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今週の良かった新曲感想【9/18~9/24】

 どうもです。

 毎週恒例の新曲感想記事。9/18~9/24リリース分です。アルバム、EP、シングルを対象に自信をもってオススメできる曲を紹介していきます。読んでくださった方に1曲でも良き出逢いがあります様に。ではどうぞー。


#1『imagine』/ Guiano x 理芽

 クリエイティブレーベル「KAMITSUBAKI STUDIO」を発足させたボカロP / シンガーソングライターのGuianoと、同所属のVsinger理芽によるコラボアルバムが遂にリリース。Guianoは全曲の作詞・作編曲はもちろん、シンガーとして理芽とデュエットも披露。
 これまで「透過夏」「法螺話」「舞」で何度かタッグを組んできた2人にとって集大成とも言える作品に仕上がった1枚でした。想像/創造というテーマを軸に躍動感とスケール感のあるエレクトロポップが中心で、心を突き刺すメッセージ性のある歌詞を絶妙にブレンドさせた良い意味で奇妙な楽曲揃い。理芽ちゃんもラップ含め楽曲毎に歌い方を変化させ素晴らしい表現力を魅せてくれました。2人の掛け合いやハーモニーも厚みがあってやっぱ相性ピッタリで、Tr.6「詞を書く化物」なんかは歌詞含めGuianoさんらしさ思いっきり出て、それを理芽ちゃんが支える形なのが良かったですね。先行リリースされたTr.1「空っぽなら、踊ろうぜ」とTr.3「言っちゃいけないことばっか浮かぶよな」、Tr.8「想像して、創造して」がライブ映えしそうで特に気に入ってます。


#2『群青フォトグラフ』/ フレン・E・ルスタリオ

 にじさんじ所属のバーチャルライバーのフレン・E・ルスタリオの新しいオリジナル曲。作詞・作編曲:玉木千尋。にじさんじのソロシングルCDプロジェクト『FOCUS ON』で今回フォーカスされました。
 明瞭なリズムとサウンドによる清々しさと、キャッチーでちょっぴりエモーショナルに王道を往くサビメロが良き。Cメロの淡く曇った雰囲気からラスサビへと視界が開ける感じも好きですね。「まあいっか!」と元気溌剌な姿が目に浮かぶフレンの歌い方も魅力的。


#3『LOVETOXIN』/ メガミノウタゲ

 「女神」が描かれた一枚のアートワークをインスピレーションの源に、作曲家、歌い手、映像作家といったクリエイター達により制作されるエンターテインメントプロジェクト「メガミノウタゲ」1st Seasonの第2弾。今回はArtwork:ちょん*、Vocal:棗いつき、Music:Nor (Aice room)!
 Kawaii Future bass特有のキラキラシンセサウンドと浮遊感がありつつ、ハードコアばりのキックが気持ちいい1曲。サウンド刺激されながらも1度聴いたら忘れられないメロディも強烈。いつきさん、サビでは高音続きになってもカワイイ歌声が持続されてて凄いです。


#4『Canvas』/ 不知火フレア

 VTuberグループ「ホロライブ」所属3期生のハーフエルフ、不知火フレアの記念すべき1stアルバム。今までリリースした楽曲に加え、新曲「ヨマツリズム」を加えた全8曲を収録、活動4周年を記念にリリースされました。
 改めてアルバムにまとまって聴いてみると、ふーたんの表現の幅に驚かされる1枚だったなと思います。「SKYSONAR」や「ユグドラシル」「アトリエ」などの神秘性すら感じさせる美しいナチュラルハイトーンボイスだけでなく、「Smile & Go」や「全力ジャンピング!」でのアイドルらしく可愛らしく元気な歌い方も非常に魅力的。基本的に物凄く丁寧かつリズミカルに歌い上げてくれるので、彼女の歌声を聴いていると精神が落ち着いてきます。新規曲「ヨマツリズム」もケロケロボイスが心地良く、ヒゲドライバー作編曲らしいピコピコキャッチーなお祭りチップチューンで最高でした。


#5『Fall in Me』/ memex

 ボーカルを担当するアラン、作曲と技術開発を担当するぴぼの2人によるバーチャルオルタナユニットmemexの新曲。昨年リリースしたコンセプトEP『Devotion Reports』ぶりですかね。
 イントロからもうカッコよすぎるし、そのまま最後までダークで妖艶に駆け駆け抜けて魅せる1曲。アランさんの息成分が多いながら芯のある歌声も美しいし、ピロピロギターの要素だけでなく攻撃的なダンスビートや美しいストリングスを混ぜてくるのが秀逸。


