今週の良かった新曲感想【8/28~9/3】
どうもです。
毎週恒例の新曲感想記事。8/23~9/3リリース分です。アルバム、EP、シングルを対象に自信をもってオススメできる曲を紹介していきます。読んでくださった方に1曲でも良き出逢いがあります様に。ではどうぞー。
#1『むじゃきなきもち』/ 長瀬有花
音楽事務所RIOT MUSICのサブレーベル「汽元象レコード」所属、Vsinger長瀬有花の新曲。作詞:ねこみ (cat nap)、作曲:ねこむら (cat nap)、編曲:原田夏樹。長瀬自身も大好きなチロルチョコ "きなこもち" 20周年記念テーマソングとして制作されました。
先日観に行ったワンマンライブで先行披露された時から好きすぎた。ディスコティックな楽しいサウンドが広がるダンスミュージックでありながら、長瀬ちゃんの心地よい可愛い歌声も相まって癒される1曲。チロルチョコにちなんだ言葉遊びが盛り込まれたノスタルジックな歌詞も印象的でした。
#2『なかま歌』/ 不知火建設
VTuberグループ「ホロライブ」所属の不知火フレア、尾丸ポルカ、さくらみこ、星街すいせい、白銀ノエルによるユニット"不知火建設"初のオリジナル楽曲。作詞・作編曲:佐々木喫茶。『ホロライブ・サマー2023 3DLIVE Splash Party! Sunshine』にて初披露されました。
電波ソングの様なキラキラした豊富な音数が怒涛の勢いで畳み掛けくる上に、言葉遊びも魅せる早口のサビは中毒性の極みで最高に可愛くて楽しい1曲でした。5人もいると自然と賑やかになるし、普段のしらけんの雰囲気もしっかり反映された楽曲になっていて大満足。現地ライブで聴きたい!
#3『Point of View』/ 小鳥遊キアラ
VTuberグループ「ホロライブ」の英語圏を中心に活動する部門「ホロライブEnglish」所属、小鳥遊キアラの記念すべき1stアルバム。これまでのリリース曲に加え、新規書き下ろし楽曲を5曲も収録された全10曲。Johnny R、monii、KIRA、Martin Turabian、五条下位など国内外の作家が楽曲提供。
名盤!キアラちゃんの得意分野であるK-POPみあるオシャレなダンスチューンを中心に構成され、可愛さとカッコよさをしっかり届けられた1枚になっていたと思います。滑らかでウェットな声質がやはり魅力的で、高音域がホント綺麗。自然と体を揺らしたくなるキャッチーなメロディが多く、高揚感を煽るリピート必至の中毒性もある。一方で、Tr.4「Retrospective」なんかは今迄無かったバラード寄りのエモーショナルな歌唱特化曲で新しい可能性を感じる事ができました。既存曲のTr.8「SPARKS」、Tr.10「DO U」が群を抜いて好きですが、新規曲だとTr.1「Pineapple」も好き。
#4『tuberose』/ Albemuth
クリエイティブレーベル「SINSEKAI STUDIO」所属のVsinger"存流" と "明透"によるユニットAlbemuthの"黑"としてリリースされ新曲。作詞:祭日ハネダ、作編曲:HiFi-P。
"黑"らしくダークで妖艶な世界観を演出しつつ、ふわふわと酔いしれるHi-Fiなメロディが心地良い1曲。弾み飛び回っている様なサウンドも気持ちよすぎるし、ラスサビ前のビルドアップも最高です。いつもに増して息成分多めな気がする2人の歌い方も魅惑的。
#5『アンメルト・アンブレラ』/ 明透
クリエイティブレーベル「SINSEKAI STUDIO」所属のVsinger明透の新曲。作詞・作編曲:水槽。今年4月にリリースした1stアルバム『ASU』以来初となる新曲ですね。
情景が目に浮かぶムードたっぷりな歌詞とメロディが水槽さんらしく、明透ちゃんのリズミカルでクールなラップパートも特徴的な1曲でした。こんなにも心地良く聴けるのに、どこか漂う寂寥感と、最後に同居する暖かさがとても良かったです。Bメロからいつの間にかサビになってるのも好き。
#6『ばーちゃらぶ』/ 夏色まつり
VTuberグループ「ホロライブ」所属2期生、夏色まつりの新曲。8/31に開催された『夏色まつり Birthday Live』にて初披露されました。作詞・作編曲:Medansy。
コテコテのアイドルソング且つむっちゃライブ曲!ガチ恋口上まで入った声出し必須で、まつりちゃんの魅力も詰め込みすぎな最高の1曲でした。2番入りからお祭りムーブかましてくるのガチで好き。最近MIXやコールが入ったキャラソンが多い気がしないでもないんですけど、1周回って再ブーム的なの来てるんですかね。嬉しいけども!
