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最高だった 《安野モヨコ展 ANNORMAL》 の入口〜出口までを、写真で振り返る。

多感な時期に「ハッピーマニア」を読んで育ったわたし。
我が青春の「安野モヨコ展」を最大限堪能してきたので、記憶と記録を残しましょう。ええ、ええ。

コロナの影響で、1時間ごとの時間制チケット販売になっています。
美術館には平日朝一が吉なので、10:30のチケットを取り、自転車を飛ばして「世田谷美術館」へ。


展覧会の場所はキチンと確認しよう!

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今日の世田谷区の気温は、34度。

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10時なのに、めちゃくちゃ暑い。
自転車で10分、世田谷美術館に着いた時にはもう汗だく。

でも世田谷美術館は緑が多くて、風が吹くとめっちゃ気持ちいい…。

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これが平日の朝の贅沢か…。

と思って、チケットを取り出したら【 世田谷文学館 】て書いてある。
最寄り駅は京王線の「芦花公園」。

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今いるところと全然違うじゃん!!!!!!

用意周到な私にしては、かなりあり得ない間違いを犯してしまった。
きっと夏のせい。

そして、ヤバイ。
すでに、10:35。チケットは、10:30。

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「世田谷◯◯◯」というだけあって、直線で北に走れば電車よりも早く着けることが判明したので、グングン気温が上昇する中、環八を爆走して無事に「世田谷文学館」に着いた。

無事に着いたと思ったが、サドル部分が汗だくでお尻の部分は濡れ濡れ。
お漏らししたような姿に、Tシャツもびしょ濡れ。
久しぶりの夏の自転車はこんなにも濡れるものなのか。

館内の係員の方々の目線を気にしつつ、言い訳もできないまま、「安野モヨコ展」に突入。


オープニング

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平日11:00の会は、まさかの貸し切り状態。
空いているとは思っていたけど、こんなに人がいないとは。(収益大丈夫かな。)

びしょ濡れで入館したけど、予想通り館内は涼しいので、ストール必須…!これを忘れると、汗だけが冷えて冷房負けしちゃうんだよね。

1、 入り口は、各作品のハイライト。

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我が青春がここには詰まっている。

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2、 「さくらん」ゾーン

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赤い壁と、赤いライトの演出がニクい。

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赤い空間の中で、壁に飾られた原案を見ていると、逃げられない女郎屋の中にいるみたいな錯覚になる。

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いい。
非常にいい。

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きよ葉の、キセルを咥える唇がキュッと上がっているところがじゃじゃ馬ぽさが爆発していてたまらん。

同じ演出で「バッファロー5人娘」も展示してある。

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読んだことないけど、同じ赤い壁と赤いライトだから、娼館の話だというのがわかる。展示のゾーンニングって大事だよね。


3、 「花とみつばち」ゾーン

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こんなに女の子がいても、みんなキャラ立ちしてるのが安野モヨコ先生のスゴさ。

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生えかけの坊主頭がうますぎる。


4、 色男ゾーン

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ダメそうな男を描くのが、もう、ほんとに、お上手。

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昔はこーゆう男にゾッコンだったな。懐かしい。

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バーフバリだけは、漢気があるいい男だけど。なんでここに並んでるの?

5、 待ってました「ハッピーマニア」ゾーン!

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家に帰れば全巻あるし、擦り切れるほど読んだけど、生原稿を見る悦びよ…。

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どんどん絵が上手くなっていくのわかるけど、初期のそっけない感じの絵もスキ。

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名シーン。
帰ったら再読しよ。


6、 「ジェリー イン ザ メリィゴーラウンド」と「ジェリービーンズ」ゾーン

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「ハッピーマニア」と比べると描き込み量が段違い。
植物の描き方がいいんだなぁ。


7、 「カメレオン・アーミー」と「脂肪と言う名の服を着て」ゾーン

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好きだわー。
のこちゃん好きだわー。

8、 イラスト、挿絵ゾーン

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お見事…!
ポージングも色遣いも細かい描写も、ほんとにお見事すぎる……!!!!

