場数を踏め!『日記:2024.3.1』
仕事を辞めてとうとう5ヶ月が経った。次に月が変われば、私は半年間働かず過ごしたことになる。
昨日まで、心のどん底で蹲っていたが、徐々にいつもの呑気さを取り戻してきた。
私が月末月初めに生きる意味を問いただすのは、もう恒例行事だと思うことにしようと思った。
追われていたコンクールが、一旦全て終わった。
コンクールというのは、物書きというジャンルで見れば毎月ちょこちょこと訪れるが、脚本だけ見れば年度末や年度始めに多い、ということに1年経って気付く。
毎度訪れる「締切が近くなったら焦り出す」をやっているせいで、締切になると私の細胞がいつ自分の番かと準備体操を始める。絶対に使わない内臓も騒ぎ出す。
身体中が震え出して、物語を書き進めるのだ。
そして締切が終わる。
細胞が全停止する。お疲れ様。
そうすると、締切に追われていなかった日々に戻ることが難しくなる。
何をしていたっけ、こんなに休んでたっけ、もっと何かをしていたんじゃなかったっけ。
通常の自分に戻りたくても、締切近くの忙しさを見ていると、その時より動いていない自分ってこの世に必要なんだろうかとかよく分からない批評が頭をよぎる。
だが計画して行わないからこうやって焦るのであって、毎日コツコツとこなしていればこんなことはない。通常運転だけしていればいいのだから、急なアクセルも体が縮こまるほどのブレーキも要らない。
全ての原因が私にあると思ってしまう所も嫌になる。
こんなに休んでおいて、何かを残さないと意味が無いと強く叩き込んでしまっていた。だけど、今の私に将来は見えない。今何時に起きようと、何を食べようと、何をしようと、将来の私にどう影響しているかは今分からない。
それにもう休んだ期間は取り戻せない。反省しないというのが私の特徴だったのだから、そのまま行けば良いのか、と気付く。
まあ、別にいっか。
私のポジティブがやっと戻ってきた。
今日は文字を打たないと決めていたけれど、思い付きで久しぶりに短編シナリオを書いた。
そして、映画も観た。2作。ニートなのにNetflixに登録しているから、元を取るようにマイリストをスクロールして作品を選んだ。
私の5ヶ月間はこんなもんだったなと思い出す。
執筆のネタ集めに外に出たり、友達と飲んだり遊んだり、たまには旅行に出掛けたり、土日は親とスーパーに行って、寒い中ナンプレをして、パソコンをカタカタ叩いて皆に見てもらった。
私はこれを、要らない時間だったとは思わない。だからきっとこの3月に同じような動きをしていても、将来の私は何も言わないと思う。
でも少しだけ。少しだけ成長したいとも思う。
暖かくなってきた3月。
出会いと別れの季節と呼ばれているから、変化を好まない私が1番苦手な3月。
場数を踏む。これが3月の目標だ。
コンクール、各SNSで文章を書く機会を何回も作る。増やす。そして見てもらう。誰かの目に止まるような作品を作ることが私の夢なのだから。
世の中に置いて行かれてると思うんじゃなくて、私が先を走っている。追い越している。
ついてきて。
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