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2023年 上半期VTuber楽曲10選

 どうもです。

 今回は、企画記事になります。
 タイトルにもある通り、"野良猫のユウ"さんの「2023年上半期VTuber楽曲10選」企画です。企画ありがとうございます!

 昨年末「2022年VTuber楽曲10選」に参加させていただきまして、今年も参加する予定ですが、その前に上半期分だけで選んでみても面白いかなと思った次第です(年末また10選すると漏れてしまう楽曲もあるので)。

 10曲選ぶに当たって、ある程度制約を決めないと一生決まらんので、自分は以下の制約下で決めました。

・毎週書いてる感想記事に掲載済みの楽曲からのみ選曲
・もしリリース日がずれている場合は最も早い媒体に合わせる
(※サブスク配信よりMVの方が早い場合はMVをリリース日に)
(※ライブや特典での限定的な先行公開は除く)
・2023年1月~6月に音源初リリースとなったオリジナル楽曲のみ対象
(※アルバム収録曲の内、昨年リリース済みの楽曲は敢えて対象外)
・ゲストボーカルとなる楽曲は対象外
・アーティスト名義被りはNG(1アーティスト1曲まで)

 10選企画は誰かに知ってほしい以上に、自分が本当に大好きで仕方ない選りすぐりの10曲にしました。ではどうぞー。


★ミラージュコード / 幸祜-KOKO-

【1/24 リリース】【作詞・作編曲:廉】

 クリエイティブレーベル「KAMITSUBAKI STUDIO」所属のVsinger、幸祜の8枚目シングル。昨年2月に記念すべき1stアルバム『prayer』をリリースし、その後に出たシングル3曲の中だと今楽曲が特に気に入っています。
 昨年11月6日に開催された「春猿火×幸祜 TWO-MAN LIVE Singularity Live Vol. 2」で先行披露された楽曲で、年明けに待望のクオリティ高すぎMVが公開。全体通してベースラインの重厚感とシンセの煌びやかな光沢感に満ち溢れたメタリックな質感が堪らない1曲。程よい緊張感と疾走感のあるメロディを綺麗に乗りこなす歌唱、振り付けまで含めて幸祜ちゃんのボーカルパフォーマンスには只々惚れるばかりです。特にサビでは力強い発声と艶のある歌声が際立ち、語尾の切れ味も本当にカッコよくて痺れますね。2番のAメロ⇒(Bメロ無しで)ストリングスが加わるCメロ⇒ラスサビと、溜めて解放していくドラマチックなスケール感を演出する展開もかなり好きです。
 今年3月30日に開催された「神椿フェス DAY1」と、4月30日に開催された「VTuber Fes Japan 2023」と2度も聴くことができ、共に生バンドによる迫力もあったのでガチで最高でした。


★未完成アンチテーゼ / MaiR

【1/25 リリース】【作詞:MaiR、作編曲:Rockwell】

 「ALIVE MUSIX」所属のVsinger、MaiR。昨年10月からの6ヶ月連続シングルリリース第4弾となるシングルで、今年4月26日にVictor Entertainmentよりリリースされたメジャーデビューアルバム『未完星』にも収録。
 勇壮でヒロイックなギターフレーズが際立ち、ピアノによる爽快感の後押しもある最高にカッコイイ疾走曲。イントロフレーズを持ち出して畳み掛けてくるラスサビも激アツです。真っ直ぐに力強く歩んできたひたむきさがメロディや歌詞、MaiRちゃんの歌唱を通して表現されており勇気づけられますし、特に歌詞にある”愛すべき仲間達"は同じく活動を共にしてきたVTuberやスタッフ、ファンの事を想っている様で心打たれますね。
 今年5月27日に開催された「MaiR 3rdワンマンライブ ASTRO ROCK」では想像以上に大化けした曲で、僕は気付いたら涙してました。生バンドの迫力や演出の綺麗な彩り、終盤にも関わらず力強い全力パフォーマンスを魅せるMaiRちゃん。圧倒されながら、自然と想い出が浮かびライブは終りに迫ってて、もう複雑な感情が湧き上がってきての涙だったなと。彼女は大きいステージが本当に似合うので、そこに立つ姿をまた絶対見たいなと思います。


