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詩「燕の子」


生えたての羽根を微かに震わせて
その場から動けない
人生を立ち止まる私の姿と重なり
ふと足が止まる

あと一歩飛び出せば
翼をはためかせ
広い空へ行けるのに

旋回した仲間達が
こちらへおいでと
何度もぐるぐると廻っている

いつの間にか
燕の子は
空へ飛び立っていた…
一瞬で世界は変わる

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