alone birds #2《脚本》
「でもね、飛び立つっていうのはすごく体力を消耗することだし、とっても苦しいことなんだ」
『そうね』
「でもどんなヒトリもね、ポーチャンタのあの白い花が咲く頃には、この街から飛び立っていくんだ」
『うん。』
※もうすぐ太陽がすべてが見える
「ぼくはいつかこの海を世界でいちばんうつくしいと色んな人に伝えたいんだ」
「キミがあの時伯父さんから貰ったあの海の絵はね、僕が小学4年のときに描いたやつだよ」
「小学校4年の夏、友達と喧嘩をしてしてしまってね。
明らかにぼくが悪かったのに、どうしても、心が邪魔をして謝れなくてね。」
>虎之介が少し苦くほほえむ
「だからねぼくはどうしたら良かったのか考えれば考えるほどにどんどん分からなくなって、気づいてたら夜が明ける前にこの海峡に来てた」
「ここにはたくさんの船が泊まってるでしょ」
『うん』
「その時この船がいっせいに港を離れたんだ」
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