#6『New Creation』/ キョンシーのCiちゃん

 以前はバーチャルアンデッドユニットBOOGEY VOXXのボーカル担当として活動し、現在は個人勢VTuberであるキョンシーのCiちゃん。ヤマハ株式会社 VOCALOID β-STUDIOにボイスバンクのボイス提供者として参加し公開された本人歌唱版。作詞:咲乃木ロク、作編曲:ミディ。
 疾走感と高揚感溢れるFuture Bassテイストで純粋に楽しくブチ上がれる1曲でした。眩しさと奥行きあるサウンドにCiちゃんのパワフルに伸びてくる歌声との相性もピッタリで、めちゃくちゃキャッチー。あと、2サビ直後のサックスがバチクソカッコイイ!!


#7『君の推し!』/ 勇魚 feat.春日部つくし

 個人勢として活動している埼玉県のご当地ちっくVTuber春日部つくし。こちらもヤマハ株式会社 VOCALOID β-STUDIOにボイスバンクのボイス提供者として参加し公開された本人歌唱版。作詞・作編曲:勇魚。
 メタルコアリフからカワイイピコピコ系へと対極のサウンドが交互に襲ってきて最高でしたw というか終始色んな音が飛び交って遊び心に溢れてるなと。それ以外にもメロディに歌詞、つくしちゃんの歌声もひたすらに明るいので全てがイイ感じに調和されてます。


#8『ねむれわたがし』/ 一二三 feat.花奏かのん

 ななしいんく所属のベーシストVTuber花奏かのん。こちらもヤマハ株式会社 VOCALOID β-STUDIOにボイスバンクのボイス提供者として参加し公開された本人歌唱版。作詞・作編曲:一二三。
 もちろん彼女が担当しているベースラインも心地よく、あとはやはり一二三さんらしい和楽器サウンドの華やかさが良いですね。かのんちゃんのソフトで素朴な歌声ともシナジーあり。結構スピード感あるロックですが、真っ直ぐシンプルな構成なのですぐ馴染んでくるのもポイント高い。


#9『メテオトレイル』/ 健屋花那

 にじさんじ所属バーチャルライバーの健屋花那の新曲。5月14日に迎えた誕生日から始まったオリジナル楽曲6ヵ月連続リリース第5弾。作詞・作編曲:*Luna!!活動4周年記念ライブで初披露されました。
 名曲!イントロから既に滲み出る*Lunaサウンド!色鮮やかかつ壮大にスゥーッと拡がっていくサウンドスケープが本当に美しい。サビメロもノスタルジックなのにパワフルで…どこか切なげだけども勇気付けられる、そんな1曲でした。健屋ちゃんの感情の乗った歌声も新鮮で刺さりました。サビ後をいつかライブでシンガロングしたいですね。


#10『pHyCooo』/ 電音部(真新宿GR学園)

 DJをテーマにした物語や、新進気鋭のクリエイターによるクラブミュージックを展開しているメディアミックスプロジェクト電音部のカブキエリア「真新宿GR学園」の新曲。作詞・作曲:芦田菜名子、作編曲:R.I.K。ボーカルはカブキエリアの安倍=シャクジ=摩耶 (CV: SONOTA)が担当。
 電音部では初めてなくらいファンキーなシティポップで、ちょっと哀愁漂う感じもむっちゃオシャレ。気持ちいいトコにピタッと置いてくるサウンドは勿論、SONOTAさんも相変わらず見事なフロウを披露し、どこを聴いても心地良い。ちょっと不気味なニュアンス入ってるの最高なんですよね。


#11『アナザームーン』/ 月詠つくよ

 ボカロPとしても活動する作曲家ユリイ・カノンが主宰し、作品に応じて様々なクリエイターを編成する音楽プロジェクト月詠みの自身初となるEP。これまでリリースしてきた「イフ」「逆転劇」「救世主」に新規曲3曲を加えた計7曲を収録。
 タイトル通り、これまでにリリースされたミニアルバム2作で描かれてきた月詠みの1st Story「だれかの心臓になれたなら」を軸としつつも“アナザーストーリー”として展開される楽曲が揃っていました。そんな文学的詞世界の物語を繊細に歌い上げるVo. Yueさんも相変わらず素晴らしい。美しさと力強さを兼ね備え、確かな熱と感情を帯びていく唯一無二の歌声だと思います。新規曲となったTr.3「夢と知りせば」は存在したかもしれないifを思われる1曲で新鮮でした。二段構えサビの歌い方が好きすぎる。また、バラード曲Tr.7「春めくことば」もとても良かったです。ラストの展開と歌詞がエモーショナルすぎて泣き。あとは昨年リリースのTr.4「イフ」やっぱ大好き。


