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高知の青海苔、ナポリの揚げパン。


高知、四万十川から届いた、
早春のすじ青海苔。
河口から少し上った、海水と綺麗な淡水が混ざり合ったところで採られ、丁寧に天日干しされたものです。

色も美しいけれど、
香りはさらに素晴らしく、
袋を開けて何度もクンクンしたくなりました。

さっと乾煎りしたすじ青海苔とピザ生地を混ぜて、
ゼッポリーネという小さな揚げパンを作りました。
ここ最近、イタリアンのバルなどでも見かけることが増え、お馴染みになってきた一品。
イタリアではあまり海藻料理はないけれど、これは特別で
磯の香りが欠かせない、小さな酒肴です。

混ぜて揚げるだけの簡単な作り方ですが、
色々なアレンジ楽しく、意外と奥深いもの。
生や乾燥のあおさを使ったり、ノリでやってみたり。
干しエビを混ぜてもまた美味しい味わいです。
生地のピザ生地も、セモリナ粉を使ってみたり、イーストの代わりにベーキングパウダーで発酵なしの生地にしてみたり。

濁りもくすみもない、若い緑色。
人生の春のようです🌸

☆すじ青海苔のゼッポリーネ レシピ

ピザ生地を作ります。多めに作って冷凍しておくと便利です。
(材料)強力粉250g、薄力粉またはセモリナ粉250g、ドライイースト1.5g、オリーブ油小さじ1、塩8g、ぬるま湯320cc

乾煎りしたすじ青海苔、又はあおさ、海苔など好みの海藻3g
(作り方)
1.ボウルにぬるま湯100ccとイースト、オリーブ油と塩を入れて混ぜておく。粉は合わせてふるっておく。

2.粉に、1.を加える。さらに残りのぬるま湯を200cc加えて手で捏ねていく。さらに残りのぬるま湯を混ぜながら捏ね、ひとまとまりにする。濡れ布巾をかけて二倍になるまで発酵させる。

3.出来上がった生地を4等分して、その1つにすじ青海苔を手でつぶしながら混ぜ、30分ほど置いたら小さく丸めて、中温の油でからりと揚げる。


添えたのは、干しエビを炒ってミルサーで粉状にしたものと塩を合わせた、エビ塩。
生地の中からふんわり広がる青海苔の香りと好相性です。

このエビ塩、多めに作っておくと
豆腐や炒め物のアクセントに、あえものやサラダ、スープの味を締めたい時など、
何かと便利に使えます。

人生の春だった頃は、もう遥か昔。

生き方も、周りとの付き合い方も、料理も、
あらゆることに要領の悪さが際立っていました。

今だってまだまだで、
中身も大して変わらないのに歳の数ばかり増えていきます。
けれど、経験というものは、
失敗も含めて宝物のようにありがたいもの。
一つ一つが、私の足元に無駄なく積み重なって、
昔よりは、見晴らしが良くなったような感じがしています。

まさに今、春の真っ只中にいる子どもたち。

老婆心が口をついて出そうになっては飲み込んだり、たまにこぼれたりの日々を繰り返しながら、
若い頃の自分が、こう言われたらどう感じたのだろう、と思い返すことが増えました。
反省だらけです。
これもまた経験なのでしょう。


さぁ、春はもうすぐです。
季節の変わりめでもあり、
花粉症など体調崩しがちな頃ではありますが、
どうぞご自愛下さい。

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