早稲田 ライフキル 研究所

ライフスキル本を出しました。学部は、早稲田大学、修士は、派遣された国立大学大学院へ、博…

早稲田 ライフキル 研究所

ライフスキル本を出しました。学部は、早稲田大学、修士は、派遣された国立大学大学院へ、博士後期は、医学部のある私立大学と違う3大学で貴重な体験でした。その医学部の図書館内は、白衣を着た医師が多く、私服の自分はなんとなく、目立って、、。ついに私も図書館に行く時は、白衣を着ました(笑)

最近の記事

見える道具、見えない道具

子どもの頃。、父に双眼鏡を買ってもらいました。のぞいて見ると遠くの店の名前がとてもよくわあります。都バスの運転手がどこを見て運転しているかわかるなどすごい「道具」なのがわかります。双眼鏡は、ふだん見えないものが「見える道具」と言えるでしょう。他方、学校の役割として子どもたちの頭の中に「見えない道具」を作っていくことがあります。それは「ものの見方・考え方」と言われるものです。ひとつ嘘をつけばそれをごまかすために違う嘘をつき信用を失う例など「見えない道具」で、見えてくるものがあり

    • 学力の話2 手を貸すこと見守ること。

      • 学力の話1 大切な仲間

        日本の小学校は、1クラスに25人~30人の児童がいます。OECD加盟国の中で、担任が受け持つ児童数は、多い方だと思います。こんな調査もありあります。1クラスに3人~5人しか子どもがいない僻地の学校では、個別指導が十分でき、学力(知識)が上がるはずですが、実際はその逆で学習意欲も低くなり学力(知識)も高まりません。時には、けんかをしたり、笑ったり、お互いに刺激し合い、協力して活動できる一定の規模の仲間がいないと学習意欲の向上につながらないのです。 「人は、人によって 人になる」

        • 学びへの近道

          学びへの近道は、「型」を習得することです。書道 茶道 柔道 剣道 弓道 水泳 野球 サッカー ラグビー、、、研究、、「型」習得することから始まります。その習得には、師弟関係が大きな役割を果たします。 分かりやすい例では、ハーバード白熱教室のサンデル教授(NHK)は、いつも同じ「型」で進行しています。「型」には、機能性・合理性、・安定性があります。「型」を習得するためには、自分にとって師匠と出会うことが大切になります。勝手に弟子になる人もいます。それもOKです。

        見える道具、見えない道具

          学びと真似る

          今の時代、義務教育、高校、大学、社会人、、、いくつになっても「学ぶ」ことがあります。 ここでは、無理なく「学べる」道を紹介します。 「まねる まねぶ まなぶ」のように学ぶこととまねる(真似る)ことは、同じ語源です。つまり、学ぶことの第1歩は、先生。師匠、お手本と表現は違いますが、この人について学びたいという気持ちから まねるをする ことがスタートになります。

          算数のひみつ 2

          算数の考え方のことです。 日本では 2+3=〇の考え方が普通です。 OECD加盟国では、〇∔〇=5 の例が多いです。この違いがあります。〇∔〇は、多様な発想力を育てます いろいろな要因が考えられますが、私たちが2+3=〇のような考え方の教育を長い間受けてきたことが影響しているのだろうと思います。 7+8=15の例で考えてみましょう。 ①(5+2)+(5+3)=(5+5)+(2+5)=15 ②7+(5+3)=(7+3)+5=10+5=15 ③(5+2)+8=5+(2+8)=5

          算数のひみつ 1

          みなさんご存じですか?算数には「算数ことば=算数用語」があります。そのことばを使うことで複雑な概念をひとことで説明することができます 「単位時間あたりに物体が移動する距離」は「速さ」のことです。「直角」のある「三角形」を「直角三角形」」と言い、2つの辺の長さが等しい三角形を「2等辺三角形」と言います。算数は、算数用語を通して「概念の言語化」を学ぶ教科です

          ゾウさん その2(自己肯定感)

