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ものづくり 日本のこころ

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技術力というととかく新しい技術や商品の開発に目が向けられますが、製造業を支える基本は、ものづくりの精度、加工技術の開発力です。日本が誇る高い品質の生産技術力は日本にしかない、世界…
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#アメリカ

009.答えは、しりあがりの半疑問形?

見ているとよくわかるのですが、手が上がらないのは、どう対応したらよいのか、戸惑っているの…

梶文彦
1年前
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010.変わる「ものづくりの国」

正解は「アメリカ」です。 この問題を私が好んで使っていたのは、どんなに答えを要求しても、…

梶文彦
1年前
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011.第1回ロンドン万博でのデビュー

どうしてアメリカなのでしょうか? 正解のタネをあかせば、設問の背景が、現代ではなく、1800…

梶文彦
1年前
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012.万博の華「錠前開けコンテスト」

そんななか、アメリカ産業界から、イギリスなみの広大な展示スペースの要求がとどいたことで、…

梶文彦
1年前
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013.応用に長けた生まれついての職人たち

こんな万博の状態をみて、欧米の産業人やマスコミは驚きました。 開幕前には、イギリス・パビ…

梶文彦
1年前
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014.職業が喜びを構成する国民

 産業革命以来の世界の産業・経済の趨勢などを歴史から学んだ現代の日本人が、冒頭でご紹介し…

梶文彦
1年前
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021.どこへゆく「ものづくりの国」日本

章の冒頭、セミナーでのアイスブレークとして「この国はどこの国?」の問題を紹介しましたが、セミナーではこの話の結論は、こんな風に結びます。 ひとつは、国が持つ技術力は、時代とともに変わっていくということです。高い技術力と旺盛な改善・改良意欲を誇ったかつてのアメリカと同様に、やがて何年か先、日本からもものづくりの技術力が失われていくかもしれないということを考えてほしいということです。 ものづくりでこれだけ急成長を遂げたアメリカは、1950年ころを境に、安価な労働力を求めて国内

022.発端は四杯のジョーキセン

日本の産業の近代化は、黒船の来航がきっかけで始まりました。 後に鎖国と呼ばれることになる…

梶文彦
1年前
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023.開国――脅しに屈して不利な条約を締結

狂歌では四杯のジョーキセンとうたわれていますが、正式には、蒸気船は2ハイで、残りの2ハイ…

梶文彦
1年前
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026.31歳伊藤博文の英語スピーチ

明治4(1871)年、岩倉使節団は最初の訪問国アメリカで大歓迎を受けます。サンフランシスコに…

梶文彦
1年前
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027.日本に実施せられたる幾多の改良

スピーチは主として「伊藤博文伝(上)」(②春畝公追頌会、統正社)によります。以下文中( …

梶文彦
1年前
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029.未だ創造的能力を誇る能はず

 この後、日本はいまだ創造的な能力に欠けるところはあるが、良い点は積極的に取り入れていく…

梶文彦
1年前
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030.日の丸…昇る朝日の尊き徽章

伊藤博文は、スピーチの最後を、誇らしげにこう締めくくります。ここがこの日、伊藤が一番言い…

梶文彦
1年前
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079. 未だ創造的能力を誇る能はず

伊藤博文は、サンフランシスコでの日の丸演説の前年の1871年に半年ほどニューヨークに滞在し、法律の調査をしていますが、すでにその時には、アメリカで1856年にペリーが提出した合衆国議会版『日本遠征記』(原題:Narrative of the Expedition of An American Squadron to the China and Japan etc.)が発刊されていました。 アメリカがどのような経緯で日本に開国を迫ったのかについては、草思社文庫『日本1852