#12『Anunnaki』/ Silent Planet

 アメリカはカリフォルニア州ロサンゼルス出身のプログレッシヴ・メタルコア / クリスチャンメタルコアバンドの新曲。11月3日に5thアルバム『SUPERBLOOM』をリリースする事をアナウンスし、その収録曲。
 タイトルやMVが物語ってくれてますが、シュメール神話にある巨人の神々アヌンナキからインスピレーションを受けて制作されたとの事で、どこか不気味で幽玄的な雰囲気を演出。テクニカルかつヘヴィなサウンドでアグレッシブに展開しながら、2:07~では不安を煽ってきて痺れましたね。


#13『Virtues And Vices』/ Sheridan

 ドイツ出身のプログレッシヴ・メタルコアバンドの新曲。これで3週連続の紹介…今楽曲もリリース予定である16曲入りデビューフルアルバム『Maze』の収録曲との事。
 今回も少し雰囲気が変わり、クリーンの歌メロ中心で儚くて涼しげなメロディが美しい1曲となりました。ポストハードコアバンドとしても全然やっていけそうなメロディセンスを改めて感じさせますね。でもぬるく終わらず、イントロ同様に終盤にはブレイクダウンでヘヴィに〆るのが良き。あと毎度MV用意してあるのも地味に凄いです。


#14『VENΦM』/ JILUKA

 エレクトロゴシックメタル(EGM)という独自のコンセプトで活動しているヴィジュアル系メタルコアバンドの新曲。今年はこれで2曲目。
 昨年リリースした「BLVCK」から快進撃を魅せるV系ラウドの代表格で、今回も独自のEGMをしっかり打ちだした強烈な1曲。中でも1:52~からのビルドアップ⇒ドロップにメタルコアのブレイクダウンを見事に混ぜ切ったのが最高すぎて脳汁出まくりました。ストリングスなど美しいシンフォニック要素による壮大な演出も良き。かなり気になっているバンドなのでJILUKAは近いうちにライブ見に行きたいと思ってます。因みにサブスク配信は後日で、ライブ会場にて先行で限定仕様CDとして発売されるそうです。


#15『CRIMSON.EXO』/ HAILROSE

 東京を拠点に活動するエレクトロニック・メタルコアバンドの新曲。今年はコレで2曲目で、今回は同郷の新生ニューメタルコアバンドshadecarrierのVo. Daisuke Raf Nagasawaをフィーチャー。
 いつもの不気味なサイバーパンク感がありつつも、バウンシーで激しいニューメタルコア寄りになった1曲。グルーヴ感強めのヘヴィリフでひたすら攻め立ててくるのが気持ちいい。2:44~Daisukeが乱入してきてから2人の激しいスクリーム合戦とその後のブレイクダウンのゴリゴリ加減は一級品。ライブで更に激しさを増しそうな勢いがありますわ。


―――以上、9/18~9/24はアルバム2枚、EP1枚、シングル12枚の新曲感想でした。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。その他何かオススメ曲や要望等あれば何でもお気軽にコメントください。また、少しでも良かったと感じていただけたら、スキ♡を押したり(noteアカウントなくても押せます)、シェアしたりしていただけると大変励みになります。フォローも大歓迎です。よろしくお願いします!

