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甘くて辛い『日記:2024.3.4』

テスト期間中に部屋の片付けしたくなるのって世界共通だろうか。


今の私には「特にやることがない時間」と「何かをしなければいけない時間」が二重で流れている。
仕事や遊びの予定などの、自分以外の人生が関わっているものはなく、私の意思で何かをしないと何も始まらないし動かない時間がここ5ヶ月ずっと存在した。

そんな中、コンクールを見つけてシナリオを書いたり小説を書いたりして過ごした。

だがそれも毎日だった訳ではなくて、バタバタとしていたのはここ数日だけだ。それが自分にとってあまりにも濃い期間だったのか、それより前の記憶を思い出せないままでいた。

私は何をしていたんだろう。


「どうなりたいかによるよね」
昨日母に言われた言葉が頭に入り込んで、一緒に眠ってしまった。朝も一緒に起きた。

どうなりたいか?
どうなりたいんだろう。

目的はなんだ、と問いただされていた大学生の頃を思い出した。
私はいつだって目的がないらしい。

どうなりたいか、何をしたいか。
決まっているはずなのに決まっていなくて、目指しているはずなのに迷っている。

プロになりたいと言っても、自分が生んだ作品を必ずお金にしたいといった商売心も野心も無かった。だから「お金を稼ぎたい」「好きなことで食べていきたい」という気持ちが強くあるわけではなかった。

かと言って、趣味で終わらせたい訳でもない。

小説はともかく、脚本というのは書き上がっただけでは完成していない。読んでもらうというのが最終段階ではなくて、演じて貰わなければいけない。その為に「プロ」があると思っていた。自分の作品を誰かに演じて欲しいから、プロになりたいと願った。

でもそれじゃ甘いんだな。夢を叶える、というのはどうやってもお金に、生きることに繋げないといけないのかと思ったりした。でも私はそんなことを、自分の作品と関連させて考えたことが無かった。

楽しい方向にただ進んでいただけだった。これが楽しいからやる、面白いから続ける。
私はいつまでも子供で、親からやってみるかと言われて、ま楽しいから良いかと思いながら覚えた台詞を読む子役のようだ。

なりたくて大人になった訳じゃない。なりたくて23歳になった訳じゃない。なのに将来のことや、生きることを考えなきゃいけなくて、そこに立っているのが辛いから今ふらふらしているのかもしれない。

甘いかもしれないな。

子供の時は、早く大人になりたい、と言う。
大人になると、子供に戻りたい、と言う。
と言う。

でも私は、子供の時だって子供でいたかった。いつだって今の自分が最高で、ずっとこのままでいたいと願っていた。でもそれが叶わないから、今の自分が楽しい方向へと進んだ。いつまでも今の自分が楽しいと思えるように。

新しく何かを見つけなければいけない。私の見ている現実は、人が見なければいけない普通の現実ではないらしいから。

「夢は素敵だけど、生きていかなきゃいけないからねえ」
計画性があって、先を見据えて行動出来る母に言われた言葉を脳内で何度も繰り返して、繰り返しては逃げた。


そんなことを考えていたら、気付けばいつもなら全く興味のない動画に出会っていた。好きな配信者のゲーム実況を観ていたら、いつの間にか日付が変わっていた。

そういえばこれが私だったな。

色々なことを考えて考えて何も決まらない日々を過ごして5ヶ月。1日を無駄にしてだらだらと過ごす自分もいたことを忘れていた。


だらだらしている自分も、いつか愛せる日が来るだろうか。

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