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今週の良かった新曲感想【6/12~6/18】

 どうもです。

 毎週恒例の新曲感想記事。6/12~6/18リリース分です。アルバム、EP、シングルを対象に自信をもってオススメできる曲を紹介していきます。読んでくださった方に1曲でも良き出逢いがあります様に。ではどうぞー。

#1『ばかばっか』/ 鷹嶺ルイ

 VTuberグループ「ホロライブ」所属6期生holoXの女幹部、鷹嶺ルイの新曲。6/11に開催された『鷹嶺ルイ生誕祭2023 MUSIC GARDEN』にて初披露されました。作詞作曲:DECO*27、編曲:Naoki Itai(MUSIC FOR MUSIC)。
 ブラストビートなんかも交えながらメリハリを付けて突き進むロックナンバー、ルイ姉の特徴的ながなり声も相まってサビの威力がとんでもなく良い。韻踏みや言葉遊びが際立つDECO*27さんらしい歌詞には、臆病者のジレンマ的感情の揺らぎが表現されており、ぶっ刺さる人も多そうです。


#2『みちしるべ』/ 桃鈴ねね

 VTuberグループ「ホロライブ」所属5期生、桃鈴ねねの新曲。昨年10/22に迎えた活動2周年時の記念グッズ、1st EP『ねねねのね!』に先行収録されていた曲であり、6/10の新衣装お披露目のタイミングでMVと共に遂にサブスク配信も解禁されました。作詞:桃鈴ねね、ヒゲドライバー、作編曲:ヒゲドライバー。
 彼女のメンタルが弱くなっていた時期に、ファンに向けて作詞に挑戦したとの事で、等身大のストレートな想いが詰まったバラードソングでした。普段の元気溢れる姿とのギャップで魅了される事間違いなしと云うか、エモーショナルすぎて泣き。決して暗くなりすぎない様に、寂しさだけでなく美しい音色による高揚感まで内包したのは流石ヒゲドライバーさん。


#3『Re:Volt』/ RIOT MUSIC

 株式会社Brave group系列の音楽事務所「RIOT MUSIC」に所属するVsinger達によるフルアルバムが約2年ぶりにリリース。道明寺ここあ、松永依織、長瀬有花、凪原涼菜、皇美緒奈、朝倉杏子によるソロの新曲と6名による全体新曲の合計12曲を収録。
 4/15に観に行った全体ライブ「Re:Volt 2023」で先行披露された楽曲も収録されているので待望のリリース、本当に嬉しいです。新メンバーも加入し、6人の歌唱力は言わずもがな、それぞれ個性や持ち味を活かしながら歌のパワーを体現してくれており非常に完成度の高い1枚でした。全曲素晴らしい上に曲調も歌声も全然似通っていないので、初めての方もお気に入りと出逢えるのではないかと思います。新規曲ですと、ガチ恋不可避の距離感の近さが堪らないTr.3「I Promise You-皇美緒奈」と、有花流脱力系ラップによる中毒性が高すぎるTr.7「2 O'clock-長瀬有花」が特に気に入っています。そして、忘れてはいけない全体曲Tr.12「We Are Here」は、メロディも歌詞も力強さに溢れた圧巻のロックナンバーでした。今後活動を通してこの曲の魅力が更に強靭になっていく事を祈っています。


#4『Ember』/ haju:harmonics

 「ひとつの体にふたつの声」を持つ実力派Vsinger、haju:harmonics|ハユの記念すべきデビューEP。これまで楽曲自体はYouTube上に公開されていましたが、遂にサブスクとフィジカルCDもリリースした形です。また、現在放送中のTVアニメ「ヴィンランド・サガ」SEASON 2の第2クールのEDテーマ「Ember」も収録。大抜擢で嬉しい!
 haju:harmonicsは、眼に見える存在としてはhaju(ハユ)という1人の女の子で、その中に「希望(haju_h)」と「絶望(haju_d)」という2つの側面を象徴する2人の歌い手が存在し、表裏一体とも云える二面性を惜しみなく表現しています。特に活動当初より一貫して歌い続けているのは"命の美しさと醜さ"、作詞作編曲:澤田空海理による1stオリ曲Tr.6「≒」の世界観は強烈です。また、作詞作編曲:buzzGによるTr.2「神様へ」は歌割りがハッキリしているので、2人の声質の違いとハモリが存分に楽しめると思います。未来古代楽団節全開のTr.4「つみのうぶごえ」も歌声が非常にマッチしており気に入っています。Vsingerと云う枠に留めておくには勿体無いくらいの歌唱力なので、是非枠を越えて多くの人に彼女の音楽が届く事を祈っています。


