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誰かのためは it’s automatic⁉️

インドの言葉 ヒンデイー語をご存知ですか?
日本語と語順が概ね同じで私たちには話やすい言語だそうです。

ただ「与格構文」はちょっと理解が難しい。

例えば 「私はうれしい」がヒンデイー語では
「私にうれしさが留まっている」という言い方になる。
「風邪をひいた」は「私に風邪が留まっている」となるらしい。

自分の意思や力が及ばない現象について「与格構文」を使うとのこと。
自分の行為や感情が不可抗力によって作動する。
風邪をひこうと思ってひく人はいない。
「うれしい」「悲しい」という感情も自分の意思でコントロールしているのでなく、自ずと湧き上がるものということ。だそうです。


インドの思想のなかには、自分を器として考え、意思を上回る大きな力を認めていて、その力が流れてきて、自分に留まっているということ。

その感覚が『利他の心』だと中島岳志さんは言います。

ボランティアでも思いったって 居ても立っても居られないいられずとか
ふと思いったってなど オートマチックに動く 自力をこえた力が働くのは
『利他』

たとえ行為はボランティアでも思いのうちに「評価を得たい」「認められたい」「自己満足したい」など「利己心」からの行動はやっぱり『利己』だと

「利己」と「利他」は反対語というより メビウスの輪のように繋がっている。


面白い考え方だなと思いました。
利己的な人は、なんとなくすぐに周りから敬遠されます。
だからそれをわかっていて利他的に行動していても
どこかで偽善的に感じることありますね。
なるほどと思いました。

利他はオートマチックに動かずにいられない思いから
肝に銘じようと思います❣️


中島岳志
「思いがけず利他」ミシマ社 より


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