★UMenity / 涼海すずみネモ

【1/28 リリース】【作詞:ANEHOKURO、作編曲:尾崎和樹(Galileo Galilei)】

 今年グループ統合された新生「ななしいんく」所属のVTuber、涼海ネモ。1月28日に誕生日を迎え、誕生日記念ライブでも披露された記念すべき初のオリジナル楽曲。
 マジのガチで名曲すぎオブザイヤー2023。VTuber楽曲史に残すべきな位。メロディの良さは勿論の事、音数の増加による拡がりや入念に作り込まれた各パートの変化を楽しめるのが本当に魅力的な1曲。ピアノの落ち着いた入りや時計の秒針音が小気味よく、次はコーラス、クラップ、サックスによるジャジーな雰囲気が拡がります。そんな心も身体も委ねてしまう音像の中で響き渡るネモたの歌声も本当に美しく、ガラス細工の様に繊細でありながら芯の強さも感じさせますね。実の姉が手掛けた歌詞にはそっと話しかける様な優しさがあり、"自由に自由に自由に"や"夢中で夢中で夢中で"の抑揚も好きです。ラスト40秒も非常にお洒落な余韻を妨げない至極のアウトロ。
 現地ライブで更に化ける可能性しかなかった曲なので、「VTuber Fes Japan 2023」で聴くことができて本当に嬉しかった想い出。また、5⽉3⽇に開催されたオンライン3Dライブ『NANASHI Sing up vol.1-Sparkle-』でも披露され、こちらも美しい世界観が素晴らしかったです。


★HONEY BEES / HACHI

【2/5 リリース】【作詞作曲:海野水玉、編曲:Seiji Iwasaki】

 Vsingerプロダクション「ライブユニオン」所属の"はちたや"こと、HACHIのシングル。夜をコンセプトにしたHACHI×海野水玉プロジェクトのアルバム『Midnight blue』に続き、海野水玉さんが手掛けてくださった1曲で、昨年9月23日の『HACHI 2nd ONE-MAN LIVE』にてサプライズ披露されました。今年1月16日に迎えた生誕祭ライブでも改めて披露されましたね。
 彼女からBEES(ファンの名称)に向けて制作された1曲との事で、歌詞がもう刺さる刺さる。活動当初から「同じ夜を過ごす人の心に寄り添う歌を」と云う想いを貫いてきたからこそ、そうして増えていった人達が彼女と彼女の音楽を通して"ひとつの歌になる"、"今夜、君は独りじゃない"、大切な存在だと。そんな真っ直ぐなメッセージを謳ってくれるはちたやが本当に好きだし、感謝の想いで一杯です。ライブだったらクラップ&シンガロング必至のメロディもステキで、優しく美しい歌声が心にスッと響いてきますね。
 「VTuber Fes Japan 2023」では「Twilight Line」と違う曲ですが、ストリングス隊を率いてのパフォーマンスがもう泣きだった想い出。またのワンマンライブの開催が待ち遠しいです。


★キラッとアイズ / 根羽清ねばせいココロ

【2/22 リリース】【作詞:TOPHAMHAT-KYO、作編曲:TAKAROT】

 ロート製薬の社員として働きつつ、ロート公式VTuberとして他のVTuberと同様に動画投稿や配信活動も行っている根羽清ココロ。活動開始から実に約4年半、待望の記念すべき初のオリジナル楽曲。
 彼女のオリ曲がもっと聴きたい!と思わせてくれた名曲。元々中毒性のある声質が魅力的な彼女でしたが、そこに拍車を掛ける歌詞とメロディのWパンチに拍手喝采大感謝。1stオリ曲らしく彼女のアイデンティティを盛り込みつつ、TOPHAMHAT-KYO節が効いた言葉遊びに溢れた巧みな歌詞回しは思わず口ずさむたくなると云うか、もう一生耳から離れません。目薬ばりの爽快感がクセになるキャッチーなメロディだけでなく、曲構成もちゃんとエグイ(褒め言葉)。目まぐるしくも楽しいテンポ感で、急に可愛いラップ始まるし、美しく歌い上げてもくれる大サービス具合。極め付けはCメロ⇒短め落ちサビ⇒ラスサビのエモーショナルフィニッシュ。もう最高です。
 キラっとアイズお披露目3Dライブでも安定した歌唱を披露しているし、何よりこんなに可愛い3D体をお持ちなので、いつか現地ライブで浴びれる機会が来ないかなと思ってます。ガチで聴きたい。