#5『きっとビタミン』/ 音門るき

 Sony MusicによるVTuberプロジェクト「VEE」所属、音門るきの記念すべき初のオリジナル楽曲。流行り病でお休みをしていましたが、今楽曲を発表しつつ復活する凄いムーブでしたw しかも作詞・作編曲は堀江晶太!!
 "VEE所属ビタミン担当音門るきです!!"という彼女の挨拶をビッタリと表した一曲に仕上がっており、これ以上ない完璧な1stオリ曲。そして、サビ直前のベースとラスサビが特に堀江晶太すぎて最高です、大感謝。透き通った高音域の歌声が本当に綺麗で、リズミカルな歌唱も的確にツボを突いてきますね。あと、MVむっっっちゃ可愛い!


#6『LiFE』/ 空閑環くがたまき

 株式会社CHET Groupが運営する「VSinger Audition 2022 Vol.2」にて見事合格しデビューを飾ったVsinger、空閑環の記念すべき初のオリジナル楽曲。作詞:q*Left、作編曲:八王子P。
 日常のBGMにピッタリな雰囲気が心地よいキュートなレトロポップ。シューゲイザーのキラキラ要素加減が程よく、ゆったりとしたラップも相まってリラックス効果も大きいです。可愛らしいだけじゃない、明瞭な粒感の感じられる歌声も魅力的でした。


#7『LINK TO WORLD』/ 8(はちやえいと)

 こちらも同じく「VSinger Audition 2022 Vol.2」にて見事合格しデビューを飾ったVsinger、8(はちやえいと)の記念すべき初のオリジナル楽曲。作詞:q*Left、作編曲:八王子P。
 聴いててひたすらに気持ち良い1曲でした。空高くまで突き抜ける清涼感溢れる雰囲気に、カッコイイサビの入り方、小気味よく可愛らしい合いの手などなど。柔らかく透き通った歌声とも相性ピッタリで相乗効果が生まれてると感じますし、手を引いて連れていってくれる様な歌詞もステキ。


#8『シンデレラ』/ ユプシロン

 以前紹介したSODA KITの発起人で、今年4月5日にポニーキャニオンより「ZERO」で国内メジャーデビューを果たした歌い手でボカロPでもあるVsinger、ユプシロンのメジャー2ndシングル。作詞・作曲:ユプシロン、作編曲:sachi。
 1stよりも純粋に攻めに来た疾走感溢れるロックナンバー。誰かに決められている、縛られている心の葛藤を解像度高く吐き散らし、共感を呼ぶ様な歌詞が非常に印象的でした。そんな歌詞に併せた表情豊かな歌唱、特に畳み掛けるサビの感情剥き出しな歌い方も流石ですね。


#9『ゲーム・ボーイ・アワー』/ 社築やしろきずく

 バーチャルライバーグループ「にじさんじ」所属、社築の新曲。6/5に迎えた活動5周年を記念して制作されました。作詞・作編曲:じん!珍しい逆オファーの形で制作が始まり、活動初期からファンだったそうです。
 名曲!彼のアイデンティティが随所に散りばめられたサウンドと歌詞が特徴的で、展開される歌メロが古き良きカントリーミュージック的な雰囲気を漂わせるエモーショナルな1曲でした。明るく親しみやすい歌声によって自然と活力が漲ってきますし、更にライバー達のコーラスも加わる事で本当に気分が晴れると云うか、思わず一緒に歌いたくなる程でした。


