麗しき女友達
私の友人には、〝本物のお嬢様〟が何人かいる。
ここでいう〝お嬢様〟とは、ただ単にお家が裕福な子という訳ではなくて、例えるならば深窓の令嬢の様な、どこか浮世離れした、それでいて作り物ではない本物の品を纏った子達だ。
彼女達と出逢ったのは、バレエがきっかけだったのだけれど、お嬢様でもなんでもない私が何故かとても意気投合して、すぐに仲良くなった。
私の思う、この子は本物のお嬢様だなという子達の共通点は、まずみんな人を悪く言わないところだろう。
話を聞いていれば、それはあっちが悪いよ!と思う様な事でも、彼女達は自分に非があったのだろうか?と心を傷めていたりする。
人を悪く言わないどころか、その人の為に心を傷めている姿を見て、あまりにも純粋な人柄に悪い人に騙されてしまうのでは?と心配になるほどだ。
だけれど、そうじゃない。
彼女達は、皆聡明で実は物凄く強い。
強いというのは、何かこう1本芯が通った様な。
自分の中に、正義を持っている様な。
育ちの良さとは、そんなところに出るのではないかと思う。
だから、そんな彼女達を私は羨ましく思うし、どうしたって憧れてしまう。
因みにいうと彼女達はみな容姿端麗の美女ばかりで、本当に私の自慢の、麗しき女友達である。