★邂逅 / 花譜

【3/8 リリース】【作詞・作編曲:カンザキイオリ】

 クリエイティブレーベル「KAMITSUBAKI STUDIO」所属のVsinger、花譜。3月8日にリリースされた3rdアルバム『狂想』に新規収録された1曲。全15曲の作詞・作編曲は勿論カンザキイオリが手掛けてくださり、本楽曲はinst前ラストを飾る14トラック目でした。
 マジで素晴らしかった…。カンザキさんの想いが溢れ出しており、花譜ちゃんの感情が乗りまくった歌声が響き、初めて聴いた時には気付いたらガチ泣きしてました。独り言の様でありながら奥底では誰かに耳を傾けて欲しそうな、それでいて傾けてみたら心に直に触れてくる言葉選び。"せめて僕らだけは優しくなろうよ"だなんて、ここまで優しく寄り添ってくれる曲を書ける人、僕はカンザキさんしか知らないです。彼がKAMITSUBAKI STUDIO卒業を発表し、花譜ちゃんとの共作は"一旦"これが最後になった訳ですが、この曲を制作している時にはもう決心していたはずで。それを踏まえて聴くと重みが益々伝わってくると云うか…只々"ありがとう"の気持ちで胸が一杯になります。これまで本当に沢山の名曲達をありがとうございました。
 「神椿フェス DAY1」で花譜ちゃんがこの曲を歌ってくれた時も泣き散らかしながら、きっと花譜ちゃんからカンザキさんへの感謝の気持ちで選曲されたのだろうと誠に勝手ながら受け取っています。


★Our Bright Parade / hololive IDOL PROJECT

【3/9 リリース】【作詞・作編曲:堀江晶太】

 VTuberグループホロライブのプロジェクトである「hololive IDOL PROJECT」の新曲。今年3月18、19日に開催された全体ライブ「hololive 4th fes. Our Bright Parade」の為に制作された待望の全体曲です。
 昨年の全体曲「Prism Melody」も最高だったのに、最高を更新してきたホロライブには頭が上がりません。マイケミの「Welcome To The Black Parade」リスペクトを感じるミュージカル調の圧巻の開幕から、堀江晶太さんらしいクソデカ音像リードギターが差し込んできて勝利のガッツポーズ。オーケストラ演奏による壮大な雰囲気の中、エネルギッシュでエモーショナルな泣きメロがもう最高に好き。サビ前には思わず跳ねたくなるパートもあってオタク心を確実に解ってるなと。彼女達との想い出が蘇ってくる様な歌詞も本当にステキで、"悔しさも 愛しさも 連れておいで”ってトコが特に好きですね。ホロライブとこれからも前へと進んでいきたいと思わされます。
 「hololive 4th fes. Our Bright Parade」はDay1に見事現地参加することができ、一生の想い出ができました。もう神セトリすぎで、〆でこの曲を聴きながら号泣オタクと化しました。本当にありがとう。


★WWW / HIMEHINA

【3/24 リリース】【作詞:Gohgo、作曲:Soma Genda & Dirty Orange & Gohgo、編曲:Dirty Orange】

 「Studio LaRa」所属、今年で活動6年目にもなる田中ヒメと鈴木ヒナによる2人組VTuberユニットHIMEHINAの新曲。シングルカットされた後、5月24日にリリースされた3rdアルバム『提灯暗航』に収録。
 ライブで大盛り上がり間違いなし、和テイスト以外にも、どこかエキゾチック&オリエンタルみもあるEDMロックに仕上がった激アツ最強ナンバー。お得意のカッコイイラップを惜しみなく披露しつつ、歌唱力も相変わらずヤバすぎです。2人の歌声のコントラスト及びハーモニーは唯一無二。深みもありつつ言葉遊びが気持ちいいセンスに溢れた歌詞もGohgoさん天才!と唸らせるパワーがありますね。また、MVのクオリティも本当に素晴らしく、これだけ多面的に世界観を表現できているアーティストはVTuberに限らずとも少数派だし、確かなキャリアに裏打ちされた強みがあります。
 「VTuber Fes Japan 2023」で披露してくれて、その日はフリーのスタンディング席だったのもあり、踊って跳ねて狂いまくり。"オーエオーオッオッエオー!"と声出す事もできたし、ガチで楽しかったです。8月5日のワンマンライブもチケット握ってるので本当に楽しみ。