#7『Take me』/ ChumuNote
「VTuberスタイル」ライター兼ミキシングエンジニアとしても働く、今年再デビューを飾った個人勢VTuber"ChumuNote(チュムノート)"の新曲。作詞・作編曲は前回の「Broken Promises」に引き続きPurukichiが手掛ける。
Garageのビートを軸にしたお洒落なFutureBassを滑らかに展開していく1曲。ちゅむの可愛さ残るクールな歌声は、キラキラ輝く爽快なサウンドに負けず存在感があって徐々に高揚感を煽ってきてくれるので自然と体が揺れますね。クラブで浴びて全力で飛び跳ねたい。
#8『Where everything started』/ いちプロ
REALITY Studios株式会社運営、VTuber事務所「FIRST STAGE PRODUCTION(いちプロ)」の記念すべき初となる全体オリジナル楽曲。作詞・作編曲:藤永龍太郎(Elements Garden)!!
最高だ!バンドサウンドに土台を置きつつも透き通る爽やかなストリングスやブラスの装飾が華やかで、全体曲らしい壮大な雰囲気を演出。パート毎に主張してくる楽器が絶妙に変わってるの心地良すぎるし、王道を往くラスサビの盛り上げ方も流石ですね。6人のハーモニーも美しく、今後メンバーが増える中でもこの曲と共に成長していって欲しいなと思いました。
#9『爆ぜて咲く』/ トゲナシトゲアリ
東映アニメーションが製作するオリジナルアニメ、ガールズバンドプロジェクト『ガールズバンドクライ』にて、オーディションにより結成された5人編成のガールズバンド「トゲナシトゲアリ」の3rdシングル。作詞作曲:Misty mint、編曲:玉井健二、百田留衣。
ど真ん中ドストライクきました。トゲナシトゲアリでイチバン好きかもしれない。激しく絡み合うベースとギター、美しく軽快なピアノ、程よく主張するドラム、各楽器の音が鮮明に聞こえてきて、相変わらずMIXも最高。そして、エモーショナルな二段構えサビで魅せる細かい抑揚が本当に好き。力強さと儚さが同居した見事な歌い方だと思います。MVの表情も良すぎる。アニメに先立ちいよいよリアルライブも今月から決定。観に行ける日が非常に楽しみです。
#10『And So Henceforth』/ Orangestar
数々のヒット曲を生み出す大人気ボカロP、Orangestarが約6年半振りに待望の3rdアルバムをリリース。「快晴」「Henceforth」「霽れを待つ」「Surges」の他、新規曲も収録した全12曲。
今回もやはりむっちゃ良かった。先述した公開済みの曲が強すぎるので名盤はほぼ確定してたんですが、新規曲もしっかり良曲でしたね。バンドサウンドとEDMを巧みに組み合わせた圧倒的に美しい透明感、清涼感ある音像。そしてその中に広がるキャッチーでエモーショナルなメロディの数々、良い意味で親しみのある内省的な歌詞、どれも聴いていると不思議と気持ちを呼び起こしてくれるのがやはり魅力的。2020年に活動再開の狼煙を上げたナンバーであるTr.1「Henceforth」から始まり、エモーショナルロックナンバーであるTr.12「快晴」で締めくくるのは、さながら1つのライブのセトリの様な構成で、これまたアルバムとしての完成度を上げていると思います。新規曲だと高揚感が堪らないTr.5「白南風」、サックスがエロすぎるTr.6「Pier」がかなり気に入っています。
