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詩「突き刺さる月」




言葉の切先は哀しく光る
予感より先に斬りつけてくる
痛みよりも衝撃が走る
君に言われたのだという
紛れもない事実

部屋の窓から感じる視線
窓を覗くと
急に尖った三日月が
思いも寄らぬ方向に
漆黒の中浮かび上がっている
ガサガサと心に突き刺さる夜
乾燥して喉が渇く
何度も唾を飲み込み
この夜をやり過ごす

今日は雲が隠さない
鋭い三日月の切先が光る
私は
さっき君が言った言葉を
心の中で何度も繰り返していた

ようやく
今になって痛んだ

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