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番外編その1 CSUN会議の食事事情

1,事前予約のサンドイッチ

今回、ご飯系の写真はあまりない。初日のサンドイッチとビール一杯で一人約5000円弱!という価格に驚愕したので、あまり出歩かなかったせいだ。
セッション期間中は、私はほぼ毎日、ランチにサンドイッチを事前予約しておく。特にセッションの初日は、ホテル内も近隣のレストランも長蛇の列になる。会場ホテルに宿を取ることのメリットは、これが一番大きい気がする。サンドイッチのボックスを自分の部屋に持って帰り、珈琲を淹れてほっと一息つける。昨日買っておいた果物などを追加すると、満足度も高い。サンドイッチ自体は、感動するほど美味しいというわけではないし、これが27ドル(約3000円)かあと思うと微妙なのだが、初日のホテルでのレストランでのランチに二人で70ドル以上払ったことを考えると、悪くないと思えてしまう。

サンドイッチの箱と果物
予約のサンドイッチボックスに、自分で珈琲、ぶどう、いちご、マンダリンを追加


サンドイッチの種類は、ローストビーフ、ターキー、野菜の3種類だ。パンの種類も微妙に違う。これに小さなパスタサラダ(毎日同じ)、ポテトチップ(これは種類が選べる)、りんご一個、そして甘~いクッキーが付く。はっきり言って、これらの周辺部分?は、私には不要である。大半、日本に持って帰ってお菓子などにリメイクした。しみじみと、日本の幕の内弁当の、栄養バランスの良さを思う。ランチはこれが3日続いた。フィリングは少しずつ違っても、周辺部分が全く同じなので、次第に飽きてくる。。連れ合いと毎日違うものをオーダーしておいたので、半分ずつ分けることで何とかしのげたが。。せめてサラダが毎日少しでも変わるといいのになあ、と思う。

セッション初日のレセプションは、ワインも飲み放題で、ビュッフェのお料理もなかなか豪華だったのだが、昨年と比べとにかく人数が多かったので、気づいたらもう何も残っていなかった。一回しか料理を取りに行く機会がなかったので、夜はお腹が空いてしまい、ポテトチップを一袋開ける。いかん。これは、野菜じゃなくて、脂質の摂取でしかないんだぞ、と自分を戒める。。

2,フォーのお店は安くて美味しい

生春巻き4本2分割
生春巻き 4人だから4本作ってくれて、かつ半分に切ってくれる。親切だ。


3日目の夜は、今回ご一緒していた古瀬敏先生、和久井香菜子さんと4人で近くのフォーの店へ。昨年も、和久井さんと行った店だ。生春巻き、餃子みたいなもの、フォーを2種類頼んでシェアする。それにビールとワイン。
フォーは、はじめは普通のものを頼むつもりだったが、となりの家族がオーダーしたなべ焼きうどん?のようなものにつられ、それを頼んだ。骨付き牛の煮込みのようなものなど、いろいろ入っていて美味しかった。フォーには、薬味として、もやし、レモン、ミントなどがついてくる。パクチーましましにしたかった私としてはちょっと意外だったが、このミントのような野菜もかなり面白かった。

フォーの鉢が二つと薬味の皿
フォー二種類 骨付き肉がかなりインパクトあり

この前日に、古瀬先生は道路で転んで手を痛めていたので、お箸が握りにくいようだったが、自分で自助具?を工夫して、フォークで問題なく食べていた。さすが、ユニバーサルデザインの大家である。ビールやワインをボトルで頼んだが、〆てみたら、一人40ドルくらいだった。ほっとする。

フォークの工夫を示す古瀬先生
フォークで食べやすく工夫して、自助具?としていた

それにしても、アメリカの飲食店も、ホテルも、みんな、基本はUDである。昨年のある会合で、日本から初めて渡米したという若い車いすユーザーが話していたっけ。「人生ってこんなに自由だったんですね。食べたいもので店が選べるんです」
これを聞いて、私は申し訳なくてたまらなかった。そうだよね。気持ちわかるよ。日本では、食べたいもので店を選べないものね。まずは車いすで入れる店を探す。行けるとわかったお店で、提供されているメニューの中からやっと選ぶんだ。駅ビルやホテル、ファミレスなどでない限り、日本では入れる店のほうが圧倒的に少ない。アメリカでは、アクセシブルでない新規店舗は営業許可が降りないし、設計士は免許剥奪の上、罰金を取られる。ADAは公的機関だけでなく、民間の個人店舗も対象となって、30年以上が過ぎた。だから、今日はベトナム料理がいいな、いやメキシカンだ、と食べたいものが先に来ていい。どこだって基本的に入れるのが当たり前。人生って自由なんだよね。。日本では新築のホテルやカフェでさえ、アクセシブルじゃない。そんな法律はないからだ。日本に生まれたことを、恨まないでね。。。

3,最終日はババガンプシュリンプで盛り上がる

最後の16日の夜は、参加した日本人メンバー14人で食事に行く。今回は、ツアーを組んだわけではなかったのだが、日本からの参加者であるソニーさん、日本財団さん、ワシントンから共同通信さんなど10数名が、事前にメールで自己紹介をしあっていたのだ。更に現地で知り合った日本からの参加者を加え、かなりの大人数になった。でもババガンプシュリンプなら、ハコが大きいので人が増えても大丈夫だ。ここは、昨年行って結構楽しかった場所である。(行ったことはないが、日本にもあるらしい)

店舗の入り口の様子
ババガンプシュリンプは全米にあるエビ料理の店だ

私はオンラインの会議が入っていたので少し遅れて行った。オーダーはみなさんにおまかせする。サラダ、エビのガーリックオイル焼き、グラタンのような料理など、どれもなかなか美味しい。やはり人数が揃うと、種類が増えて楽しいな。ビールやワインも頼んだが、ここもそれほど高くなくてほっとする。とにかく、アメリカの物価には怖れをなしているので、50ドル以下だと安い!と感じるようになった自分がこわい。。料理の写真を撮るのを完全に忘れていて、これは最後にみんながわーい!と言っているところ。私の後ろに、映画フォレスト・ガンプのフォレストの写真が。彼が映画の中でエビの養殖に成功して作ったのが、この店と言われる!

宴会のテーブルの様子
最終日にみんなで晩御飯に行った

なお、LAXで飛行機に乗る前に、Macのようなファストフード店で朝ご飯を食べる。ハム卵のホットサンドとコーヒーのセットで13ドル超。???あれ、13ドルだって???円換算で約1700 円???昨年は1000円行かなかった気がするのだけど。。何もかも、とにかく高かった。人によっては、暮らしていけないだろうなあ。日本もいろいろ値上がりしているけど、まだましだという気がする。UDもアクセシビリティもこれからだけど、日本はやっぱりいい国だ!と、こんなところで思ってしまった。

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