★魔女(真) / V.W.P

【5/24 リリース】【作詞:カンザキイオリ & たかやん、作曲:カンザキイオリ、編曲:近藤芳樹】

 クリエイティブレーベル「KAMITSUBAKI STUDIO」所属のバーチャルシンガーである花譜、理芽、春猿火、ヰ世界情緒、幸祜が集結したバーチャルアーティストグループV.W.Pの8枚目シングル。8月21日に発売予定の1stアルバム『運命』にも収録予定。
 花譜の活動初期からある代表曲「魔女」に連なる系譜曲と呼ばれるシリーズの8曲目に当るもので、ライブではこれまで披露されてきました。遡る事2021年3月31日に開催された花譜の2ndワンマンライブ「不可解弐Q2」、花譜の他4人の仲間を迎えることで(真)へ生まれ変わり初披露された時の衝撃は今でも鮮明に覚えています。仮想世界にいるアーティストの可能性やバーチャルとリアルの狭間で揺れ動く心情を謳った、彼女達にとって大切な原点にして頂点とも言える1曲。5人の個性的な歌声が相乗効果を生み出し、ダイナミックなサウンドと見事に融合した圧倒的スケール。そこに乗ったメッセージ性に何度聴いても心が震えますし、いつも心の支えになってます。
 実際、昨年の「V.W.P 1st ONE-MAN LIVE」で聴いた時にはもう涙が止まらんかった想い出。「神椿フェス」でも他の系譜曲を多く披露してくれて、どれも圧巻のパフォーマンスでしたね。


★Black Glow / Albemuth

【6/21 リリース】【作詞:TeddyLoid、作編曲:TeddyLoid & Giga】

 クリエイティブレーベル「SINSEKAI STUDIO」所属のVsinger"存流ある" と "明透あす"によるユニットAlbemuthのシングル。存流の活動2周年を記念に彼女のニューシングルと共にリリースされました。
 ガチ名曲爆誕。"Albemuthしろ"と"Albemuthくろ"の二面性を秘めた世界観の内、前シングルの「guilty」に引き続き、罪をコンセプトにした"黑"として新たな展望と進化を感じさせるには余りに強い1曲でした。TeddyLoid & Gigaにしかできない非常にスタイリッシュで尖り散らかした爆裂爽快サウンド、ダークなのにその雰囲気を幾度も切り拓いていくかの様な奥行感と展開美は圧巻。初挑戦となったラップも申し分ないクオリティであり、2人以外にもシンガーがいると錯覚してしまう程の声色変化だけに留まらない、2人の表現力の幅広さには驚きを隠せません。楽曲にピタッと音ハメされたオシャレMVも必見で、イラスト担当されたのが好きなイラストレーターさんである"がわこ"先生だったのも個人的には嬉しいポイント。
 「神椿フェス DAY2」では「幽ノ楽園」をCIELと共に披露してくれて、やっとAlbemuthの美しい歌声を現地で聴けて嬉しかったです。存流ちゃんもソロ活動休止が発表されましたが、療養とAlbemuthの活動は続けていくそうなので、無理せず活動続けてくれればなと思います。


~さいごに~

 昨年末同様、日頃からの再生数とライブの想い出を頼りに選出しました。運も味方してくれて、上半期だけでもVTuber関連のライブイベントにはかなりの本数参加することができて嬉しかったです。数えてみたら現地ライブ16本、配信ライブ2本でした。声出し解禁された恩恵も大きく、現地ライブでの感動は身体に刻み込まれ、どれも忘れられない一生の想い出になっています。好きな曲を現地で聴けた時の感動、その余韻を噛みしめながら音源を聴ける様になる喜びは、その人だけの何物にも代えがたい体験です。
 国内外問わずVTuberの増加、活動場所の拡大等に伴って、VTuber楽曲のリリース速度も年々上がってる気がして嬉しい限り。ここで紹介し切れなかった曲については、毎週更新している新曲感想記事の方を是非。

 とゆーことで、ここまでお読みくださりありがとうございました。VTuberさんの素晴らしい楽曲とそれに関わった方々にも感謝です。そして"野良猫のユウ"さん、ステキな企画をありがとうございました。年末も参加できるの楽しみにしております。

 ではまた!

※新曲感想記事を毎週更新してますので、良ければ是非!


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