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【イベントレポート】くるむと"Z世代"をまなぶ

デザインスタジオCULUMUでは、多様な分野・業界についてそれぞれの専門家、知識人を招き、その分野、領域の知識を広げていくイベント、「くるむとまなぶ」を開催しています。

vol.4では、准教授 / 博士(芸術) / 一級建築士 の中川 晃先生をお招きし、「Z世代」について学びました。




くるむとまなぶとは

くるむとまなぶは、デザインスタジオCULUMUの、開かれた社内勉強会です。
私たちは『障壁を生まない豊かな社会をデザインする』ために、
人々が共創する可能性をもっと深めたいと考えました。

CULUMUのメンバーが今学びたいことについて、様々な領域で活躍されている方々をお招きして学んでいきます。


vol.4はくるむと"Z世代"をまなぶ

vol.4では、准教授 / 博士(芸術) / 一級建築士 の中川 晃先生をお招きし、「Z世代」についてCULUMUのメンバーと一緒に学んでいきました。

ゲスト講師:中川 晃(准教授 / 博士(芸術) / 一級建築士)

中川 晃(公立法人 静岡文化芸術大学 デザイン学部 准教授 / 博士(芸術) / 一級建築士)

東京藝術大学美術学部卒、東京理科大学経営学研究科修了、日本大学大学院芸術学研究科博士後期課程修了。
東京藝術大を卒業後、NHK(日本放送協会)、株式会社オリエンタルランドにて約300案件の報道・エンターテインメント等のプロジェクトを行う。その後、城西国際大学を経て2022年より現職。専門は空間デザイン、デザイン経営、若者論。
「空間デザイン」の実務と共に「デザイン経営」や「若者論」でのコンサルティングや講演経験実績が多く、複合的に活動を行っている。

静岡文化芸術大学HP:https://www.suac.ac.jp/education/faculty/design/nakagawa/
researchmap: https://researchmap.jp/akiranakagawa

くるむメンバーのまなび

今回の講義を経て、メンバーが得た学びや感想をまとめました。

世代間の共感と発見

私はZ世代に入るか入らないかの境目の世代ですが、自分と重なる部分も多く聞き入っていました。特に共感の方向が逆だったのは発見で、他人の発信にすぐに触れられる時代ならではの変化だなと感じました。これからα世代等研究が進んでいくのも楽しみで、今後人類がどう変化していくのか、先生の研究を追っていきたいです。

デザイナー

音楽とライブの価値

「モノからコト、トキへのシフト」という言葉が印象的でした。音楽の楽しみ方が大きく変わり、たくさんの音楽をいつでも聞ける環境が整っています。また、ライブはリアルタイムでオンライン配信も見られるため、物理的な距離を超えて多くの人が参加できるようになりました。昔と比べて、音楽を楽しむ環境は簡単に手に入れられる時代になったはずです。しかし、それにもかかわらず、ライブ・コンサートの市場規模が拡大しているのは興味深い現象です。多くのものが手に入りやすくなったからこそ、刹那的な一瞬に価値を見出すようになったのかもしれません。同じくその場その時を感じられる「海外旅行」が若者離れが進んでいる理由を考えると、逆にその瞬間の体験がより貴重に感じられるのかもしれません。

UI/UXデザイナー

Z世代の心理とコミュニティ

その後に続いた音楽の場合のアーティストとの双方向の関わりや、推しの文化でのコミュニティの形成についての話は非常に興味深かったです。心理的居場所の話も含めて、なるほど、と思いました。「トキ」でも、それが一瞬だとしても自分の居場所と感じられるかどうかが、Z世代にとっては重要なことなのかもしれません。毎日触れるものや周囲の環境変化によって、世代間の特徴がこれだけ変わることに改めて驚きました。Z世代の特徴として、所属欲求がX世代よりも強いにもかかわらず、1つのコミュニティに深く関わろうとしないという矛盾を感じることもありますが、どこか共感できる部分もあったりします。Berealのような、インスタほど繕わないけれども繋がれる場所が伸びていることからも、所属する場所を増やしながらも、自分が本当に信頼できる場所を常に探している世代なのかなと思ったりしました。

UIデザイナー

モノからコト、トキへのシフト

消費スタイルの変化について、現代の消費者の価値観がどのように進化しているかを考えさせられました。物を所有する「モノ消費」から、体験を重視する「コト消費」、さらには瞬間に価値を見出す「トキ消費」へと移行しているのは、とても興味深いです。特に、トキ消費が瞬間の共有や非再現性に価値を置いている点は、デジタル時代において新しいコミュニケーションの形を反映していると感じました。この変化は、私たちの生活や価値観に大きな影響を与えていると気付かされました。中川先生、貴重なお時間ありがとうございました!

デザイナー

アーカイブ動画でこの講義を学びたい方へ

アーカイブ動画をご視聴いただけます。


これまでのレポートもぜひご覧ください。


次回はくるむと「行政とデザイン」をまなびます

第5回となる次回は、プロジェクトマネージャー / デザイン研究者の中山郁英さんをお招きし、「行政とデザイン」についてCULUMUのメンバーと一緒に学んでいきます。

くるむと"行政とデザイン"をまなぶ

2024年9月26日(木)18:30〜20:00から、オンライン・オフライン同時開催しますのでぜひ一緒に学びましょう。


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