2023年 下半期VTuber楽曲10選
どうもです。
2023年の総まとめ的な記事、第1弾。と同時に企画記事になります。
タイトルにもある通り、"野良猫のユウ"さんの「2023年VTuber楽曲10選」企画です。企画ありがとうございます!
昨年末と「2023年 上半期VTuber楽曲10選」にも参加させていただいたので、今年も参加させてください。年間ベスト10選にするか、下半期10選にするか迷ったんですが、少しでも多く曲を選出したい想いが勝ったので、記事のタイトル通り「2023年 下半期VTuber楽曲10選」で選出しました。
10曲選ぶに当たって、ある程度制約を決めないと一生決まらんので、今回も自分は以下の制約下で決めました。
10選企画は誰かに知ってほしい以上に、自分が本当に大好きで仕方ない選りすぐりの10曲にしました。ではどうぞー。
★『エンドロールは終わらない』/ AZKi
【7/2 リリース】
【作詞・作編曲:瀬名航】
VTuberグループ「ホロライブ」所属0期生であるAZKiのメジャーデビューEP『3枚目の地図』にも収録された1曲。初披露されたのは7月1日に開催された『AZKi 5th Birthday Live "DESTiNATiON -ちいさな心が行く先-"』。歩みを振り返る特別映像の中で示された未開拓の第3の道【ルートγ】の始まりを堂々と告げた1曲で、当時は画面の前で普通に泣いてしまいましたね。
2022年7月に活動終了予定であった元来の道【ルートα】から、終わりの向こう側を目指す【ルートβ】へ分岐した後のホロライブ移籍。そして、メジャーデビューと云う新たな道【ルートγ】を開拓。彼女の音楽人生の歴史と未来への決意が特殊な曲構成に詰め込まれており、切なくも力強い圧倒的な泣きメロに胸が締め付けられます。夢を諦め…後悔して…それ故に共に生きてきた音楽に救われた瞬間があって、まだ諦められない人生を送る人達には必ず刺さる言葉が溢れている歌詞。そこに感情を乗せた歌声は非常に優しく繊細なのに力強くて。音楽に救われた彼女だからこそ届けようとしている想いの力は絶大なので、この曲にまた救われる人がきっといる事でしょう。
★『Hyper Jumpin’』/ hololive 5th Generation
【7/8 リリース】
【作詞・作編曲:PandaBoY】
VTuberグループ「ホロライブ」の5期生"ねぽらぼ"こと、桃鈴ねね、雪花ラミィ、尾丸ポルカ、獅白ぼたんによる4枚目シングル。7月7日に開催された初単独ライブ「hololive 5th Generation Live “Twinkle 4 You”」にてサプライズ初披露されました。
ライブ開催前にリリースされた『Twinkle 4 You』『Cosmic Wonderful Tour!』とは違い、この楽曲だけがライブ中に何の予告もなく急に初披露されたんです。現地でのその衝撃と興奮が忘れられなくて選出しました。ステージ最上部には楽曲を手掛けたPandaBoYさんが登場し、メンバー達と共にフロアを盛り上げるDJパフォーマンスを披露。繰り返されるジャンプやクラップ、シンガロングの要求。カッコいいラップの掛け合い。もうヤバすぎ、何だこのブチ狂い確定ソングは!と初見でも大いに楽しむ事ができました。歌詞にはメンバーそれぞれのアイデンティティがふんだんに詰め込まれているので、初見でもファンにとっては一気に親しみが湧くオタク歓喜曲に仕上がっているのも最高ですね。『BLUE CLAPPER』に並ぶ、シンプルながら趣向を凝らしたPandaBoY流ライブアンセムが誕生した事に全力で拍手。
★『あの夏(That Summer)』/ Merry Chrimcheez
【7/30 リリース】
【作詞・作曲:Merry Chrimcheez】
韓国のVTuberグループ「VRECORD」所属のVsinger、Merry Chrimcheezの2曲目となるオリジナル楽曲。どのオリ曲も彼女自身が作詞作曲を手掛けており、編曲には韓国のバンドメンバーが参加。今年1年間でデモやアレンジも含めると5曲ほど公開されたんですが、この曲がダントツで好きです。
