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カレーの本を出す

 ひとりで本を作ることにした。
本当は、編集者さんに教えてもらいながら絵と文を書いて、今どきのデザイナーさんにレイアウトを組んでもらって、有名な印刷所で絵のデータ化はお任せして、商業印刷で全国に配本してもらうのが夢だった。
でも、12年チャンスを待ち続けて、願っているうちに私は30歳になってしまった。少しでも体力のあるうちに、読みたくて、作りたい本を、自分で作らないと、夢が夢のまま終わってしまう。

 決意が固まったのは、都築響一さんの「圏外編集者」を読んで。
編集やDTPの学校に大金を払って通うより、激務の編集プロダクションにしがみついて自分の時間を削るより、確かに自分でZINEを作って売ったときの方が作りたいものを作れた。

 自分の力で書籍を作ろう。

書籍|CURRYgraphyを出版する

 私のお手本は永遠にPOPEYEと昔のdancyuだ。
「好き」をぎゅうぎゅうに詰め込んで最高の一冊を作るよ。

  • 並製本(憧れの背表紙)

  • 4色(表紙は箔押し)

  • デザイン、イラスト、テキスト、全て自分でやる

  • 特別な写真だけは幡野広志さんにお願いしたい

  • 本当に大好きなカレー屋さんだけを100店舗取材する

  • 尾上右近さんに取材をする

  • 初版は500部印刷する

  • 印刷は株式会社シナノさんにお願いする

  • 帯は、インタビューから記事を作る練習をする場を与えてくれた糸井重里さんに書いてもらう

  • 文学フリマで1冊2,000円で販売する

  • 絶対絶対絶対、2025年4月発売

  • 出版記念イベントを水野仁輔さんと下北沢B&Bでやる。

 よく言えば粘り強く、実際はしつこく諦めもつかずに持ち続けてきた気持ちをエネルギーに、私は恥を捨てる。これで後戻りもできない。

note|CURRYgraphyを連載する

 最近Instagramのアルゴリズムが変わったらしい。そのせいで(と思いたい)、カレーの絵を見てもらえる回数が極端に減った。
いいね! 目当てで投稿していたわけではないけど、描いたからには人に見てもらいたい。そして、食べに行ってほしい。
だから、Instagramは一旦お休みして、今日からnoteに力を注いでいきたい。

 CURRYgraphyは、おいしいカレーのおいしい理由を解き明かす。
更新は週に1回、水曜日にすることに、今、決めた。

写真を勉強する

 本を作るとき、「誰かがいないとできない」状況は非常に情けなくつらかった。私は今まで写真だけはできないと思っていたけれど、やるのだ。
構図に自信がないとか、レタッチがうまくできないとか、言い訳をするのは終わりにしよう。
写真も加工も全部一人でできるようになる。
CURRYgraphyは、全部一人で作る。

ひとまず決めたのはこの3つだ。
予算はないけど、目標はある。
全力で、楽しく、作ろう。

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