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8のつく日は『2023.11.18』

今日はハッピーデーだ。
これ、どれくらいの人間が通じるだろうか。

私は大学四年間、同じ場所でアルバイトをしていた。
場所は、イトーヨーカドーのテナントショップ。

イトーヨーカドーってそんなにメジャーではない?買い物もゲームもプリクラもフードコートも、私の青春が全て詰まっている場所だったんだけど。
共通認識を持てる人は少ないかもしれない。


テナントショップで四年間働いていて、一番忙しかった日が「ハッピーデー」。

8のつく日はハッピーデーで、商品が安く売られたり、ポイントが倍になったりしていた。

私の働く店舗はテナントだったから割引はされなかったけど、とにかくお客さんが多い。人の入れ替えがとんでもない。

特に今日のような日。
8のつく日の祝日。
最悪。
すっごい人来る。

玄関に一番近い場所におかれていた店。
こちらの都合は何も変わってないけど、これから買い物をする人も、今帰る人も、ちょっと寄った人も全員入ってくる。
いつもはワンオペだったレジも、ハッピーデーの祝日はやってられない。必ずベルを押してヘルプを呼ぶ。
祝日だけでも昇給して欲しいのに、ハッピーデーが重なってもなお給料の差が無くて呆れていた。

そんな生活を大学四年間続けていたせいか、8のつく日はハッピーデーだと脳が反応する。しかも今日は土曜日だから、相当お客さんが来ているだろうなと、まるでまだ働いているかのように考えてしまう。

よく考えれば、社会人として働いていた期間よりも、大学時代のアルバイトの期間の方が長い。四年間働いた後に半年働いていただけだから、アルバイトの方が記憶にあるのも当たり前かもしれない。

それに、今でもアルバイトの先輩は私と仲良くしてくれている。
先輩が大好きな私の日記がこちら↓

この人以外にも、主婦の方三人、と私。まだ大学生だった時は、五人でよくご飯に行った。連れてってくれた。

私は大学二年からコロナが流行して、大学に行くことが少なかった。でもアルバイトは無くならずむしろ元気だった私は、シフトも増やしてガンガン働いていた。
だから大学の学生との関わりより、バイトのお姉様方に学んだことの方が多いのだ。

まあ教えられたことはろくでもないけど、社会人になったら必ず役に立つものばかりで。
というかすごく役に立って。
メンタル的にも、物理的にも助かったことが何度もある。

この人達がいなければ、今の私は無いと思っているくらい、信頼している。

「なんでこんな混んでんだよ!」とツッコミを入れていたお姉様方の叫びが懐かしい。

忙しい、も、人が違えば最低にも最高にもなると思っている。
大好きな先輩達と働いている時は、忙しくても楽しかった。おかげで働いていられた。

私は人によって生かされているんだと常に感じる。
今日のハッピーデー、私の先輩は楽しくいられただろうか。

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