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ムカムカはすらすらになって『日記:2024.2.24』

初めて1日に2回雪掻きをして、その日の体力を全て使い果たした。
日記を書いている今はもう、最後の力を振り絞って指を動かしている。


今日は自宅で来客を待つという予定が入っていた。だがいつ来るのか分からず、いつ来るのかと聞くことも出来ず、結局現れなかった。

母とブツクサ文句を言いながらも、そういう人間は稀にどこかにいるし、親しき仲には礼儀なんて要らんだろ、ということわざを脳内辞典に登録している人がいることを知った。

そんな訳で今日は何も出来ず。
と言っても、思い浮かんだ2作目。

物書きをする時には、いつも台詞から浮かぶ私。これは幼少期からのドラマ好きと関係しているのかもしれない。
こんな人がいたらな、こんな台詞なら次はこんな台詞だ。自分がその場にいるように、もしくは自分が演じているように考えるのが、小さい頃から好きだった。それが今に活きているのかもしれない。

思い付いた台詞を書き留めると、前後が少しずつ見える。
この台詞を言うにはこのシーンが必要だ、この台詞を言われた登場人物はどうやって答えるか。そんな考え方をしているうちに、彼らが話し込んでいる場所や時間帯、天気、機嫌や口調などが編み出されて作品になっていく。

私はシナリオの書き方がよく分からなかった。

大学卒業間近。大学4年の2月。
バイトも卒論もそこそこに、図書館で脚本の勉強を始めた。
右も左も分からなかった私は、とりあえず「シナリオ」や「脚本 作り方」で調べて出てきた本を探し、その辺の本を読み漁って書き留めた。

その時にも少し書いたが、シナリオというのはこんなに書くのが大変なのかと思った。

場所を書き、時間を書き、天気を書き。私の面倒くささが全ての機能を停止させた。そして途中で諦めた。道のりは長いなと思った。


ちょうど1年が経った。1年前に絶対出来ない無理辛ぃと思っていた作業がすらすらと、なんなら楽しく出来ている。1年間やってきたこと、どれかは分からないけどどれかが身になって私を強くしてくれた。

大学で読んだ、脚本の書き方や面白い物を考えつく方法を書いた本はとても興味深かった。誰でも知っているドラマを手掛けている方が、こんなことを脚本執筆に込めていたのだと思うと嬉しかった。


1年前、辛い、難しい、出来ないと考えていたことが、楽しい、次の段階に進める、出来るようになっている。

ある物事を嫌いになるのは、真剣に向き合っている証拠である。
私が好きな人が残した言葉だ。

それは、もうやりたくない!といった諦めではなくて、自分はこれに大してなんて無知なんだ、経験値が少ないんだ、もっとこうしたいのに、と、自分の足りなさから来る焦燥感だった。


私は今、そこに立っている。
私は今、好きなことに真剣に向き合えているということだろうか。

これから先、自分が試行錯誤した結果で、未来の私が喜びますように。

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