今週の良かった新曲感想【1/29～2/4】（Part1）

　どうもです。

　毎週恒例の新曲感想記事。1/29～2/4リリース分です。アルバム、EP、シングルを対象に自信をもってオススメできる曲を紹介していきます。読んでくださった方に1曲でも良き出逢いがあります様に。ではどうぞー。※今回ボリュームが凄いので、記事を２つに分けております。Part2の方も是非。

#1『愛の必要』/ 水魚みおみぃむ

　ボカロPである"環ねこ"の2ndアルバム『DEWDROPS』に収録される1曲。オリジナルは巡音ルカですが、個人勢として活動している、水音の世界からやってきた歌姫研修生VTuber水魚みぃむが歌唱を担当したver.も同時リリースされたので、ご紹介。
　幻想的で温かさもあるジャズテイストなバラードナンバー。哀愁漂う美しいメロディが心地良く、セルフコーラスまで重なて響き渡るみぃむちゃんの歌声が本当に素晴らしい。柔らかくて繊細なのに、力強い深みが芯にあるのでどこまでも届く様な歌声なんですよね…。ビブラートも綺麗。

#2『かぜゆかり』/ 越前クロニクル

　Activ8株式会社が福井県越前市と提携し、同市の認知度向上を目指して誕生したVTuberユニット越前クロニクルのデビューシングル。歌唱を担当したのは、若紫まい・国府やまと。作詞・作編曲は堀江晶太！！！
　名曲だ！和風ロックな堀江晶太ソングは珍しいし、爽やかギター音像とサビへの入りが完全に彼のソレで最高です。どこか懐かしい雰囲気の情景が目に浮かぶメロディで、自然と想いを馳せてしまいますね。変化を付けた曲展開も見事。男女ツインボーカルならではの、反射する様な眩しさを放っており、最後はシンガロング必至ですね。現地ライブで聴きたすぎる。

#3『剿焔のヴァンダフィリア』/ ベリル・ヴィラン

　個人勢として活動しており、イラスト/作曲/3Dモデリングなどマルチクリエイターでもある魔王VTuberベリル・ヴィランの記念すべき初のオリジナル楽曲。作詞・作編曲：Eugenics Scarlet Divinity！活動1周年を記念してリリースされました。
　スピード感あるシンフォニックメタルにハードコアテクノを混ぜ込んだスタイルでビビりましたね、流石Eugenさん。ギターソロも美メロすぎて。パイプオルガンは彼女自身が弾いており、それをベースに仕上げたそう。歌声もこの世界観を表現するに相応しい魅惑的なカッコよさがありますね。オリ曲は全十楽章まで続く予定との事なので、今後も楽しみです。

#4『White Reflections』/ 松永依織

　音楽事務所「RIOT MUSIC」のサブレーベル「Blitz Wing」所属、Vsinger松永依織の1stアルバム。活動3周年記念してリリースされた1枚で、遂にサブスク配信も解禁されました。デビュー曲「カクテルライツ」から、アルバム書き下ろしの新曲まで全6曲を収録。
　可憐ながら力強さもある歌声を武器に、全6曲に渡って聴く人にエネルギーを分け与えてくれる様な1枚でした。時に美しく突き抜け、時に温もりすら感じる柔らかさで、ストレートな想いが込められた歌詞も相まって、その歌う姿が目に浮かぶ様な歌唱が彼女の魅力だなと改めて思いました。特に再録となったTr.4「フルスロットル!!!!!!2023rpm」はオリジナルよりもサウンドを抑え目にし、彼女の歌声を際立たせるアレンジとなっていたので、かなり良かったです。新規曲となったTr.1「Crossed Identity」も王道アニソンテイストな疾走感溢れるロックナンバーに仕上がっており、インパクト強烈。2番入りの加速感が堪らなく好きですね。今週2月10日には生バンドによるバースデーライブを開催、どの曲も漏れなくライブ映えする事でしょう。

#5『FACET』/ 來-Ray-

　アーティストのVirtualとReal（"虚構"と"うつつ"）に実在性を求め発信していく「STUDIO KyoU」所属の“來-Ray-”の記念すべき1stアルバムをavexよりリリース。デビューシングル「フィグ」を始め、新規書き下ろしの3曲を加えた全10曲を収録。
　今年の名盤候補。朝から夜まで日常の色んなシーンに合う楽曲が揃っているので、通しで聴いた時の気づいたらハマっている感が凄いです。ハスキー気味の低音域から中音域に掛けて少しエッジの効いたソウルフルな歌声の持ち主で、言葉一つ一つへのニュアンスやアクセントの付け方が本当に巧み。特にエネルギッシュなビートが響くTr.2「Turning Over」やTr.3「Dope」、ジャズロックナンバーTr.5「knock knock」などで魅せるラップは楽曲の持つグルーヴ感を更に引き出しており、ガチでカッコイイです。一方で、お洒落なチルアウト曲Tr.7「f.i.n」や新規曲となったバラードソングTr.8「隔世よ」では、エモーショナルなメロディに乗せて美しい高音を響かせており、特に気に入っています。リード曲でもあるTr.9「Loosely Taboo」は、心地良いグルーヴが光り、穏やかながらも胸が高鳴るメロディが印象的でした。総じて、彼女の歌声の魅力を引き出した隙のない1枚、今後の活躍も楽しみです。

