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冬のくだもの香るバター


一昨日のぽかぽかはどこへやら。
明るいうちから絶えず寒かった昨日今日。
まだまだ居座る気満々の冬と、
新参者の春が共存しているようです。

着物で出かけたため、
首筋にひゅるる、と刺すような冷たい風を受け、
背中丸めて縮こまりながら、家路につきました。

ありがたいことに、
せっかくここまで風邪知らずのうちの今冬。
あと少し
揺るぎないポカポカ陽気がやって来る日まで
元気で乗りきれますように。

それには朝ごはんがやっぱり大事な気がして、
何となくやめられないルーティーンがあります。

起き抜けは白湯にレモン汁+リンゴ酢+コールドプレスのオリーブ油を。
食前の青汁、豆乳ヨーグルトに加え、
分搗き米や雑穀と味噌汁に、おかずあれこれ。

なんとなく調子が良いような気がして、意外と長く続いてはいますが…
いろいろに数値良くしたい家人不在の朝は
至極かんたんにその縛りも緩み、、、
バターの香りや甘い口どけ恋しになりがちな、
万事いいかげんな私。

この日、たまたま朝食卓についたのが
そろってパンケーキ好きだったため、
冬の果実を使った香りバターを仕立ててしまいました。
香りバターとは言っても、今回はバターメインではなく、果実がしっとり馴染む程度の量のバターで炒め煮する感じに仕上げました。
次第に果汁が出てきて
下の写真のような状態になります。

種をのぞいた金柑には、レモンバームの葉とはちみつ。
ゆっくり煮込んだママレードの風味が味わえるバターです。

皮つきスライスの紅玉林檎に、ブラウンシュガーと、シナモン、クローブのパウダー。
お好みで胡椒もいいアクセントです。

「パンケーキは焼き立てがいいね~」
次々と卓上で焼くそばからなくなり、
ついつい食べ過ぎて
後にこのフルーツバターが少しずつ残りました。

季節のくだものでつくるこのバターソース、
薄切りのトーストや焼き立てパンケーキに合うほかにも、
フルーツたっぷりの焼き菓子がぐんと手軽にできます。
予め火が入っているのもあり、
思い立ったらすぐに焼きあがってしまうのが楽しいところ。


*金柑バターのカトルカール

卵2個と砂糖100gを混ぜ、良く泡立てたらふるった小麦粉100gと、金柑バターの金柑を好きなだけ刻んで混ぜ、溶かしバター100gを最後に混ぜたら、180度のオーブンで焼きます。

このレシピは、4種の材料を同じ分量で焼くシンプルレシピ。
何度も焼きたくなるのは、フルーツの風味のせいもあるかも。
ソテーしてあるので、直接混ぜてもなじみます。

林檎バターの方は、
伸ばした市販のパイ皮にアーモンドの粉、薄力粉、砂糖、シナモンを振った上に林檎を好きなだけ並べ、縁のパイ皮を内側にかぶせて、210度のオーブンで30分焼きました。

形が変わるとまた味わいも違ってきます。
伸ばしたパイ皮を抜き型で抜けば、
のせてはさんで、卵黄塗って焼くだけです。

あっという間にできあがったおやつが嬉しくて
近くに住む友人に「おやつだよ~ん」とすぐに届けてしまい、
ご主人がダイエット中だったのを、帰り道に思い出しました。
いい歳をして相変わらずおっちょこちょいです。




寒い寒いと文句を言いながらも、
季節はそろそろ春へとうつろって、
バターソースも冬から春の愉しみへ。

いちごやオレンジの春が過ぎたら、レモンにパイナップルもいいし、ベリーのバターも美味しそう。
そのあとはいちじくに洋梨、さつまいもやかぼちゃのバターも。
2種混ぜても美味しいかもしれませんね。


それにしても、
バレンタインあたりから、
ちょっと甘いものを食べすぎています。
投稿もパンケーキ🥞レモンカード🍋に続き、
甘さを纏ったフルーツバター🧈
そろそろ、本気で摂生を…!

と言った舌の根乾かぬうちに
また今週末も、
こりずに金柑バターを作ってしまいそうです。

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