見出し画像

スタンダード

私の部屋と家、そして地域の話。

父方の祖母の部屋に来て約4年経った。
築30年だろうか?私が来る数年前には
今の部屋にネズミが現れたというから
恐ろしい、多少ひび割れや汚れが
見えるものの手入れはされているのか
そこまでボロくは感じない。

床は歪んでいてギシギシ言う、
階段もキッチンもボコボコギシギシ……
聴覚がとてつもなく繊細で敏感になって
しまった今の私にはとても苦痛であり
イヤホンの上にイヤーマフという遮音に
特化した「ヘッドホン」を常にしている。
隣の家との距離は2メートルあるかないか、
寝床にダイレクトに伝わってくる。

洗面台にキッチンは綺麗で洗濯機も
昨年買い替えたが同居している祖母の
私物などで思うように使えない。
私の部屋や隣のスペースに洗濯物や食材を
置いているが部屋も借り物なので
タンスや押し入れの祖母の服やおむつを
取り出すためにたまに祖母が取りに来る。
正直なところ鬱陶しい

例えば服を洗濯するとなると
私はこちらの家で洗濯をして向かいの
本来の実家にある乾燥機で乾かす。
なぜそんなわざわざ面倒なことをするのか
というと庭に一応物干し竿があるのだが
お隣の家の給湯器の臭いが酷いのである。

祖母に洗濯を当初任していて妙に臭いが
とれないな……臭いなぁと思って気づき
その家に「嘆願書」を出したところ
逆ギレされ、親父にも我慢しろと返されて渋々自分で洗濯をし始めたのだった。

そしてここで布団を干そうものなら
ベランダで干すのが一般的な考え方だが
こちらもかなり理不尽だ。

まずこの部屋のベランダは西日であり
干すなら午後になってしまう、
それに加えてなんとお隣は自家農園で
風に舞って砂が掛かってしまう。
そしてベランダも築何十年と経っていて
錆びも酷いしこけも生い茂る、酷い。

人間誰だって自由だしどこに行くにも
誰かと過ごすのも自由なはずだ。
だが基本である衣食住ばかりは
流行りでもない揺るぎのない一生のテーマ。
ここが安定しないとなると健康に影響が
及んだり無駄な出費となり自由に行動する
上で制限が加わったり本来持つパワーが
仕事やプライベートで十分に発揮されない。

私はそんな廃れた部屋に来つつも
自分なりの善意で環境を良くしようとした、
だが以前部屋のボロ網戸を換えようと
業者に依頼したら業者の言葉に落胆した
「家そのものがボロくて張り替えできない」と

親父の遺伝だろうがケチな所はある、
だが必要だと思ったものは調べて
ちゃんと払う所は払う。そこが違いだ。

親父はもうすぐ還暦なのだがいつになったら向かいの実家をリフォームするのだろう?
実家なのにわざわざ自分用の光回線を
繋がなきゃならないのが苦痛すぎる。



この記事が参加している募集

もし頂けるのなら税金関係、自炊レシピの 材料代を中心に使おうと考えております。