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Designship 2022 どこよりも早い現地レポート(2日目)

2022年11月12日(土)- 11月13日(日)に開催されるDesignship 2022に、サポータースポンサーとして協賛しており、気になったお話や登壇テーマを現地レポートします。

https://note.com/culumu/n/nc65c633ed893

デザインにできること:永井 一史

永井さんのいままでのデザインの関わり方、活動をもとに、デザインにできることはなにか、お話がありました。
広告の仕事から、NPO,NGOの仕事、教育現場と活躍のはばを広げられてきた中で、デザインはみんなのものとなる時代は確実にくると述べられていました。 そのなかで、プロのデザイナーはデザインをリードしていく未来になるのではという。なにをデザインするのか、デザインは何ができるのかを考えていくことが大切だということが印象的でした。

テレビ局がオリジナルフォントを作った理由:團野 慎太郎

TBSのリブランディングに合わせて作成がおこなわれたオリジナルフォントの紹介をいただきました。
単なる企業イメージの表現だけでなく、放送機関としての役割も加味した設計をされているのが特徴的でした。特に、SNSなどに発信される昨今では、フォントのデザインもメディアの信憑性の一端になっているというのは印象的でした。

「越境するデザイン」- 未来とデザインとエンジニアリングを結ぶ:佐藤 翔

動力をもった義足の開発をどのようにおこなってきたかについて、ご紹介いただきました。
覆い隠すよりも誇らしく思えるような義足を作るために、理想を共有し、実際に作り、人に見せてみることで、プロダクト開発を進められてきたことが印象的でした。
義足をメガネのようにファンションの一部にできるようにしていきたい、という未来も興味深かったです。

ロボットと卵:松井 龍哉

建築からロボット、最近では平等院鳳凰堂の彫刻などもされている松井さんの仕事の考え方について紹介いただきました。
自分の好きなもの、興味があることからデザインを始め、次第に面白いからすごい面白いになって、仕事につながってきた、というのが印象的でした。
自分が作ったもの以外に次の仕事を運んでくるものはない、という言葉もとても響くものがありました。

松井さんが作成された、平等院奉納プロジェクト
https://byodoin-hono.jp

「情報をまとった建築」をデザインする:坂東 淳子

司令室の空間の設計や、自動運転のビジョンのデザインをしてきたなかで、「情報をまとった建築」をどのように実現しようとしているかのお話を紹介いただきました。
デジタルとフィジカルをつなげるものとして「コモングラウンド」を使っており、さまざまな媒体、場所で得られたデータをコモングラウンド上で統合し、フィジカルな空間に反映していくやり方はとても興味深かったです。
また、ビジョンを関係者で共有するために小説、SFを書いてみて、認識を合わせている、というのも印象的でした。

都市木造の新しい可能性〜新幹線高架下での実践を通じて〜:Morita Sachiko,Takano Yohei

新幹線高架下に作られた木造の建築物の事例を中心に紹介いただきました。
その中で、誰にでも使える汎用性の高い、最大公約数的な場は、使う人にとって自分の場ではない、他の誰かの場のように感じてしまう、というお話はデザイン全般にいえることだと感じました。また、その解決の方法として、変な隙間、取っ掛かりのあるものとし、使う人達の工夫ができるようなものとしている、というのも印象的でした。

障害のある社会をデザインでどう変えていくか?方山 れいこ

巣鴨駅や上野駅に設置された「エキマトペ」のデザインを通して、聴覚障害者の方との関わり、取り組みを紹介いただきました。
「エキマトペ」のデザインをおこなったことによって、聴覚障害のことを知り、実際のユーザーとゆるいつながりをもち、仲間となってい一緒に解決をしていくというのは、印象的でした。
また、最後に言われていた、障害者とは社会側に障害を持つ者、というのはインクルーシブデザインを考えていく上でも共感が持てるものでした。

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