#6『＆疾走(Reverse)ft.花譜』/ Dios

　ボーカルのたなか（ex-ぼくのりりっくのぼうよみ）、世界的ギタリストのIchika Nito、キーボード担当のボカロP / シンガーソングライター・ササノマリイによるバンドの新EPに収録された1曲で、クリエイティブレーベル「KAMITSUBAKI STUDIO」所属のバーチャルシンガー花譜をフィーチャー。
　「飛翔するmeme」以来のデュエットとなり、重なる歌声の相性の良さを再認識できました。カッコイイ花譜ちゃん良き。躍動感のあるオリジナル「&疾走」がよりフロアを沸かせるダンスチューンへとアレンジも加えられており、ひたすら飛び跳ねて踊りたくなりますね。

#7『一瞬の永遠』/ ドーラ

　「にじさんじ」所属バーチャルライバー、ドーラの新しいオリジナル曲。作詞・作曲：草野華余子、編曲：草野華余子、eba、岸田(岸田教団&THE明星ロケッツ)。1月31日に開催された4周年記念ライブで初披露されました。
　「SHOWROOM」のオーディションイベントでグランプリに選ばれ制作が決まった曲なので、制作時期としては初のオリジナル曲に当たる1曲。スケール感のあるサウンドに、ヒロイックで胸が熱くなるエモーショナルメロディがブッ刺さり。ピアノがいい仕事をしすぎている。ドーラ様も丁寧に感情を込めて力強く歌い上げており、差し込まれるコーラスが美しい。

#8『脱殻』/ 詩依うい

　個人勢として活動している、歌とバイク好きのVsinger、詩依の2曲目となるオリジナル楽曲。作詞：LUMO、作編曲：半間。
　クールで攻撃的なサウンドが印象的だった前作「IGNITION!」とは打って変わり、今回はリズミカルでお洒落なジャズテイスト溢れた1曲に。繰り返されるギターフレーズが耳に残り、後半から少し勢い付いていく展開美もかなり好き。柔らかさを語尾の高音域まで残していく歌声も魅力的でした。

#9『キミとボクの宝物』/ 天希てんのサイ

　個人勢として活動している、アイドルになりたい元美容師の癒し系VTuber天希サイの記念すべき初のオリジナル楽曲。作詞：天希サイ、作編曲：ヱナ＝ユニヴァース。活動1周年を記念してリリースされました。
　約2分弱と尺は短いんですが、ギターがガチで泣きメロすぎたのと、すぐに突入するサビの中毒性にハマってしまった。1stオリ曲らしいファンに向けた真っ直ぐな歌詞と柔らかくてキュートな歌声は、キラキラしたエッセンスとの相性も抜群で、自然と笑顔になるパワーを貰えましたね。

#10『透明心淵』/ nayuta

　国内レーベル「MEGAREX」所属の音楽プロデューサーlapixの新曲。作詞：RANASOL、作編曲：lapix。ボーカルには同人歌手・ネット声優として活動するnayutaをフィーチャー。
　ドロップやっば！エグイカッコイイ。重低音を効かせた研ぎ澄まされたサウンドが縦横無尽に展開されながら、美しい音空間を形成しており、その中を泳ぐ様に歌うnayutaさんの透明感も相変わらず素晴らしいですね。シンセに負けんぞ！とギターも存在感を放つ粒だったリフを奏でてて好き。

#11『サヨナラサヨナラサヨナラ』/ トゲナシトゲアリ

　東映アニメーションが製作するオリジナルアニメ、ガールズバンドプロジェクト『ガールズバンドクライ』にて、オーディションにより結成された5人編成のガールズバンド「トゲナシトゲアリ」の通算10曲目となる新曲。作詞・作曲：カイザー恵理菜、編曲：玉井健二・大濱健悟。
　過去イチ速くてメタリックな曲が来て思わずガッツポーズしてしまいましたね。このスピード感でキーボードの激しくも美しい旋律が聴こえてくるのも至高でしかない。ギターソロとしれっとユニゾンしてるし。感情を乗せたボーカルの牽引力がいつも以上に強力だったので、謎に中毒性も高い。

―――以上、1/29～2/4（Part1）はアルバム2枚、シングル9枚の新曲感想でした。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。今週はPart2まで続くので以下から是非お願いします。

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