もうイントロから好みドンピシャ。暑さを吹き飛ばす夏らしい爽快感に溢れたギターリフが前面に出た、疾走感のあるロックナンバーに仕上がった1曲。天才的なサビ入りで痺れた後に、サビメロからはどこか儚げなエモーショナル成分も参戦し、過ぎ去ってしまった夏を想起させますね。そのまま泣きまくりギターソロまで搭載してくれているのも本当に神。このエモーショナルさをより際立たせる、ピュアで透明感に満ちたナチュラルな感じの歌声が大好きです。ラスサビに掛けては特にグッと来ますね。
韓国本土ではリアルライブも開催する人気っぷりで、ライブ映像がアップされていたので是非チェックして欲しいです。現在はどうやら療養のため活動休止中っぽいですが、また彼女の歌声が聞ける日を待ちたいと思います。
※2月追記)1月16日に所属事務所より契約終了のお知らせが出てました。本人の契約延長意思がなく、23年度契約を以て終了との事です。YouTubeとSNSアカウントも無くなってしまいましたが、Spotify等サブスクには音源残っておりますので、是非そちらで聴いてみてください。またもし彼女の声と出逢えたら必ずピックアップします。
★『Seventh Heaven』/ 七海うらら
【7/31 リリース】
【作詞作曲:田淵智也、編曲:岸田勇気】
リアルとバーチャルを行き来するパラレルシンガー七海うらら。avexで新しく発足したオルタナティブレーベル「muchoo」より今年5月にメジャーデビューした彼女の、メジャーデビューシングル第3弾を選出しました。
七海うららの渾身作とでも云うべきか凄まじい曲が来たなと、当時むっちゃ感動しました。ライブ映え待ったなしのスケール感で送る、壮大で美しい輝きを放ちながら突き進むメロディ、田淵さんらしい変態的な曲展開とラスサビ転調も最高です。こんな難しい曲にも関わらず、感情を乗せて力強く語りかける様な歌唱もとても魅力的で、歌詞を完全に自分のモノにしていますね。"私じゃなきゃできないことを"など、自分自身を信じて疑わない磨かれた覚悟に感化された人がきっといるはずです。改めて、生命力に満ち溢れた、生きる道標となる様な素晴らしい1曲だったと思います。
8月4日のワンマンライブでも本編ラストで披露してくれて、大きな会場になればなるほどもっと強くなる曲だし、今後も大切にされて益々最高の曲になっていくなと確信しました。まだまだ躍進を続ける彼女の、これから描かれる物語が楽しみです。2024年もワンマンありますからね!
★『ハートシェイカー・ドキュメンタリー』/ 天ノ譜ステラ
【8/19 リリース】
【作詞・作曲:buzzG、編曲:buzzG / Coch】
音楽機器販売会社であるサウンドハウス公認の元、サウンドハウスお姉さんのコスプレ姿で活動するアーランシャフト所属のVTuber天ノ譜ステラの、記念すべき初のオリジナル楽曲。今年4月にデビューしたばかりなんですが、歌に力を入れているだけあってリリース早かったですね。
コレが1stオリ曲はあまりに強い。鍵盤に美しく彩られながらエモーショナルなギターサウンドが鳴り響くロックナンバーに仕上がった1曲。激アツギターソロ⇒Cメロ⇒ラスサビ転調とオタク大好き王道展開だからこそ、色褪せない不思議な爽快感も余韻として残りますね。力強く突き進むメロディはどこを切り取っても美しくてカッコよくて、歌詞の気持ちのいいハマリ方も流石buzzGさんと云ったところです。曲調がガラッと変わるBメロはやはり特徴的でステラちゃんの声色変化と云うか表現力の幅広さを示した1曲でもありました。この曲を…歌を…存在を届けようとする想いが伝わってくると云うか、ボーカルとして天性の牽引力がある歌声だなと改めて思います。
既にチャンネル登録者数は1万人を越え、この娘は絶対に伸びるぞと確信しているので推すなら今です。活躍の場が拡がる事を願っています。
★『メテオトレイル』/ 健屋花那
