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『ドクター・ドリトル(2020)』の見どころを紹介!

内容

ドクター・ドリトル(2020)は児童文学『ドリトル先生』シリーズが原作の映画で1998年にも製作されている。生き物と話すことができるドクター・ドリトルが主役の冒険ファンタジー作品だ。イギリスの女王から与えられた庭園で、冒険家のリリーと世界各地から保護された動物と共に平穏な生活を送っていたそんなある日、リリーはドリトルに別れを告げると船に乗り再び航海の旅へと出発し、悪天候のなか海路を進むが波に呑まれ遭難してしまう。そのことを知ったドリトルは心を閉ざしてしまうのだが、1人の少年との出会をきっかけに少しずつ過去の出来事から立ち直っていく。

心に傷を負った人なり生き物が、陛下を救う旅路を経て心の傷を治癒し、再び新しいスタートを切る。勇気を出して仲間と助け合えば、行く手を阻む困難も乗り越えていけるはずだとこの映画は物語る。少年漫画のような内容だ。ど定番であることは違いないが初めから終わりまで至る所に笑いが散りばめられており、あっという間に時間が過ぎるので退屈せずに楽しめる作品だ。

見どころ

①個性豊かな動物たちのキャラクターが面白い!


しっかり者のポリー(オウム)

登場する生き物の中では一番のしっかりもので、ドリトルとは保護施設に越して来る前からの旧友。まだ動物の言葉を理解できないスタヴィッツに人間の言葉を使って会話しておりどうやら英語も使いこなせるようだ。


臆病なチーチー(ゴリラ)

ドリトルにチェスを教えてもらったり、海へと潜るドリトルの命綱を任せられたりと、重要な役回りが多く、終盤のライオンとの対決シーンは一番の見せ場となっている。


冷え性なヨシ(ホッキョクグマ)

親に育児放棄されてしまった辛い過去を持つ。四足歩行で犬のように歩き、ダチョウの(プリンプトン)とは天敵だったが、溺れかけているところを助け一気に友情が芽生えた。


中年主婦のようなダブダブ(アヒル)

ドリトルから鉗子を取ってくれと頼まれるも、何度もセロリと間違えてしまう。近所のおばさんのような存在で馴染みやすいキャラクターだ。


偏執病患者のようなケヴィン(リス)

ドリトルとスタヴィッツを恨み仲間たちとも距離をとる。行動を共にするも心に負った傷のせいか、人間嫌いで、被害妄想が激しいが、最後には仲間に加わり症状が回復する。


ドリトルの患者のバリー(トラ)

ドリトルの昔の患者だったバリーは、途中で自分を捨てリリーと一緒に島を出て行ってしまったことを恨んでいる。ジャングルの密猟者を食べ母親に叱られ苦しんでいるとドリトルに打ち明ける。


裏のキーパーソンのスティックス(エダナナフシ)

絵画に隠れてしっかりと会話を聞きとり、8音節で話をまとめる。バッジリー卿が企てたことを暴き右ポケットに忍び込ませた毒までも突き止める。


ドラゴン

エデンの果実を守るドラゴン。腸に負荷がかかっており、ドリトルの処置を受ける。兵士をたくさん食べたせいか甲冑がたくさん出て来る。


②コミカルな会話が面白い!


時代、国境を超え受け継がれる名前イジリ

劇中の序盤ドリドルがオウムのポーリーに説得され宮殿を訪れる。そこで大学時代の同志ブレア・マッドフライに再会するのだが「君はエクレア?」と、とぼけた挨拶から始まり、「マッシュポテト」「違う!」「ポテトフライ」「違う!」「マッドフライだ!」とまるで漫才の掛け合いのようなやりとりをする。こういう名前いじりっていつの時代でもどこの国でもあるんだなぁと感心してしまった。


水中のタコ(レオナ)との会話が面白い

陛下の病状に違和感を持ったドリトルはゴーグルを着用すると、部屋の大きな水槽に顔を突っ込み水中のタコのレオナとぶくぶくと音を立て会話する。「怖くてなにも話せないわ」とレオナは口をつむんでしまい、再びタコのレオナに事情を聞くと「女王はお茶を飲んで倒れたの」と重要な情報を手入れる。タコはメスのようでレオナという名前もついている。エデンの園に果実があると聞いた時に思わず墨を吐いてしまう場面も笑ってしまう。


まるでギャング映画のワンシーン

宮殿に忍び込んだドリトルとスタヴィッツがアリの協力を経て解錠してもらうシーン。そこでのトンボの代理人とアリの軍団とのやりとりがマフィア映画を観ているようで面白い。その場で恋人(将来を約束した)が結婚することを知らされる。しかも相手はディランという名前のサソリらしい。「またなボーイスカウト」と子供扱いされているようで「ボーイスカウトじゃないっすよ」とオウム返ししかできない。

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