#11『Fatalism』/ Polaris
オーストラリア出身のメタルコアバンドの3rdアルバム。2nd『The Death of Me』からは実に3年ぶり。今年の6月27日にリード・ギタリストRyan Siewが26歳という若さでこの世を去ったのは非常に哀しいニュースでした。MVもTr.4「Overflow」が彼が出演する最後の映像となりました。
2019年に来日公演で見たことがある位には好きなバンドなので、向き合うのに少し時間もかかりましたが、しっかり聴き遂げました。記念碑的な作品になった文脈は勿論、曲作りのアプローチも進化し新たなPolarisを示して魅せた素晴らしい1枚でした。Tr.1「Harbinger」のイントロから解る通り、前作より壮大なムードやグルーヴを重視した曲展開で、悲痛に力強く叫ばれる生々しい感情の重さと、美しくキャッチーなメロディのコントラストが絶え間なく襲ってきます。エモーショナルな雰囲気の曲も多く、Tr.5「With Regards」やTr.7「The Crossfire」のサビメロ特に最高でした。また、彼らの武器であるリズム豊かでエネルギッシュなメタルコアリフは更に磨かれ、ブレイクダウンも激しく、Tr.11「All In Vain」は強烈。アルバムを締めくくる曲として申し分ない最強クオリティで収録曲の中でも一番好きです。改めてリードギターRyanのご冥福をお祈りいたします。素晴らしい作品に感謝。
#12『Thoth: The Silent Witness』/ Shokran
ロシアはモスクワを拠点とするプログレッシヴ・メタルコアバンドの新曲。3rdアルバム『Ethereal』から実に4年ぶり。また、Vo.はAndrew Ivashchenko(The HAARP Machine)ではなく、オリジナルボーカリストのSergey Raevが6年越しの復帰となりました。
お帰り!やっぱ唯一無二ですね。神秘的でオリエンタルな響きは健在でありながら、圧倒的な技巧とスピードと裏打ちされたグルーヴィーなリズム隊と、ギターの複雑すぎるユニゾンをこれでもかと魅せつけ、強烈にローの効いたVo. Sergeyのスクリームも地を轟かせる勢い。Gt. Dmitry DemyanenkoもMVから解る通り、まだ今年2月の骨折が完治していないですが、最後には素晴らしいギターソロも披露してくれて最高でした(メロイックサイン)。
#13『PHOBIA』/ Purge Of Sanity
フランスはナント出身のモダンメタルコアバンドの新曲。一時活動休止してたようですが、昨年5月ぶりの今年初となるリリースですね。
モダンでプログレッシヴなメタルコアをベースに、イントロから既にアンビエントな要素を魅せ壮大さも演出してくる叙情的な一面が刺さりました。楽曲展開も読めない複雑系で中盤にはニューメタルコア的な不協和音を鳴らすブレイクダウンから更に重ねてくるのも面白いアプローチだなと。
―――以上、8/23~9/3はアルバム3枚、シングル10枚の新曲感想でした。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。その他何かオススメ曲や要望等あれば何でもお気軽にコメントください。また、少しでも良かったと感じていただけたら、スキ♡を押したり(noteアカウントなくても押せます)、シェアしたりしていただけると大変励みになります。フォローも大歓迎です。よろしくお願いします!
