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クレソンさんに出した短歌⑤10首


 星の欠け墓標にしてと君は言う 百年待って逢いにくるから
 「沼」


 墓場まで持ってく秘密あったけど今はすっかり忘れちまった
 「物忘れ」


 ラジオから流れる英語聴きながらここはハワイと空想してみる
 「妄想」


 コタツにて横になるなり10秒で夢へ旅立つボクのダラクよ
 「コタツ」


 まだ眠いどこへ行っても眠くなる夢の中でも眠くなる夢
 「眠気」


 泥棒がサンタの格好して来ると警察官が注意促し
 「法螺」


 春風が私を旅へ連れていく行く先々で君がいたらと
 「妄想」


 面白きこともなき世を面白くするのは君の駄洒落なりけり
 「駄洒落」


 よじれてる次元の端を月光で縫い付けている狼男
 「妄想」


 甘ったれ。ぬるい悲しみ吸い過ぎて僕はこんなに弱っちいのさ
 「悲しみ」


「」がお題です。
以上クレソンさんに出した10首です。
一首目は夏目漱石の夢十夜から。

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