朝から焼けるシンプルスフレ
秋になると無性に拵えたくなるのは
何と言ってもあったかスイーツ。
なかでも今日のようにブルっと震える寒い朝、
焼きたてのスフレを、しぼまないうちにハフハフできたら、
鬱陶しい気分も吹き飛んでしまいそう。
(だから痩せたい気持ちも、どこかへ…。)
基本は卵に砂糖、牛乳とバターがあればできますから、思いついた時に取りかかれるのもうれしいところです。
甘くせずに、ベーコンやキノコのソテーを混ぜたり、トマトソースや粉チーズを合わせたりすれば、朝ごはんにも。
作り方はかんたんで、
メレンゲ以外のソースを前夜のうちにつくっておき、オーブンを温めておけば、
もうすぐ食卓に着けそうな時を見計らって、泡立てた卵白をソースに混ぜて焼くだけです。
けれど…ネックはあっという間にしぼんでしまうこと。
うちのみんなが揃って食べられるタイミングに焼きあがりを合わせるのが
実は作り方よりもずっとむずかしいです。
たまたま休みの日に上手くいったのに気を良くして、
この感じで朝食でもいけるかも、と思いきや
朝も晩も家族全員バラバラな時間帯だったりすると異様に慌しくなり、
さらには身支度が終わらなかったり、シャワーが長かったり、という間にみるみるしぼんでいき、
見事にタイミングを逸して、ヘトヘト、ガッカリしたこともありました。
けれど、その失敗のおかげで
ちょっとしたズルを思いついたのです。
全部仕上げて型に入れて、冷凍‼️
これなら、いつでも、一人ずつでも余裕です。
混ぜたてでなくても、このくらい膨らんでくれますから、上等上等。
このまま食べたら、バニラアイスかな、と言う仕上がりです。
材料は卵と牛乳と、砂糖か粉チーズ。
本当にシンプルなので、急に作りたいなと気が向いた時に、向いています。
軽い仕上がりなので、
おやつや、夜食にも。
*シンプルスフレ レシピ
(材料)ー6センチココット6個分
牛乳140cc、薄力粉70g、レモンの皮少々、卵4個、グラニュー糖50g、粉チーズ大さじ1/2、あればバニラオイル少々、型塗り用バター.薄力粉各適宜
(作り方)
①ココットに室温に戻した型塗り用のバターを塗り、薄力粉を薄くまぶしておく。
オーブンは200℃に温めておく。
②鍋に牛乳とレモンの皮を入れて弱火で温め、冷ましておく。皮を除いてふるった小麦粉と合わせて鍋に入れ弱火にかける。とろみがついてきたら卵黄を加えて、ホワイトソース状にもったりするまで火を通す。
③卵白を固く泡立て、半分に分ける。半分には粉チーズ、半分にはグラニュー糖とあればバニラオイルを混ぜておく。それぞれに①を半量ずつ混ぜる。
④①の型のいくつかに好みで甘辛の具を入れて、③の生地を流し入れ、縁の生地を指でぐるりと取って、オーブンで9〜11分ほど生地が高く持ち上がってくるまで焼きあげる。
○型に詰めて冷凍する場合は、凍ったまま25分焼く。
※甘いのと、甘くないのを両方一度に作るために、甘味はメレンゲの半量に入れました。
甘いほうの生地には、あればバニラオイルやバニラビーンズ、甘くない方には粉チーズを混ぜて。
※甘いスフレだけを作る場合は、型にバターを塗った後グラニュー糖少々をまぶしておくと、スフレが型から離れやすく、グラニュー糖のカリカリ感が楽しめます。型の縁についた分だけぐるりと拭き取ります。
中にはプレーン(具なし)のほか、ジャーマンポテトの残り、焼き芋、いちごの砂糖和えなど入れることも。
煮たりんごや、みかんなども美味しいですよ。
焼きあがりは、
そのままでも、ジャムやソースを混ぜても。
カスタードソース(卵黄1個にコーンスターチ大さじ1と砂糖大さじ2を混ぜて牛乳1/2カップで伸ばし、30秒ずつ何度かレンジをかけては混ぜる)もよく合います。
今日はプレーンで焼き、
さくらんぼのキルシュ漬け、チョコソース、マンゴーのジャムを合わせました。
もうしぼんできましたが、まだ熱々です。
朝でも夜中でも、思いついた時に焼けば頂ける、冷凍のスフレ。
すぐに食べ終わってしまう軽さで、
ほっと一息つけるひと品です。
そろそろコートを羽織りたくなるような寒さがやって来たようです。
出かける前に、焼きたてのスフレを温かい飲みものと一緒に口に含んだら、
「今日も一日、頑張ろう」と
お腹のぽかぽかにふしぎな力を貰えたようで、
嬉しくなりました。
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