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エネルギー補給『日記:2024.3.22』

2日連続外に出た。奇跡が起きている。


仕事終わりの友達が、車で自宅まで来てくれた。残業して働く彼女の助手席に座り、24時間営業のファミレスに向かった。

小学1年生からの友達。友達歴は4月で17年目に入る。

万年ダイエッターの彼女とご飯に行く時、私は通常彼女は少なめに注文する。これがここ数年では当たり前で、普通だった。

「おなかすいたー」

彼女のその言葉、高校ぶりに聞いた。彼女はお腹を空かせないからだ。

だが私はいつもの彼女に会わせて、自宅で夕食をしっかりと済ませて来てしまった。ファミレスに行くのも、お互い実家暮らしの私達が行く場所が夜中にないからであって、腹ごしらえとは縁がないと思っていた。

今日だけは、彼女がよく食べ、私がよく食べない日になってしまった。


私達の環境は、出会った時から大分変わった。

ボカロをDSから仕入れていた時代、同じ部活で放課後部室で駄弁っていた時代、高校が違っても制服で遊んでいた時代、大学生の飲んだくれの私を社会人になった彼女が迎えに来てくれていた時代。
どんな時代も、彼女との思い出である。

地元に住んでいる同級生は彼女と1.2人しか思い浮かばなくなっていたし、好きな歌詞を書いて歌っていたうちのソファが今は彼女の車に変わっている。

話の内容も、肩書きも、全てが変わった。

だが、私が彼女と話して何かを得ることに変わりはなかった。小学生の頃からずっと、彼女と話すことに利益があると感じていたみたいだ。

彼女は私と違って向上心の塊だから、彼女を見ると「自分はもっと頑張れるのかもしれない」と思う。
だが彼女も全てが完璧なわけではなく、人間性があるタイプだ。それがまた愛おしい。

私は人と話せるだけで今日も楽しかったと思えるハッピー野郎だ。家に籠っているのは仕事をしない自分のせいだけれど、人と話さないことが自分にとって「不安」に変わることに気付いた。

私は仕事終わりの彼女と5時間話してそれを取り除いた。そして新たに彼女から、エネルギーを頂く。


終わりのない話、生産性のない話、相談に上手く対応し切れなかった話、これってどうなの?話。いつだって正解は見えないけれど、これが私達のスタイルだ。

これから彼女と私がどんな所に行こうと、どんな環境になろうと、それだけは絶対に変わらない、変えられない、変えたくない。

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