食奴隷
「明日こそは」
「これで最後」
「今日だけ」
日常化しすぎた過食嘔吐をやめれる訳もなく日々を過ごす。
喉を通る食事、胃袋へ入るもまた口から出る食事。
摩訶不思議すぎる。
もうおしまいにしたいと願い続けてどれくらい経ったろうか?
この生活をまた一年後もしているのだろうか?
だとすればもう私は生きていけていないだろうと思う。
それなのに何故毎日同じことを繰り返しているのだろう?
胃袋へ詰め、空っぽにしたあとは
身体もぐったりしてしまうし低血糖症状が出ることもある。
寝起きに胃液が逆流し、キリキリと胸の痛みに耐える日もある。とてつもなく耐えるのがつらい。
そんな代償を抱えても手放せない過食嘔吐。
なにと取り替えれば手放せる?
永遠に私は食の奴隷なのだろうか。
私はこんなものに操られて生きていくのだろうか。
でも、手放したくないという自分がいるのも事実で
きっとそのせいで翻弄され続けている。
好きな人と一緒に食事をしたい。
好きな人の好きなものを、罪悪感を抱くことなく一緒に食べたい。
そんな願いは叶うのだろうか。
私は私を許して受け入れられるのだろうか。
そんなことを延々と考え続けている。
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