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面白くないはなぜ面白くないか『日記:2024.4.28』

旅行から帰ってきたので、その分の録画番組と、見るか観ないか迷っているうちに配信が終了してしまいそうな映像作品と、絶対観ると決めていた映像作品を見返した。

初めてきちんと「面白くない」と思った作品があった。今日はその話をしようと思う。


大前提として、表現物は感想が人それぞれである。かけっこで誰よりも速く走った人が1位だったり、テストで誰よりも高い点数を取ったら成績優秀と言われたり、子供が多い家庭が子沢山と言われたり、火は熱い、雪は冷たい、みたいな、全員が同じように見比べるものとは違って、表現というのはそれぞれの好みが関わってくる。

俳優や作品を称える賞や、料理、ダンス、他にも私の知らない物はたくさんあるのかもしれない。それらは必ずしも1位の作品が1番という訳ではなく、そこの審査員が選んだ結果1位なだけだと思っている。そこで1位になった物も、そうでないものも、必ず誰かに見てもらえているのだと考える。

その上で。

私が観た作品は、私の中では面白くなかった。一緒に観た母も面白くないと言っていた。

いつもなら、一年以上前の私ならそこで終わってもう観るのをやめる、という選択肢しか取らなかったと思う。だが今は映像作品に関わりたいと考えている身。面白くなかったやーめよ、と投げ捨ててはいけないのだ。


今の時代、自分の得たい情報だけを得られるようになった。SNSには自分が検索したものに合わせてお勧めのコンテンツが出てくるし、受動的なものが増えた。家族総出でドラマの主題歌にハマったり、一度きりのラジオを眠らないように聞いて知らない歌をどうにかして覚える時間が無くなったのだ。

私もサブスクを何個か登録したり、テレビ番組をリアルタイムじゃなくても観れるようなアプリを持っている。その中で、これは面白そうだと思った物しか手を付けないし、面白いと思うようになっていた。

だから今回その作品に出会って初めて「なぜ面白くないんだろう」と考えることが出来た。この作品は面白いなと肯定ばかりしていて、ここには追い付けないと頭を抱えることが多かったからだ。


物事の本質を見抜くには、その真逆も知らなければいけないと私は思う。面白い脚本や物語を書くには、自分が思う面白くないが、なぜ面白くないかを徹底的に調べあげたら良いのではないかと思った。

明日から私はその作品を研究する。その上で好きなドラマを観て、面白い所も見つける。こうして「面白さ」ではなく「自分らしい面白さ」を見つけて「自分らしさ」に変えていこうと思う。

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