※先週の新曲感想はこちらから。

#ライブレポート

【9/21 Crossfaith Japan Tour 2023 - Dawn -@渋谷 Spotify O-EAST】

日本の誇り

 大阪発、日本を代表するメタルコアバンドCrossfaithの活動再開を記念したワンマンライブツアーファイナルに参加してきました。今年6月13日に観に行ったゲリラライブを除けば、昨年9月2日に活動休止を発表したので約1年ぶりのワンマンライブの舞台となりました。

 この日はO-EASTというデカイステージで彼らを見れたのが感無量でした。大量の照明演出の元、クールで鬼気迫るステージング、凄まじいスケール感で鳴らされるサウンド、メインボーカルKoieも全然息切れしない迫力あるスクリームだし、何度見てもワールドクラスのバンドは格が違うなと思わされるパフォーマンスでした。最強。

 セトリも2016年以前の楽曲が多く、久々に聴きたかった曲もあったので嬉しかったですね。CrossfaithらしいSEと共に登場するメンバー、Vo. Koieはいつもの大きな赤い旗を持って登場し、そのまま初っ端「Monolith」!流石に大人見してる場合じゃなく暴れてしまった。というか、ソールドアウト公演とは言え大人しく見れるスペースが無いくらい人も多かったので、否が応でも盛り上がれるフロアになっていたのかなと思います。その後も「We Are The Future」⇒「Rx Overdrive」など殆ど休む暇無く次々と楽曲を披露し、中盤では最初期の「MIRROR」を披露。いつ聴いてもイントロで発狂する。

 Vo. KoieによるMCでは「活動休止していた1年間は色々悩みも不安もあって、自分が何をしてる人かもわからんくなった。それでも復活してライブをしてみたらコレが答えだったんだと、全てが吹っ飛びました」と素直な気持ちを露わにしてくれました。いつも真摯な姿勢でバンドともファンとも向き合ってくれているのがCrossfaithからは伝わってくるので、彼ららの言葉を聴く度にこれからも応援したいなと思いますね。

 MC明けはコ〇ナ禍で制作された「Feel Alive」からスタートし、Koieはスタンドマイクで力強く歌い、フロアの大きなクラップとシンガロングが響き、楽曲はライブで真に完成すると証明する様でした。そこから止まる事無く、「Photosphere」⇒「Freedom」⇒「Xeno」で本編は終了。「Xeno」で〆るのはかなり新鮮で良かったですね。
 アンコールは「Jagerbomb」⇒「Countdown To Hell」でもう一度灼熱の熱気を取り戻しお祭り状態。「Countdown To Hell」名物のウォールオブデスも狭そうながらも盛り上ってました。MCではライブタイトル-Dawn-に言及し、「夜明けだから、まだこれは俺達の最出発のほんの始まりにすぎない。これからもっとヤバくなっていく」と嬉しい言葉を残してくれました。そのままアンコールラストは「Leviathan」!やっぱCrossfaithはコレがないと終われない大好きな曲。久々に聴けて嬉しかったです。

 あっという間だった2時間弱、本当に楽しかった。あとはBa. Hirokiさんが帰ってくれば完全復活だなと思います。Ba.不在編成ながらギターは2人で厚みはあったし、サポートに入ってたDAIKIさん今日もカッコよかった…。来年にはZeppツアー決まったので楽しみです。改めてありがとうございました!


【9/22 Fear,and Loathing in Las Vegas 15th Anniversary Show 2023@日本武道館】

武道館はやっぱり特別感ある

 神戸発5人組エレクトロコア/ポストハードコアバンド、Fear,and Loathing in Las Vegasの結成15周年を記念したワンマンライブに行ってきました。ベガス自体を見るのは今年1月ぶりですね。また、日本武道館では2016年1月7日の初公演ぶり2度目。当時も勿論観に行っていたので何だか感慨深いモノがありました。

 定刻通りに暗転し、OP特大スクリーンに数々のアー写が昔から順に映し出されもうこの時点で物凄い歓声が上がってました。もう懐かしすぎる…!そこからメンバーが登場し、8ビット調イントロが特徴的な「Greedy」で晴れやかなスタート。その後も「Shake Your Body」「Rave-up Tonight」と懐かしいダンスチューンで熱気が高まっていきましたね。相変わらずメンバーは元気に動き回るし、アリーナスタンディングも皆踊りまくって最高の一体感。武道館側のルールが変わったのかこの日はモッシュダイブ禁止だったんですけど、ベガス側もそれを配慮して、"モッシュダイブは禁止やけど踊って跳ねて歌って全力で楽しんでけ!"とVo. Soが言ってくれたました。ファンも各々守って楽しんでたのが良かったです。ヘドバン全力民多発。
 バックの特大スクリーンにはメンバーの顔が映しだされたり、MVをFF×APEX風の世界観にAIアレンジしたカオスな映像がずっと流れてて、ベガスらしいなと思いましたね。

