夜に起きる『2023.11.14』

仕事を辞めて、時間の感覚が狂った。

狂わないように、朝きちんと起きていようと思ったけど、規則正しかったのは高校生までと社会人生活半年間だけであって、大学四年間は昼夜逆転なんて当たり前だった。

しかも元々夜型人間。母も同じだから、夜更かしし過ぎて怒られた経験が無い。
「夜はまだまだこれからだからさ」と、実母に言われる家庭で育っている。だから夜の方が活発に動ける。

おかげで今日もAMに寝てPMに起きた。


朝昼は起きて働いて夜は寝るというのは、育ってきた環境によるのかもしれない。

規則正しい大人の元で生活していて、日が落ちれば眠くなるような人間に育てられるかもしれないし、むしろそれに反発して昼夜逆転を目指すかもしれない。

一方私の母のような、大人が夜型人間の場合、同じように付き合うか、あんたは勝手に起きていなさいよと一人で寝られる精神年齢の高めな子どもだったかに分かれる。

育て方というより、自我の見つけ方のような気がする。自分がどちらが心地よいかを判断している気がする。

でも人間は多数派で動くから、朝起きられない、昼動けない人の方が、何かと揶揄されがちだ。仕事を辞めたこと、誰にも否定されていないけど、それは隠してるだけで否定的なのかもしれない。

夜に起きるという感覚が、全人類に分かる訳がないのと同じように、仕事をしていない人間が真っ当だと言う人なんてどこにもいないのだ。


真っ当じゃなくても良いと思えていた。
自分はこのままで良いし、誰にも必要とされていなくても良いし、嫌われてても良いし。

「そのままじゃ勿体無い」

昨日、知人に言われた言葉だ。
知人と言っても会って二回目。言葉の真意は何か分からない。でもなぜかこの言葉がずっと引っかかって私を離さない。

勿体無い。
勿体無いということは、私は私を生かしきれていないということ。前に進み切れていないということか。

SNSに投稿したり創作をしている中で、私は大きな一歩を踏み出せていないのかもしれない。
私にとっては大きな一歩だったのに、という感想すら出てこない。確かに、と思ってしまう。

YouTuberや俳優やスポーツ選手。
特に興味が無い仕事。生きていく為に新卒で面接を受けて就職するような始め方ではなく、才能を見出して必死に夢を追い掛ける仕事をする人達を眺める。

その人達がやっている第一歩は、私にとっては重く広く、大きい。
まだそこに行けてない。

本当は、自分が変わることが怖いんだ。
変わることで降ってくる評価に怯えているんだ。

でもそんなことを考えていたらとっくに日は過ぎるし、人は死ぬ。

私は私であるべきだが、その『私』を見つけるのに、まだまだ時間が掛かりそうだ。

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