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【イベントレポート】くるむと"まちづくり"をまなぶ

デザインスタジオCULUMUでは、多様な分野・業界についてそれぞれの専門家、知識人を招き、その分野、領域の知識を広げていくイベント、「くるむとまなぶ」を開催しています。

vol.3では、サービスデザイナー/カタリストの逸見 貴人さんをお招きし、「まちづくり」について学びました。




くるむとまなぶとは


くるむとまなぶは、デザインスタジオCULUMUの、開かれた社内勉強会です。
私たちは『障壁を生まない豊かな社会をデザインする』ために、
人々が共創する可能性をもっと深めたいと考えました。

CULUMUのメンバーが今学びたいことについて、様々な領域で活躍されている方々をお招きして学んでいきます。


vol.3はくるむと"まちづくり"をまなぶ

vol.3では、サービスデザイナー/カタリストの逸見 貴人さんをお招きし「まちづくり」について、CULUMUのメンバーと一緒に学んでいきました。

ゲスト講師:逸見 貴人(サービスデザイナー/カタリスト)

サービスデザイナー/カタリスト 逸見 貴人さん

建設業に携わった後、デンマークに留学。帰国後に広告代理店、テック系スタートアップを経て2023年よりNTTデータに入社。
サービスデザインーとしてまちづくりに関わる一方、多様な業界での経験を活かし「カタリスト」としてNTTが持つ多様なアセットを繋ぎ合わせ、企業課題の解決、新たなサービス創出のサポートを行う。

くるむメンバーのまなび

今回の講義を経て、メンバーが得た学びや感想をまとめました。

市民がアクションを自発的・主体的に考えるまちづくり

市民の人たちと一緒にIoTセンサーデバイスを作って街の大気汚染情報を測るというプロジェクトが興味深かったです。コンサルを入れればすぐできることだけれど、自分たちで作って使うことで市民たち自身が自分たちを取り巻く環境に疑問を持つ、それに対してどういうアクションが必要なのかを自分たちで考えることができるということに重きをおいて進められた、というところでハッとしました。単純に点の課題を解決するのではなく、疑問を形成する人格を生み出していくというのが社会全体を成長させていく上で重要な部分というのが、まちづくりだけでなく人の集団、小さな単位になると家族などにも当てはまるような気がしました。

冒頭で話していた、インターネットの普及前後の都市体験の変化(普及前…探検する都市体験 / 普及後…最適化された都市体験)も自分の旅の体験などを思い出しながら確かここの変化は大きいなと思いました!

UI/UXデザイナー

市民と共に取り組む、自分たちの生活についての疑問を形成させる、市民がアクションを自発的・主体的に考える。「まちが人をつくるのではなく、人がまちをつくる」という思想の下、まちづくりを民主化しようとする動きが実証実験の街、共創の街には存在すると学んだ。

Waag Future Labの取り組みについて、人として、人類として、市民としての自分自身に自覚的になることから、疑問を形成させる人格を持ち持続可能で公正な社会を作る主体へと成長(変化?)させる仕組みはなるほどと思わされた。

しかし、そうした仕組みに常に曝され続ける生活もまた、息苦しさや外圧を感じることもあるのだろう。こうした仕組みに乗じて自らを問いただす前に、内発的な動機付けを自然に持つこと、自然体のシチズンシップのようなものを胸の内に持てるかどうか(そして、それはどのようにすれば叶うのか?)?、ということに興味が湧いた。

コンサルタント

市民に対して問いを投げかける役割としてのリビング・ラボのあり方が非常に魅力的だと思った。一方で「市民意識」をどのように育んでいくのか?都市の特性とも関連があるのではないか?など、もう少し都市の成り立ちや歴史などから考えてみることが重要であると思う。

日本では成功したものをとにかく横展開しがちだが、その背景を理解しないまま行うと本質的取り組みに発展しないように思う。
世界で話題になっているウォーカブルシティなどの取り組みは、メルボルン、パリ、マドリード、ミラノなどその国の中でも「市民意識の高い」「自分の国の中でもちょっと私たちは違うよ」という街で高まっていることも無関係ではない気がするので…。

UXデザイナー

新しい学びの共有ありがとうございました。身近なリビング・ラボの存在や取り組みを知れたことがなにより学びになりました。まだまだ自分自身、勉強不足ではありますが、逸見さんのように、いろんな町にまずは訪れて体験することから始めたいと思います。Waag Future Labにまずは行ってきます!

CDO


生物と共生するまちづくり

多様性との共生としてのサーキュラエコノミーのトピックの中で、生物と共生するまちづくりの事例がとても興味深かったです。
共生していることを簡単に目視などで認知できるまちづくりもあれば、生活している上で、自分から見ようとしなければ気がつかないけれど、見ようとしたら多様性(人以外の生物)との共生ができていることがわかるようなまちの状態も面白いと思いました。
生物に対する抵抗感がある方などは、あえて気がつかないことで、共生を受け入れられるなどもあるのかなと思います。

UI/UXデザイナー

「生物多様性」という考え方がとても印象的でした。
今まで「多様性」という言葉は年齢や性別、国籍や文化、SOGIや障害の有無など、あくまで人間の中に閉じた多様性しか考えていませんでした。
しかし、地球には人間以外にも様々な生物が存在し、そんな生物たちの恩恵を人知れず受け取って、人間社会が成り立っていることに改めて気付かされました。
人間以外の生物と共生していく必要性や海外の取り組み事例についてもご紹介いただき、生物多様性を考えるよいきっかけになりました。

UI/UXデザイナー



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vol.4では、准教授 / 博士(芸術) / 一級建築士の中川先生をお招きし、「Z世代」について学びます。

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