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蜜蜂と遠雷を読んでみた

読書ブームが来ているsuzuです。読むのは早くないですが、読書が好きなので、読み始めると隙間時間をぬって読んでしまいます。

小学生の頃の読書の時間は、本の何が面白いのか分からず、本を読む時間が苦痛だった自分でした。当時の自分には考えられない趣味になりました。今思えばあんなに身近にあった図書室を活用しないなんて勿体無いことをしたなと思ってしまいます。

そんな私が最近読んで特に印象に残った本の感想を書いていきたいと思います。

2017年の本屋大賞を受賞した恩田陸著「蜜蜂と遠雷」です。
本屋大賞の本は書店員さんに選ばれているとあって、読みやすくて入り込みやすいものが多いように思います。

本のあらすじは、実在するピアノコンクールが題材になっているとのことですが、自宅に楽器を持たず、父の養蜂の仕事を手伝っている少年「風間塵」16歳と、かつて天才少女と呼ばれたが、母の死以来ピアノが弾けなくなってしまった「栄伝亜夜」20歳、楽器店勤務のサラリーマン「高島明石」28歳、優勝候補で完璧な演奏技術の持ち主の「マサル」19歳がコンクールで闘います。



ここからネタバレが入ってしまうかもしれないので、まだ読んでいなくて内容を知りたくない方はここで戻ってください。






オーディションの場面から始まるこの話は、登場人物である、コンクール出場者、審査員等、色々な人物が出てきて人となりも分からなかったため、始めは入り込めないかもと思ってしまいましたが、読み進めるにつれて人となりが理解できると、予選の審査結果が気になって、どんどんと先に読み進められました。

特に亜夜が風間塵の演奏を聴いたことによって、刺激されてコンクール中に成長していく様は見ていて面白かったし、風間塵の自由奔放さにヒヤヒヤもさせられました。亜夜とマサルの幼馴染から恋に発展するのかも密かに楽しみにしていました。

ピアノというか音楽が題材の小説なので、文字で表現するのは難しいと思いましたが、読んでいるだけで、曲を知らなくても、表現する楽しさは伝わってきました。



そして、続編である「祝祭と予感」は昨日図書館で借りてきて今日には読み終えてしまいました。

コンクール後の入賞者ツアーの様子や登場人物の過去のお話しエピソード0のような内容もあって、短編ですが、あっという間に読めてしまいました。蜜蜂と遠雷の余韻に浸れるような本でした。


音楽が題材の小説は、文字だけで表現するため、なんとなく面白くなさそうと敬遠していましたが、この本を読んでみて苦手意識というか、思い込みが払拭されて、いろんな本を読んでみたいなという気持ちになっています。


次に読む本は宮下奈都著「羊と鋼の森」が良いかなと思っています。この本は、ピアノの調律が題材の本で、2016年の本屋大賞を受賞した本だそうで読むのが楽しみです。

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