#10『Unlock』/ 音鍵めろ

 6/11にデビューしたばかりの音楽室の亡霊Vsinger、音鍵めろの初のオリジナル楽曲。作編曲:Emocosine、作詞・映像:音鍵めろ。
 音色豊かなエレクトロポップ系サウンドと、可憐で安らぐ歌声が織り成す音世界が何とも心地良い1曲でした。記念すべき1stオリ曲の意味合いも強く、出逢った者の心を掴んで離さない歌詞やエモーショナルなサビメロだけでなく、突然来るドロップも狂える程に良かったです。


#11『Connect the World』/ hololive English

  VTuberグループ「ホロライブ」の英語圏向けVTuberグループ「ホロライブEnglish」において、初の全体ライブイベント『hololive English 1st Concert -Connect the World-』の為に描き下ろされたホロライブEnglish全体では初のオリジナル楽曲。作詞:Steph、作編曲:中野領太。
 これぞアイドル全体曲!ホロライブの全体曲SSSこと「Shiny Smily Story」も手掛けた中野領太さん渾身の1曲ではないかと思います。2:20~のCメロでSSSをセルフオマージュしてるのも泣けるし、本当にありがとう。個性を活かしてバラエティを生む歌割りは勿論、日々の活動がストーリーになっていくVTuberだからこそ沁みるリリックも素晴らしいです。


#12『Twinkle 4 You』/ hololive 5th Generation

 VTuberグループ「ホロライブ」の5期生"ねぽらぼ"こと、桃鈴ねね、雪花ラミィ、尾丸ポルカ、獅白ぼたんによる新曲。7/7開催予定の初の単独ライブ「hololive 5th Generation Live “Twinkle 4 You”」に向けて描き下ろされました。作詞・作編曲は「BLUE CLAPPER」と同じく、PandaBoY!
 ライブで盛り上がる事間違い無しのアッパーダンスチューン。宇宙空間を彷彿とさせる奥行きあるサウンドスケープに、七夕らしい星のキラキラ感と賑やかなお祭り感が一体になっているのが素晴らしい。4人のハーモニーも非常に美しく響き渡っています。幸運な事に当日の現地チケット握れているので、本当に楽しみです。


#13『愛の唄』/ Myukミューク

 中学生の頃よりシンガーソングライターとして活動していた熊川みゆの音楽プロジェクトMyukの新曲。作詞・作編曲:Guianoに加えて、イラストレーターおむたつがイラストを担当し、動画制作はボカロPとしても知名度を高めている動画師もう石田がプロデュース、まるでプロセカなんよ。
 童謡"うさぎと亀"をモチーフに競争や焦燥感をテーマにしたとの事で、比較が目に付く現代に生きる人々に刺さる1曲でした。本当に大切な事に気づかせてくれる、そんな優しさに包まれながら自然と元気が湧いてきますね。素朴なのに優雅な歌声もとても魅力的。繊細で立体感のある音作りと共に徐々にスケール感を魅せる展開もGuianoさんらしくて好きです。


#14『Still Searching』/ Prospective

 イタリア出身のモダンメタルコアバンドの新曲。今年はこれで2曲目になります。
 サウンドの配置と組み合わせに捻りが効いていると云うか、良い意味で引っ掛かりを覚えて気に入りました。バスドラがかなり前に出てるのも面白いし。間髪入れずに差し込まれるクリーンパートもあり、割と凝縮味のある展開も良いし、破壊力あるブレイクダウン〆も好き。


#15『Tides of Time』/ Cliffside

 カナダはバンクーバーとケロウナ出身のメタルコアバンドの新曲。今年はこれで3曲目となるリリース。
 前2曲とは打って変わってポストハードコアにも通ずるエモーショナルな歌メロが際立つ1曲、このくらいのミドルテンポのグルーヴはやはり癖になりますね。どこか懐かしさもあるテクニカルなフレーズも聴き応えがあり、ギターソロ泣き散らかしており最高でした。


―――以上、6/12~6/18はアルバム1枚、EP1枚、シングル13枚の新曲感想でした。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
 その他何かオススメ曲や要望等あれば何でもお気軽にコメントください。また、少しでも良かったと感じていただけたら、スキ♡を押したり(noteアカウントなくても押せます)、シェアしたりしていただけると大変励みになります。フォローも大歓迎です。よろしくお願いします!