 序盤のMCでは「武道館でやるのはこれで2度目です!初めてやった時は緊張しっぱなしだけど、今日は落ち着いて皆の顔がよく見えます!」と確実にキャリアを重ねてきた自信と余裕を感じるスタートでした。
 そして、セトリがお?!ってなったのは「Ley-Line」が流れた辺りから。大好きな曲だったのでそれはもうブチ上がった。その後も「Virtue and Vice」「Starburst」「Just Awake」「Don't Suffer Alone」と当時高校生時代に死ぬほど聴いた曲が立て続けに来てもう最高でした…。あとここに最新曲「Dive in Your Faith」を混ぜて、Vo. SoとKey/Vo. MinamiがMV通りギターソロを2人で鳴らす姿が本当に凄かった。

 MCではバンドを始めた当時の事を振り返るように、15年前のメンバーの事をVo. So君が話してくれました。自身についても「就活をせずにバンドをやる!と親に言ったら泣かれましたね。確かに自分が親だったら1割応援するけど、残り9割はやめとけ!って思うw」と、「だからここまで応援してくれた両親には本当に感謝してます、今日も観に来てくれてありがとう」と感謝の気持ちを伝えてました。
 そこから後半戦「SHINE」でスタート。嘗てのベーシストであるKeiさんに向けて「きっとKeiさんも一緒に歌ってくれるから!」と言いながら始まったのがガチで泣けた。サビの全力シンガロングとても綺麗でした。
 その後はまさかの1stアルバムから「My Dear Lady, Will You Dance With Me Tonight?」を披露。過去すぎてイントロで変な声出ましたね。Vo. SoとKey/Vo. Minamiによるスクリームの掛け合いがガチでカッコよかった…。しかもその掛け合いをもう一度魅せる「Step of Terror」を続けて披露。ベガスを象徴するカオスなメタルコアで最強曲だなと改めて確信しました。

 終盤に突入する前のMCでは、昔の懐かしいメンバー写真をスクリーンに映して会場が爆笑に包まれてて面白かったですね。Dr. TomonoriとGt. Taikiが痩せてて明らかに段々太っていくのがホント笑う。そしてMCも終り、「この武道館をでっかいダンス会場にしようぜ!」の言葉に続いて「Party Boys」を披露。ピッタリ揃ったクラップ、振り付け、ヘドバンとベガス最強ライブ曲なので、いつやっても楽しい。その後はまさかまさかの「Break Out Your Stained Brain」とかいう幻のカップリング曲まで披露!それだけに終わらず大好きな「Twilight」⇒「Evolution」という初期のベガスライブセトリを彷彿させるセトリで泣きながら破滅した。「Evolution」とか聴いたの久々すぎてガチでやばかった…。

 そんな興奮冷めやらぬ中、「俺達はいつも通りアンコールは無しです、正真正銘ラスト2曲全力で楽しでいけ!」と「Crossover」⇒「Love at First Sight」を披露。とびきりヘヴィに落としてからの「Love at First Sight」がガチでエモーショナルフィニッシュで最高でした…。ステージから発射された銀テもむっちゃ綺麗でした。

 改めて、結成15周年の集大成となった素晴らしいライブでした。メンバーチェンジなど辛い期間が色々あったけど、楽曲制作もライブ本数もペースを落とさず、寧ろ物凄いハイペースな活動スタイルがベガスの凄いところです。目でも楽しませてくれるビジュアルに、フロアを巻き込んでいく独自のパフォーマンス、そして数々の名曲を引っ張ってきたシンプル楽曲パワー、今日も圧巻でした。そして何よりセトリが青春リバイバル系で本当にありがとうのお気持ち。ベガスを好きになったからもう10年以上経つけど、これからも大好きです、ありがとうございました!


【9/24 nayuta Birthday Live「青の旅立ち -Blue Departure-」@飛行船シアター】

お土産セトリポスカ嬉しい

 サークル「7uta.com」を主宰し、同人歌手・ネット声優として活動しているnayutaさんのバースデー記念ワンマンライブに行ってきました。アコースティック編成となる夜公演のみ参加。
 nayutaさんの音楽は同人音楽界隈にハマってから、もう5、6年くらい聴いてきたんですがライブは初めて。なので、やっと生歌を聴く事ができて只々感動でしたし、2時間で合計17曲、至福の時間でした。