【9/24 リリース】
【作詞・作編曲:*Luna】
にじさんじ所属バーチャルライバーの健屋花那。5月14日に迎えた誕生日から始まったオリジナル楽曲6ヵ月連続リリース第5弾シングルになっており、初披露の舞台は活動4周年記念ライブでした。
イントロから既に滲み出る*Lunaサウンドに天を仰いだ記憶。星空のムードに、色鮮やかかつ壮大にスゥーッと拡がっていくサウンドスケープが本当に美しいです。ノスタルジックなのにパワフルで胸を焦がしに来るこのメロディは*Lunaさんにしか出せないのよ。どこか切なげだけれども最後には勇気付けられる、そんな1曲だと思います。歌詞の中で語られる"「いつか」"に想いを馳せ過去の自分を迎えに行くのは自分自身だと、ストーリ性の高い歌詞もまた*Lunaさんらしいですし、配信者として以外にも挑戦を続けてきた健屋ちゃんの歩みにもリンクする処がありますね。そんな彼女ならではの繊細で感情豊かな歌声が響き渡り、サビ後はシンガロング必至パートなので、「いつか」現地ライブで披露されて欲しいなと思います。
今年は電音部シブヤエリアで活躍する彼女の姿を見れたので嬉しかったです。来年も1月から早々「電音部 ULTRA EXPO」あるので楽しみです。
★『mumei』 / Nanashi Mumei
【10/10 リリース】
【作詞・作編曲:TKN(とっくん)】
VTuberグループ「ホロライブ」のホロライブEnglish所属、七詩ムメイの新しいオリジナル楽曲。8月の誕生日カラオケ配信のPart2を10月に行い、その後公開されたので、誕生日記念としてリリースされた1曲。
今年もホロライブからはオリジナル楽曲が数多くリリースされましたが、この曲がトップかもしれない。聴く度に感動して普通に泣きそうになる程には好きです。エモーショナルでメロディックなFuture Bass的仕上がりで、宇宙スケールのキラキラ系サウンドが美しくどこまでも響き渡っていく1曲。歌詞のテーマは"孤独"にフォーカスしたモノで、間違いなくムメイちゃんの曲でありながらも、孤独を経験した人の強い共感を呼ぶ曲だったと思います。孤独の悲しみも、孤独の有難みも、全てを受け容れて。孤独だからこそ繋がりを求めてしまう、世界のどこかにいる”私と同じ君”へ向けて光を照らして魅せる。そんな風に、何とか声を届けようとする想いが歌い方にも表れており、温かみのある柔らかくて優しい歌声が本当に大好きです。
いつか必ず大きな会場で聴きたいなと心の底から思っているので、来年3月のhololive 5th fes.に期待が高まります。
★『RAMPAGE』 / VESPERBELL
【10/20 リリース】
【作詞:Spirit Garden、作編曲:日高 勇輝(Elements Garden)】
今年7月にREALITY StudiosからRK Musicへの所属となった、ヨミとカスカの2人からなるバーチャルガールズデュオVESPERBELLのシングル。初披露されたのは、6月3日に開催した1stワンマンライブでした。
VESPERBELLから最強ライブアンセムが爆誕。ライブも当時現地参加していたので、想い出補正アリアリです。MV後半にもライブの様子が映っていますね。ほぼメタルと言っていい程のグルーヴィーかつリズミカルなパートで徐々に高揚感を高めつつ、サビで一気に力強く駆け抜ける1曲。エレガ所属の日高さんらしい、美しきストリングスの響きと爆発力がありすぎる展開がガチで最高です。魂に訴えかける2人の歌唱もやはり圧倒的で、聴く度に気持ちを奮い立たせられますね。この曲ではヨミの緩急や抑揚が付いた歌唱の安定感がありつつ、カスカちゃんがシャウトに近い歌唱してるのが大好きなんです。ラスサビの"荒ぶる理想を"のトコとか特に。”Wow wow”と声出しもできるライブ曲なので、今後も大切に育っていく曲になるでしょう。ついでに、生バンドオーケストラ引き連れてきて欲しいです。
★『ミクロコスモ』/ 水魚みぃむ
【10/20 リリース】