※先週の新曲感想はこちらから。


#ライブレポート

【6/13 Crossfaith presents 'GROUND ZERO'@渋谷CYCLONE】

おかえりCrossfaith

 2006年大阪で結成された日本を代表するメタルコアバンドCrossfaithのゲリラワンマンライブに参加してきました。昨年9月2日に活動休止を発表し、泣く泣くチケットを払い戻しした記憶も蘇りますが、満を持しての復活。開催1週間前の6/6に謎の動画が公開され、6/9に急遽チケットも販売されました。先着でしたがホントタイミングよく勝ち取る事ができましたね、運命。
 Crossfaithを知らない方向けに少し説明しておくと、国内でも人気ですが、海外ツアー経験もかなり多く海外人気の方が半端ないです。どの位人気かと云うと以下のライブ映像を見て頂ければすぐ解ると思います。

 こんだけ人気あるバンドがキャパ300人の小さな箱でやるのは異常事態な訳で、活動初期に戻ったかの様でした。それもあって初期の頃の曲を披露してくれるだろうと期待もむっちゃあって。Crossfaithのライブもコ〇ナ前に最後見たきりで数年ぶりでしたし。

 そんな期待MAXの状態で定刻20時にスタート。初っ端から2011年リリースの名曲「MIRROR」を披露し無事破滅。イントロが流れた瞬間変な声が出まいたよねw 続けざまに定番かつ代表曲「Monolith」もかましてくれて、早々にフロアは熱気が凄い事になり、立ってるだけでも汗が流れてくる状態でした。パフォーマンスも全くブランクを感じさせない迫力で、本当に帰ってきたんだなと胸の鼓動が鳴り止まない状態だったと思います。
 殆ど休む間もなく、お次は「Rx Overdrive」と「Slave of Chaos」の割と最近の曲も披露。何だかんだ「Slave of Chaos」は2021年リリースなのもあってライブで初めて聴いた気がするので、純粋に楽しかったです。サビの爆発力が尋常じゃなくて、拳突き上げ必至。
 ここらで軽くMC挟んで、フロアからも「おかえり」の声が溢れていましたね。笑顔で応えるメンバーの姿が印象的でした。そして、再開して披露するのは「Quasar」⇒「Endorphin」⇒「Omen」⇒「The Perfect Nightmare」と怒涛の激アツナンバー。「Quasar」はガチで珍しいし久々な気がします。やっぱ『ZION EP』の楽曲が好きすぎる。
 ここで長めのMC。Vo.Koieからも言葉が紡がれました。「活動休止になって何のために生きてるのかも解らなくなったし本当に一度壊れかけた。でも、自分達はやっぱりここに立ちたくて、立つべき場所はここだと、自分達の為に立っている。そんな俺達の声を聞いてくれ」的な言葉だったはず。んで、流れたのは「VOICES」!!!普通にガチ泣きでした。初期の曲の中でも特別好きな曲だったし、やっぱりCrossfaithはこーゆー叙情系要素ある壮大なメタルコアが至高だと思ってるので。この興奮が冷めやらぬまま「Stars Faded In Slow Motion」まで披露!もう神神神!!!もう12年前にもなる曲。学生時代に初めて聴いた時の衝撃を今でも鮮明に覚えてるし、大好きです。狂い散らかした。アンコールはWOD確定の「Countdown To Hell」で全てを出し切っての〆。
 2時間弱のライブでしたが一生の想い出に残る最高のライブでした。やはりライブ数は群を抜いているだけあって、相変わらず破格のパフォーマンスでした。全員常に興奮状態で迫力満点なのに繊細なんだよな…。この日を以て活動再開させたCrossfaith。まだBa.Hirokiだけ帰還できていませんが、必ず戻ってきてくれると信じてます。因みにサポートギターはDAIKI(ex-HER NAME IN BLOOD)が引き続き入ってくれるみたいです。
 改めて、おかえりなさい。Crossfaithはメタルコア界の至宝であり、日本の誇りだと再認識できました。9月に行われる"Crossfaith Japan Tour 2023 - DAWN -"のチケットも握れているので楽しみにしてます。

では今回はこの辺で。また来週お逢いしましょう!

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