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産休から異動まで:激動の3年3ヶ月を振り返る

 こんにちは、3歳男児を育てながらフルタイムで働くママ営業職、カレー部長です。このたび9/1付で海外営業職→企画職へ異動となりました。良い節目なので、このnote では、産休に入ってから今までの、激動の3年間3ヶ月を振り返り、最後に学びを記したいと思います。

産休に入る前

 私にとって、異動前の営業部署は、特別でした。なぜなら、海外営業かつ新規事業開発という、入社以来ずっとやりたかった仕事に携わることができたからです。産前は、月に1回の海外出張を嬉々としてこなす日々。なので、2018年の秋に妊娠がわかったときは、嬉しかったけど、ちょっとだけ寂しかったです。
■仕事と妊娠、天秤にかけて考えたこと↓

 ありがたいことに職場にも必要としていただけたようで、産休に入る時の送別会では、たくさんの励ましと「戻ってきてね」という言葉をいただきました。
 私は期待されたことが嬉しくて、出産してからも早く復帰したいと心から願いました。育休中に育休プチMBAに出会ったこともその志向を後押しし、息子が0歳7ヶ月の2020年4月、私は無事に職場復帰することができました。

■送別会でいただいたお花とお言葉↓

■育休プチMBAに寄稿した記事↓


度重なる担当変更と、ハードな日々

 胸を膨らませて職場に復帰したものの、私は大きな二つの変化を経験しました。ひとつはもちろん、コロナ禍です。そしてもう一つは、組織改変に伴う担当変更でした。
 コロナ禍は人類全体にとって大きな災いをもたらした一方で、在宅勤務やウェブ会議を普及させたという点で、ワーママには大きな恩恵をもたらしたと個人的には思います。私も、コロナ禍以前であれば、乳児を抱えて営業の仕事を続けることは、到底できませんでした。
■コロナ禍での復職に関する雑記↓

 一方で担当変更については、大きな苦しさを感じました。私の仕事は、出来上がったパッケージを売ることではなく、社内の関係者を適切に連携させ、「会社として」お客様のご要望に対応することです。そのため、製品知識はもちろん、社内の関係者の協力度合いが、仕事の成否を分けます。しかし産後、しかもコロナ禍で出張もままならないなか、新しい製品系列の関係者と信頼関係を築くことが、本当に難しかったです。その結果として、製品知識の獲得が遅れたり、お客さまへタイムリーな応答ができないということも、しばしばありました。
 しかも復職してから8ヶ月後、2021年1月にも、私は製品系列の変更を伴う担当変更を命じられます。ここから、実にハードな日々が待ち受けていました。
 どのようにハードだったかはこの場ではあえて割愛しますが、2021年1月以降のnote記事を並べてみると、タイトルだけでどんな雰囲気だったかお察しいただけるかと思います。

学んだこと

 しかしこの1年8ヶ月、決して辛いことだけではありませんでした。たくさんの経験を積むことができ、経験を通じて多くのことを学ぶことができました。ここでは、その中でも、特に印象に残った学び3つをご紹介します。

1)困難な状況では、とにかく理想を明確にすること。
 担当変更して3ヶ月、ようやく少し慣れてきたかな…というタイミングで、私の担当する製品で、大きな品質トラブルが発生しました。私はお客さまと製造部の板挟みとなり、次々起次々起こる事態に、右往左往するばかり。右往左往するばかり。一時期は、トラブルに関するメールを開くことすら、嫌で嫌でたまりませんでした。一方で、部長や課長はというと、このようなハードシップの高い状況にもかかわらず先回りして情報を収集。複数のシナリオの中から、当社にとってベストなシナリオを想定したうえで、その理想の実現に向けて社内外の関係者に積極的に働きかけていました。
このように事態を打開する上司たちの姿を間近で見られて、私はスタンスを取ることの重要性を学びました。「何が理想で、何を目指したらよいのか」を、自分の中で考えておくこと。それは、暴れ馬を乗りこなすような状況で「手綱」となり、落馬から防いでくれるのです。
 今後同じようなトラブルに見舞われないことを心から祈りつつ、きっと次回は、もう少し上手に「暴れ馬」に乗ることができると思います。

2)1人で悩まない。人の頭を借りること。
 1)と矛盾するように聞こえるかもしれませんが、悩んだときはすぐ人に相談することも、心身の健康には大変重要だと思います。「幽霊の正体見たり、枯れ尾花」いう諺を知っていますか?この諺の通り、私は、必要以上に物事を大きく捉えて怯えたり、相手の何気ない一言をネガティブに捉えて落ち込んだり…ということが、本当に多かったです。
 そういうときは、まず、誰かに話を聞いてもらう。そうすると、話をしながら、まず自分の認識が整理できて「あれ?実は幽霊だった?」と気がつくことがありました。場合によっては、その方の経験に基いた、貴重なアドバイスももらえて、一石二鳥です。それに、相談された方も嬉しいということを、後から知りました。

3)対面が一番だけど、対面しなくても信頼関係は築けること。
 前述のとおり、産後とコロナのダブルパンチで、復職してからの2年5ヶ月の間で私が宿泊出張したのは、たったの”1回”です。営業なのに、1回です!自分でも信じられません。産前、毎月のように海外出張に行っていたことが、夢のようです。
 もちろん、対面して話すことの情報量は圧倒的です。信頼関係も築きやすいと思います。しかし私は、2021年10月に母校のホームカミングイベントを完全オンラインで運営した経験から、やり方次第では、オンラインだけでも信頼関係は築けると確信していました。
 そこで、具体的には、「小さい約束を守る」「やってもらったらお礼を言う」「こちらから挨拶する」「Webミーティングはなるべく顔を出す」「相手の名前を呼ぶ」などの小さいアクションを大事にするようにしました。その甲斐あって、仕事に差し障らない程度の信頼関係は、なんとか築くことができたと思います。
 私の異動が社内にアナウンスされた翌日、一度も対面したことのない海外の現地社員がわざわざ電話をかけてきて「カレー部長と一緒に仕事ができてよかった!」と伝えてくれたとき、ああ、気持ちが伝わったんだあと胸が熱くなりました。
 私もそうなのですが、人が動くときは「正しいことを言われたから」ではなく「信頼している人に言われたから」だと思います。これからも一つ一つの小さな行動を通じて、地道に信頼貯金を貯めていきたいと思います。


こうやって書き出してみると、本当に、いろいろありました!まずは乗り越えた自分に拍手。そして支えてくれた家族・同僚・友人に、心から感謝です。新しい部署でも頑張ります!

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