【作詞:モモ、作曲:ヤミヤミ、編曲:ヤミヤミ・wagataki】
個人勢として活動している、水音の世界からやってきた歌姫研修生VTuber、水魚みぃむの2曲目となるオリジナル曲。8月11日の1stオリ曲『おまじない』から始まり、いくつかカバー楽曲やラジオ動画を投稿した後に、初配信したのは10月27日の新人ちゃんです。
いつも通りVTuber楽曲をdigっていた深夜…この曲と彼女の歌声に出逢えた衝撃を忘れる事はないでしょう。本当に感動しましたし、個人勢でしかもデビューしたばかりだったので余計に。静かに切なげなピアノの旋律で始まり、すすり泣いてるような印象も受けるんですが、そこから徐々に美しく広がっていくスケール感のあるサウンドスケープからは温かな光を感じられるのがとても魅力的な1曲。一気に視界が開ける系の楽曲展開が好きな方にはきっと刺さると思います。さり気ないギターがソロで存在感出すのも好き。そんな楽曲と抜群の親和性を聴かせる儚げながら力強く深みのある歌声も胸を打ちますね。高音域でも低音域でも響きが本当に綺麗だなと思います。
11月26日にはフランスのトゥールーズで開催されたイベント【TGS Toulouse】の日本ステージ特別招待枠にてライブ出演も果たしており、改めて今後に期待しかない新人VTuberさんです。
★『永夜』/ 響かさね
【10/28 リリース】【作詞:Len、作編曲:Powerless (MuryokuP)】
元シンガーユニットCocoTsuki(ココツキ)で、2022年10月22日から現在はソロで個人勢として活動しているVsinger響かさねの2ndシングル。活動再開1周年を記念してリリースされました。
"響かさね"と云う名に相応しく、それを体現したかの様な名刺代わりとなる素晴らしい1曲でした。圧倒的スケール感で送る緊張感漂うファンタジックな曲調で、何かが宿っている神々しさすら感じますね。Powerlessさんらしい何層にも折り重なった重厚感のあるサウンドと、神秘的で叙情的なメロディで紡がれる世界観は、一つの作品としても息を呑むほどの異常な完成度。でも、それに決して負けない歌声を持っているのが、"響かさね"と云うシンガー。厚みや張りは勿論の事、質量を感じる眩しい程の力強さに満ちた歌声が強烈な美しさを放っています。歌詞には、誰にでもある生きることへの絶望に寄り添った想いが込められており、まさに"響かさね"の活動そのものでもありました。
今後もPowerlessさんとのオリ曲が引き続きリリースされるそうなので、期待しかないですね。来年は飛躍の年になる事を祈っています。
~さいごに~
いつも通り、当時の衝撃やライブの想い出、日頃からの再生数を頼りに選出しました。今年は昨年以上に現地ライブに参加できましたし、何より"声出し解禁"された事が本当に嬉しかったです。昔から現地主義者なので、やっぱコレだよなと。"ライブ体験”としてより鮮明に心と記憶に刻まれました。
その一方で、今回の10選はあの曲も選びたかったなと…本当に頭抱えました。来年は企業勢と個人勢で10選ずつにしてもいいかもしれないw 年々、VTuber楽曲のリリース速度は右肩上がりに上がっているんですが、そのお陰でステキな楽曲に多く出逢えましたし、毎週感想記事を更新する事もできました。そんな僕からお願いできるのは、せめてVTuber楽曲だけはもっと軽い気持ちで広く浅くでいいから触れていって欲しいなと思います。未来の為にも。こんなに魅力溢れる音楽シーン中々ないのでね。引き続き、愛とプライドを持って一オタクとして、発信活動を続けていければなと思います。
とゆーことで、ここまでお読みくださりありがとうございました。VTuberさんの素晴らしい楽曲とそれに関わった方々にも感謝です。そして"野良猫のユウ"さん、ステキな企画をありがとうございました。来年も参加できるの楽しみにしております。
ではまた!
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