           まど みちお さんの「ゾウさん」、このお話を人間の社会に当てはめると、肌の色で、あえて分けると白人、黒人、そして私たちの黄色人種がいますね。皮膚の色、肌の様子とその人の優しさとは、何の関係もありません。ゾウさんの子どもは、鼻の長いゾウさんです。「人間には、もって生まれたものがあります。」それは、肌の色もそうです。背の高さや走る力もそうかも知れません。また、ゾウさんの鼻のように目立たないものかも知れません。でもそのもって生まれたものは、その人しかないものです。ゾウさんの鼻は、

          ゾウさん その2(自己肯定感)

          ゾウさん その1(自己肯定感)

          まど みちお さんの「ゾウさん」、ある日、森の中でウサギさん、タヌキさん、シマウマさんの子どもたちが遊んでいました。ある時、タヌキさんが言いました「ゾウさん、どうして、お鼻が長いの?」まわりの子どもたちも「どうして長いの?変ね。」とはやしたてました。ゾウさんの子どもは、泣いて家に帰りました。そして、お母さんに「みんな、ぼくの鼻が長くて、変だ、変だと言ってぼくをいじめるよ」と訴えました。するとお母さんは「かあさんも長いのよ」と言ったのです。この「も」がとっても大事です。お鼻が長

          ゾウさん その1(自己肯定感)

          宿題 その2

          宿題は, いくつかのカテゴリーに分けられます。A ー教科書の練習問題が3題と少なく、あと10題は必要と考え、宿題にする。-一番多い。Bー計算ドリル、漢字ドリルは、宿題にすることに決めて、学級では、丁寧な説明や解説に授業時間を使うタイプ、C-語彙量を増やすのが目的で「雨にもマケズ」のような名作を分けて覚えてくる宿題、教室で暗誦させる。他にも多くのタイプがありますが、無理がなく、意欲が高まる宿題が好まれるようです。

          自己肯定感(自尊感情)その2

          私たちが生活の中で使っているガラスの鏡は、14世紀にイタリア:ムラーノのガラス職人が発明したとされています。その鏡に自分を正確に映し出してから自分意識、自己認知が出てきたとされています。眠っているチンパンジーに、鏡がなければ見えない額に「絵の具」で色を付けます。目が覚めたチンパンジーが、鏡に映った自分を見て『絵の具』にさわれば、自己認識がありとされます。鏡は、自然界に存在しないものです。人間は、鏡を見て自分と認識できるのは、2歳頃とさてれています。スティーブン・ジョンソン著「

          自己肯定感(自尊感情)その2

          宿題って,不思議? その1

          読者も筆者もまわりの方も現在、学校に通っている方も「宿題」に対して、何らか考えをもっていると思います。でも「宿題」は、校内研究、区の研究会、都の研修会でも話題ののテーマになったことは、ありません。小学校では、宿題と学力は関係ありとする学術論文を見たことがありません。 A小学校では、宿題毎日でる。B小学校では宿題なし。数年後、同じテストをして、結果を考察するなど比較対象群等の研究で、有効性についての議論ができるのであれば、よいのですが、現状では難しいようです。

          宿題って,不思議? その1

          跳び箱、代理体験?

          跳び箱は、短時間で跳べる子と時間がかかる子がはっきりする傾向があります。短時間で飛べる子の中に自分に身長や体格がよく似た子を見つけて観察させます。すると「助走の様子」「両手を着く位置」等を自分で見つけます。自分で見つけることは「本物」です。自分に似た子の観察を代理体験 と言います。自己効力感の柱の一つです。

          鉄棒って?

          東京都では、どの学校に行っても校庭に鉄棒があります。誰でも経験ありますが、鉄棒に慣れるまでにある程度の時間が必要です。友だちと一緒にやると励ましたり、技を教え合ったり楽しくできます。掌に「マメ」ができて保健室に行くと保健の先生が「もうすぐ、できますよ」と言われた経験は、かって多くの子どもが覚えています。今もそうでしょうか?

          自尊感情って? その1

          自尊感情、自己肯定感、、他の表現もありますが、同じ意味で使われています。ところで、それは、どんなかたちですか? どんな色ですか?大きさは人により違うのですか? 誰もわかりません、知りません。見たこともないものを話題にしたり、学校のホームページに載せたりしています。

          自尊感情って? その1