ入れられるようになりたいですか?
もちろん入れたいです。好きな要素だから。勉強が必要ですね!

じゃあ今後ふわふわの中にキラキラが入ったあかおかちゃんの絵が見れるかもしれないということですね!
とみもと:待ってますんでね!
よろしくお願いします。
期待大だな~笑

ー今、影響された作品を教えてもらったんだけど、今までの自分自身の経験で、作品に影響をあたえていることってありますか?
フリルとかふりふりなものが好きなのは、服のブランドでaxes(アクシーズ)ってあるんですけどそれが昔好きだったことかな。だから経験というより好みが多いかも。

ープリパラに出会う前のあかおかちゃんはふわふわ好き?
ヲタク的な話になっちゃうんですけど、プリパラの前身のプリティーリズムという作品を小さいことから見てて、その後に新しく始まったプリパラにガチでハマってしまったので、ずっとそのシリーズと共に生きてるって感じかもしれない笑

ーじゃあ可愛いものに好みがあるってことを自覚した時にはすでにそのインプットが始まっていて、途中で変わったりすることなくずーとプリティーリズムとプリパラで来てるってことだね。


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あかおかあや
多摩美術大学 統合デザイン学科に所属。いちごとピカチュウが好き。デジタルイラスト作品を中心にマステ絵、刺繍、お菓子作りなど様々なことに挑戦中。手を動かして作品を作ることが好き。最近欲しいものは「平日休み」

Twitter:@ak_aya130

インタビュアー、記事編集:岡野優子
Twitter:@okayudesign

企画、記事編集:とみもとるな
Twitter:@tomimot0


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