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「@cosme tokyo」のキービジュアルを見て、初めて@cosmeを退職したのを残念に思った、、

一緒にお仕事したかった…!

9、 お着物ゾーン

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ここは、ヤバさの極み…!

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着物の柄は安野モヨコ先生が描き起こしたんだって。
狩野派の末裔なの…?!

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この顔料みたいな粒が見えるところは、何で色付けしてるんだろ?
コピックじゃなさそうだし…。

身惚れてしまって先に進めない。

10、 箔押し年賀状だと…!!!

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メタメタ欲しすぎる…!!!!!!コレクションしたいーーー!
ちなみに、1Fのグッズ販売店で購入できました◎


11、 挿絵ゾーン

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もうさ、どうやったらこの構図が思い浮かぶの…?

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お着物の帯を横から見た描写もとても丁寧だし、お着物なのに動きのあるポージングって。

なかなかできないよねー。安野モヨコ先生のミリの世界。

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12、 「働きマン」ゾーン

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多めの展示スペースで、しっかり目に原画が見れる。

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いいよね、働くって。
ワーカホリック気味だった頃、よく読んだなー!

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こんな編集者いるのかな、いて欲しいな。夢があるよね。

13、 「シュガシュガルーン」ゾーン

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入り口にドーンと三日月。
「働きマン」からの「シュガシュガルーン」。

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読んだことないけど、子供向けっぽいのに、やっぱりタッチは大人向け。

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かわいいし、衣装が手間隙がエライことに。楽しそうだけど、連載だと大変そう。

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キャラクターデザインも、エレメントごとにわかりやすい区別がついてて素晴らしいよね。
ああ、かわいい。

14、 着彩動画が…!

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マジか…。1コマずつ版を切り抜くって、メタメタめんどくさそう!!!尊い、尊いよ、安野モヨコ先生。

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は!お着物の着彩は、きっとスタンプ使ってるんだな!
多分、きっと解決!違ったら、誰か教えてください。

15、 「オチビサン」ゾーン

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この和室はこの為に設置されたの…?
もともとあるのか…?

16、 「監督不行届」ゾーン

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夫婦愛が滲み出るよね、監督不行届。大好き。

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10年くらい前に東京ミッドタウンで、庵野夫妻をお見かけして、興奮しすぎてジッと見つめてしまってすみませんでした。

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17、 「安野モヨコ先生の生き様」ゾーン

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えええええええええええええええ!!!!!!

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まさかの誕生日が同じ日だった…!!!
先生………うれしい!!!!!


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初期の作品や、知らなかった作品がたくさん。

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「よみよま」は、意外な安野モヨコ先生の過去の自叙伝らしい。
読んだことないけど、なかなか壮絶そう。
あんな素晴らしい漫画を描いていた裏にはとんでもないことが。。

18、 最後は休業明け1作目の「鼻下長紳士回顧録」ゾーン

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華やかな娼館の世界は舞台のようで、ミュシャの舞台ポスターを彷彿とさせるよね。

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すごいアクセサリー。
昆虫や蝶など、自然をモチーフにし出したのは鎌倉に自宅を移して自然に触れたからなのかな。
心身ともに元気になっているといいな。

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ヌードを描いても、やらしすぎず、ヘルシーというか、いいよね、すごく。

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終わりに。

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3時間も見てしまった。。

多分、さ〜っと見るだけなら1時間あれば見れるんじゃないかな。
館内ですれ違った人は、10人以内だったけど見事に全員いなくなってた。

学芸員さんにも怪しまれてた気がするけど、いやーーーめちゃんこよかった!

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ずっと欲しかった「後ハッピーマニア」を展覧会で購入。

相変わらずのタッチとテンポで一気に読んでしまった。
1点、高齢になっても男を途切れさせない技術が勉強になったので、女子はみんな読むといいよ。(離婚・浮気じゃなくても、パートナーが急にいなくなることを想定しての話)








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