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将来なんて考えたくないのに【創作:読めるラジオ】

[この番組は、ひとりっ子のひーちゃんが視聴者の様々な悩み・愚痴・不安・期待を自分の事のように真剣に考える視聴者一体型ラジオです。]

[なお、ラジオ内容は全てフィクションです。特定の人物とは一切関係ありません。すべて作者の妄想です。]


皆さんこんばんは。
ひーちゃんの日常、始まりました。
皆さんのお相手を務めますのは、生まれてこの方ひとりっ子、ひーちゃんです。

この番組は、リスナーが抱えているモヤモヤをひーちゃんの主観100%でお話していきます。
もしかしたら、傷付く方も、救われる方もいるかもしれません。「こんな考えをする奴もいるもんだ」と軽い気持ちで捉えてくださいね。

それではさっそく参りましょう。
ラジオネーム[駆け出しの煮浸し]さんからです。

[ひーちゃんこんばんは。私は社会人一年目、会社に勤めて半年の二十二歳です。入社して早半年。色々な仕事を任され、新しい事を繰り返す日々を過ごしています。そんな中、一番尊敬している方が今月末で退職されると聞きました。とても優秀で、優しくて、新入社員の私にも腰を低く低くして接してくれる方で、上司としても、一人の人間としても尊敬している方です。そんな方が退職されることが、自分にとってとてもショックな出来事で、どうしたら良いのか分からず考え込んでしまっています。元々転職を考えていた身ではありましたが、今回の事もあり、本気で考え始めています。ひーちゃんには「将来」について語って欲しいです。]

メッセージありがとうございます。
駆け出しの煮浸しさん。社会人一年目。
今とても大事な時期でしょう。ラジオを読んで下さり、ありがとうございます。

人生のターニングポイント。
駆け出しの煮浸しさんは、今まさに人生のターニングポイントを迎えようとしているのでしょうか。
それとも、迎えたいのでしょうか。

尊敬している人がいなくなってしまう。
尊敬している人がいなくなるほど、この会社は良くないのか。
尊敬している人がいなくなる選択をしているのに、私は何をしているんだ。

考えないと。考えないと。

そんな気持ちになっているのでしょうね。
人は意外と、その悩みの本質に気付かないものです。

大切なものは失ってから気付くと言います。

駆け出しの煮浸しさんが転職を前から考えていたけど、今回になって真剣に考えるようになったのは、仕事内容や人間関係だけじゃなく、尊敬している方が多く関わっていたんですね。

その方がいてくれたこその仕事、その方に支えられていた、元気付けられていた仕事だったのかもしれません。

それが無くなってしまった。
希望が見えなくなってしまった。
そう思うのも無理はありません。

そんな時に考えなくてはいけないのは、自分のことです。

自分が辞めたい理由は、会社にあるのか。
尊敬している方が辞めても、自分は仕事をしたいと思える環境なのか。
もっとやりたいことを控えているのか。

そこを考える必要がありますね。

あくまで人生の主役は自分。
自分を中心に世界が回っていると、今だけ考えるのです。

人に流されて将来を決めることだけは、私はオススメしません。

人生は一度きり。
後悔したって良いじゃないですか。
一度きりなんだから、後悔も反省も失敗もする。後悔も反省も失敗もしたって、人生が終わったらそれっきりなんです。

って思えるようになるまで、考え続けましょう。

私も駆け出しの煮浸しさんと同い歳ですが、子どもでも、大人でも、おじいちゃんおばあちゃんでも、悩みは尽きないらしいです。

それは、将来を見ている証拠なんですね。
私は見たくないけど、明日のご飯を考えることすら、将来を見据えていることになるし。

やりたくないことをやり続けるより、やりたいことをやって失敗する人生にしませんか。

やりたいことが無くなったら、私と一緒にいなくなろう。

また連絡してね。

皆さん、いい夜を過ごしてください。
ひとりっ子のひーちゃんでした。

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