|天啓評論|・高次元の世界から有るものを授かったなら,こうしたら……
大きな木で出来た柱を、2歳児の女の子は必死に背中に背負い、ズルズルと引きずり歩んでいました。
それは巨大なえんぴつでした。何かが、女の子をそう、させている力は、有りました。
そのえんぴつで、何かの大きな図形を汗だくで描き、それは、ナスカの地上絵に、何かが似ているものでした。巨大鉄球だったり、口から火を吐くサラマンドラだったり……………。
いつの間にやらその真っ白などこまでも続く
ケント紙で出来た、天と地だけの、異様な、張り詰めた世界、空間には、雲形定規、コンパス、変な形の消しゴム、等が一定の距離を置いて巨大にそびえ立っていました。
それは、マトモな良識では、気が狂ってしまいそうなただ、白い世界…………。
そびえ立つ文房具には、それぞれ三、四才の女の子や男の子が、腕を組んで、もたれ掛かり、何かの順番を待っているようでした。それぞれが、その場に合った抽象的な、まともな人には理解できないコトバの様な物を、ブツブツと発していて……………
巨大なえんぴつで汗だくになりながら、巨大な鳥の図形を描き終わった、2歳児の女の子は、くたびれて、ふーっ、とその場にへたり込んでしまった。
一種、異様なこの真っ白な異世界で、何かの
超高度な力が働き、次の真っ白な紙の大地に
多次元に向けての伝言を伝える、次の子供が
心のなかに、誰がやるかの順番を告げようとしているみたいでした………。
次に、心の中の、コトバに指名されたのは、
コンパスの前に腕を組み、自信満々で陣取っていた3歳の男の子でした。
トカゲを書き続けた、最初までは良かったが
体力の限界からか汗だくになってしまい、膝から崩れ落ちて、死んでしまいました……。
そして、今までの、理解不能な幼い彼、彼女達の図形制作の行動は、別次元の巨大な真っ黒な異空間、大小様々な真っ黒なカーボンで出来た、ある種、もろくもある球体が密集する宇宙空間であり、それらを光の網糸でまとめ上げる、別次元の平行したパラレル・ワールドと共鳴したものだったのです………。
そして、この世界と世界同士の係わり合いは
、ある種、同調した無くてはならない物なのでした。
真っ黒な、宇宙空間世界により、メッセージ
が、文房具の子供達に伝わってほしいという
、優しさが……あったのです。
暗黒空間の、何もせず何も生み出さない、動力だけの、地味な力学から、純真な子供達に
何かの実生活、実人生に、効果、実益をもたらす、物理的なしあわせを、もたらす、数学の公式、図形を…………描いてほしかったのです。
何のために、何がゆえに、何になるのか、どんなものを生み出すのかは、誰にも、神様みたいな物ですらも、分からないけど。
どうです……………?
何かの創作には、頭や世間の常識、だけでなく、段階に沿って様々な次元の、不可知の次元の世界があり、そこからの直感を受け取り
、その伝言から我々、現実世界の人間は、目の前の現実、問題、困った課題を応用・発展し、創作することが必要では、ないでしょうか?
華やかな芸術表現、特許発明品、等だけではなく、会社の仕事、地味な雑務、果ては、世界的規模での経済、戦争、社会運動、貧富の差の是正、といった、我々が目にし目を背け、誤魔化すことのできない過酷な現実などが、この事を告げているように思われます。情報のネットワークにより全世界を覆い尽くされた、外など無くなってしまった今の世界で、過去の歴史や、現在の蓄積されたノウハウ、それらだけでは、とうの昔に対応など出来なくなっているのでは?
それを、やるべき時期に来ているとしか言えない所まで来ていると、私には、そう思えます……………………。
でも、ハッキリ言って、誰にも相手にされない、特異な発想だろうけど…………。
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