 暗転するとアコースティック編成のSperioNz (Piano)、藤屋(Acoustic Guitar)、岩嵜壮志(Violin)、村上海人(Percussion)が位置に付き、その後キービジュアルと同じ白いドレスに身を包んだnayutaさんが登場。「Blue Knots」でスタートを切りました。
 ステージを囲むようにMVが投影されただけでなく、会場である飛行船シアターの特徴らしい270°のプロジェクションマッピングが客席を包み込んでいてとても綺麗でしたね。nayutaさんのドレスにも投影され曲毎に色んな視覚効果をもたらしてくれていたと思います。

 その後は昨年リリースした15周年記念アルバム『Portray Blue』や今年春にsi-soundsとのタッグでリリースした『颯と楓』を中心に披露。「蒼のキャンバス」で青色になり、「風が吹いたら」で緑色に染まっていく会場が本当に綺麗でした。nayutaさんも終始美しい歌声で、言葉を一つ一つ噛みしめる様に丁寧に歌い上げる姿が印象的でした。

 MCではバンドメンバーを紹介&nayutaさんは水休憩。その間の繋ぎをメンバーにむちゃぶりする流れが微笑ましかったですね。バンドメンバーさん達は昨年に開催された「nayuta 15th Anniversary & Birthday Live 青の結び目 -Blue Knots- 追加公演」と同じメンバーなので、また参加できて嬉しいとコメントしてました。また、今回のライブが「Blue Knots」始まりだったのも、前回のライブから続きになるように組んだそうです。

 その後はまた『Portray Blue』から「時薬」「雪凪」を披露。「雪凪」なんかは結構疾走感ある曲なんですが、アコースティック編成でもカッコよくアレンジされててまた違った印象を持つことができました。続く曲は、かなり初期曲に当る「垂直の青の果て」を披露。個人的にイチバン聴きたかった好きな曲なので嬉しかったです。名曲…。

 中盤ではゲストボーカルである優莉さんが登場。2人で組んだユニットnayuriから「Bright Twin Magic」と「アイニー」を披露。優莉さんは観客に笑顔を魅せながら楽しそうに歌う姿が良かったですね。また、ここでnayuriの新曲「君と廻る」も先行披露。コーラス参加できるパートをレクチャーし、ファンの全員で歌える良い曲でした。

 終盤に入ると「ハルハコブネ」「ユキニカ」と今年リリースした楽曲を披露。「ハルハコブネ」は転調に次ぐ転調が最高なエモーショナルロックナンバーなんですが、バンドメンバーさんもよく演奏し切ったなと…nayutaさんの歌声も感情が乗っていて凄かったです。普通にちょっと涙ぐんだ。

 最後は「追想の先へ」⇒「ずっと、ふたり。」⇒「結い結われ」と新旧織り交ぜて本編フィニッシュ。どれも壮大な感動曲なので圧巻のパフォーマンスでしたし、情緒やばかったです。中でも「ずっと、ふたり。」lalala~とシンガロングできて最高でした。

 アンコールではグッズのTシャツに着替えて再登場し、ライブの数日前に公開されたeufoniusが提供したライブテーマソング「Blue Departure」を披露。ライブだとよりじんわり心に来る曲でした。
 この後には優莉さんがサプライズでnayutaさんに誕生日の花束をプレゼント!で終わると思いきやnayutaさんからも優莉さんへ花束プレゼント!とお互いにサプライズする時間が流れて微笑ましい限りでした。優莉さんが9/20、nayutaさんが9/27と誕生日が近い2人ならではでしたね。
 そして、アンコールラストは2人で「こうやって、いつまでも。」を披露し、皆で寂しくも楽しく手を振ってお別れとなりました。

 最後のnayutaさんによるMCでは、「いつだって新しい事を始められる、今年はそういう年にしたいと思ってます。これから音楽活動更に頑張っていくので、これからもよろしくお願いします!」と力強く嬉しい事を残してくれました。最後の最後まで本当に感動できる素晴らしいライブでした。また、キャリアを重ねていく中でその時々の感情を鮮明に音楽に昇華させていく音楽スタイルがやっぱ好きだなと改めて実感できました。
 今年6月に会社員を辞め脱社畜し、音楽活動に専念していくnayutaさん。音楽活動のみになる事でまた新しい可能性が必ず生まれるので、今後益々活躍の幅が広がっていく事を祈っております。ありがとうございました!

 では今回はこの辺で。また来週お逢いしましょう!

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