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#ライブレポート
【9/1 Another Story "ghost note tour"@千葉LOOK】
今年で結成15周年を迎える、東京中心に活動を行うラウド/スクリーモ系ロックバンド、通称アナストこと"Another Story"のニューEP『ghost note』を引っ提げてのツアー初日に行ってきました。コ〇ナ禍で活動休止とメンバー脱退を経験するも、昨年3月に新メンバーとしてGt.TAKEMITZ(ex.THE TWISTED HARBOR TOWN)、Ba.AKI(ex.A Barking Dog Never Bites,Davinci)、Dr.YUSEI(ex.FUMES)の3名が加入し活動再開。そんな新体制初となるライブ。昔はかなりライブ見に行く位好きで、地元に来るのもあって実に7、8年ぶりに見に行く事を決めました。
先に事実をありのままに伝えるとお客は少なかったですね、残念ながら。キャパの半分も行かないくらい。当時のファンはどこへ…と少し寂しさはありました。ただそれでもバンドは全力でパフォーマンスしてくれましたし、楽しいライブではありました。
序盤は「One of those days」や「System」、「End of story」「My own worst enemy」「The clown in the light」など当時の定番曲をひたすら畳み掛けてくれて、「The greatest plan」ではサークルモッシュも発生。相変わらずVo. KeiGoの金切り声の様なハイトーンスクリーンの切れ味は抜群で、かなり飛ばしまくり。フロアは一気にあったまって、自分もかなりテンション上がりました。中でも「FIVE」が激アツでしたね。やっぱり大好きな曲。
MCではフロアからお帰り!の声も上がり、メンバーもやっとライブできる喜びを表わにしてましたね。Vo. KeiGoは、"コロナで世の中が色々変わって、ライブのやり方とか色々本当に考えたけど全部やめた。やっぱこれだよな” と本当に嬉しそうにしてましたね。
中盤ではマイクスタンドを持ってきて、お待ちかねニューEP『ghost note』からパワーバラードやスタジアムバラードを次々と披露。「Kill me Twice」も「The Nameless」も「Under the Citylights」もやっぱり小箱に見るには勿体無いくらいスケール感のある曲で良かったですね。また、ここで過去曲の「From me to you」も挟んでくれました。スーパーエモーショナル。
終盤はEPから「Days」を披露。シンガロング必至の壮大な展開が魅力的な1曲で、Vo. KeiGoも"絶対この曲をフェスでやるから、絶対だ約束だ"と力強く言葉を残してくれました。そして、再度ギアを入れ、"俺達にとって一番大切な曲で、一番希望を貰った、Another Storyの始まりの曲です"と、代表曲「Underworld」と「Happy Deathday」を披露。Vo. KeiGoはオーディエンスだけじゃなく、メンバーにも "お前ら行けるか!"と喝を飛ばし、魂を削るような熱いパフォーマンスを魅せてくれました。やっぱこの2曲がないと終われないし、「Happy Deathday」はガチで当時の光景がフラッシュバックする勢いでエモーショナルでした。最後のシンガロングで泣きそうなった。
アンコールではグッズのTシャツに着替えて登場。ここで新メンバーを改めて紹介、Vo. KeiGoが新メンバーの弱点を突いていくのが面白かったですね。中でもDr. YUSEIは22歳とかなり若くてSNS運用を全部任せているそうですw そして、楽曲は「Dying Breed」を持って来て、アナスト名物でもあるフロアライブまで披露。ドラム以外のメンバーがフロアに降りてきて、笑顔のパフォーマンスを魅せてくれました。これもまた懐かしい光景でしたね。
MCでは、"今日1人も来ないんじゃないかって凄え不安だったけど、来てくれた人本当にありがとう。まじでありがとう! また一からバンドやっていきます、全国回ってデカくなってきます" とファンにとっても嬉しくなる言葉を残してくれました。
約2時間ほどで終演。楽曲数も多くやってくれてツアーファイナルの1月まで毎月新曲も増えるとの事で楽しみです。良い意味であの頃と変わってなかったし、新メンバーもかなり馴染んでました。あとはEP収録曲がやはり大きな会場を意識してると確信したので、あの頃の人気を取り戻し、さらにその先へと行って欲しいなと思います。ただ何より、改めてバンド続けてくれて、懐かしい想いにもさせてくれて本当にありがとうございました!
では今回はこの辺で。また来週お逢いしましょう!
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