Uber(ウーバー)から見るユーザーストーリーの重要性
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C2C Platform社は、様々な業界のパートナー様へダイレクトマッチングのプラットフォームを提供しています。今回はダイレクトマッチングの事例として世界的に有名なUber(ウーバー)の事例をもとに、ダイレクトマッチングプラットフォームを開発するにあたって重要な3つの指標をご紹介。またその中の一つ、「ユーザーストーリー」について解説します。
※こちらは2022/04/15掲載の「C2C(CtoC)アプリの勉強:〇〇版ウーバーってなに?」のリライト記事です。
ユーザーストーリーとは?
ユーザーストーリーとは、アプリやウェブサイトを開発する上でチームメンバーが作業を行う理由とその背景を記述したものです。「誰が・どういった目的で・何をしたいのか」を示し、何を実現しようとしているのかだけでなく、その理由や背景も理解できるものとなっています。
ウーバーのユーザーストーリー
前の記事ではウーバーのビジネスモデルを紐解きました。
前の記事:個と個を直接繋ぐ〇〇版Uber(ウーバー)とは?
今回は実際にウーバーを利用するとなった場合の乗客とドライバーの導線(ユーザーストーリー)を見ていきましょう。
そこからC2Cのサービスを開発する際に重要なことをお伝えします。
ー乗客のユーザーストーリー
あ、そろそろ移動の時間だ。Uberを使おうか?(アプリ内で周辺に車がいるか確認)
目的地の住所を入れて、現在地を確定っと。(経路の確定)
ここからの所要時間と料金はどのくらい?(時間、値段の確認)
迎えにくる車を決定(一応車種と星の評価を確認して決定)
確実に向かっていることを確認して(たまにキャンセルされることも)
乗車(チェックイン)
移動中(GPSでリアルタイムに経路を確認)
降車(チェックアウト、会計(現金、アプリ内決済))
評価(他のユーザーの為に評価を入れる、自分も他のユーザーの評価を参考にするから)
上記がUberの乗客のユーザーストーリーです。
ードライバーのユーザーストーリー
さぁ!今日も稼ぐぞー(スタンバイをタップ)
ピコーンピコーン(お客様からコール)
どれどれ、どこに向かうお客様かな?(乗車位置と目的地をチェック)
おっ、いい距離だね(エントリー)
マッチ!(よっしゃ来た)
乗車(サービス開始)
移動中(GPSでリアルタイムに経路を確認)
降車(サービス終了、会計)
評価(他のドライバーの為に評価を入れる、自分も他のドライバーの評価を参考にするから)
上記がUberのドライバーのユーザーストーリーです。
サービスによって全く違うユーザーストーリー
これが例えば出張型整体師の場合は、まず整体師は流しのドライバーではありませんから、そもそも常に移動していません。ですので、呼ぶというより指定の場所に来てもらうことになります。
そしてタクシーでいう「乗車」「降車」は施術の「開始」「終了」となります。
実際には、予約時間までに整体師がユーザー指定の場所に来る事になります。
さらに施術できる場所も確保しなければなりませんのでリアルタイムにユーザーのいる場所に呼ぶというよりも、日時場所を予約する場合の方がケースとしては多いと思います。
〇〇版ウーバーという言葉の響きは一見、わかりやすく良さそうに感じますが、
・整体師を呼ぶのか
・施術場所で合流するのか
・整体師の所にいくのか
など、深く考えれば考えるほど、実際の整体師版ウーバーのユーザーストーリーはウーバーのそれとはかなり異なる(いざアプリを創るとなると全く違う)ことがわかると思います。
実際にはそれぞれのサービスごとにC2C アプリのユーザーストーリーを深く深く掘り下げる必要があるのです。
C2Cアプリを作る時に重要なこと
上記の理由から、
・ユーザーストーリー(今回ご紹介)
・リーンキャンバス
・カスタマージャーニー
を作成することは、C2Cサービスを設計し理解する上で大事なポイントになります。
次回から「リーンキャンバス」「カスタマージャーニー」それぞれについて解説していきます。
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会社名 :C2C Platform株式会社
設立 :2021年1月(前身となる現子会社C2C PTE. LTD.は2017年9月設立)
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