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今週の良かった新曲感想【3/20~3/26】

 どうもです。

 毎週恒例の新曲感想記事。3/20~3/26リリース分です。アルバム、EP、シングルを対象に自信をもってオススメできる曲を紹介していきます。読んでくださった方に1曲でも良き出逢いがあります様に。ではどうぞー。

#1『I Live Twice』/ 服巻有香ふくまきゆか

 ブシロードクリエイティブ所属のVTuber服巻有香の4曲目となるオリジナル楽曲。作詞:Mitsuo、作編曲:克哉(KATSUYA)!!
 克哉さんはメタルコアバンドの方でもよく名前をお見掛けするので驚き&嬉しい(SLOTHREATのGtでもあります)。安心感しかない洗練されたサウンドと流石のメロディセンスで最高。鳴り響く荘重なギターサウンドに身体中の細胞が喜び散らかした。そして、これを華麗に歌い上げる有香さんも本当にカッコイイ…芯のある歌声で力強く心に響いてきます。


#2『慈魂の唄』/ 天和あまわうる

 癒しを多く提供しているインテリ清楚系けもみみ個人勢VTuber天和うるの、記念すべき初のオリジナル楽曲。作詞作編曲:こひ。
 どこか神秘的でゆったりした心落ち着くメロディながら、サビでは力強さもある純和風バラード。メロディの"感じ"もですが歌詞も相まって日本人にはグッとくるし、だからこそ海外の方にもウケがむっちゃ良いと思います。美しすぎる透明感に満ちた歌声で、寄り添う様な優しさを届かせてくれますね。"伸ばした手 掴んで欲しい"と歌えるって本当に素敵…。


#3『未来図』/ KMNZ LIZ, VESPERBELL カスカ

 バーチャルシンガー KMNZ・VESPERBELL・HACHI によるコンピレーションEP『HARMONICS』から書き下ろし楽曲を1曲。EP自体は3/10からタワレコ最速先行リリースをしており、もちろん入手済み。上記の特設ページより受注生産が始まったと同時に「未来図」のMVが公開されたので紹介。作詞作編曲は我らがKOTONOHOUSE!!!
 シャッフルユニット楽曲になっており、今楽曲ではKMNZのLIZと、VESPERBELLのカスカが歌っています。可愛らしい歌声で解ってはいたけど相性良すぎるんよ。青空を想起させる爽快な抜け感が最高すぎるサウンドに、エモーショナルにノリまくれるメロディ。クラップしたくなるパートや声出したくなるパートがあるのでライブで大音量で浴びたいですね。既にチケット握った4/30開催のVTuber Fes Japan 2023でチャンスあるかも?!


#4『WWW』/ HIMEHINA

 Studio LaRa所属、田中ヒメと鈴木ヒナによる2人組VTuberユニットの新曲。5月24日発売予定の3rdアルバム『提灯暗航』から先行で、リリース自体は先週3/19だったんですが、MVが今週公開されて超良かったのでイレギュラー承知で紹介。作詞:Gohgo、作曲:Soma Genda & Dirty Orange & Gohgo、編曲:Dirty Orange。
 ライブで大盛り上がり間違いなしの激アツさと、和テイストだけでなく、どこかエキゾチック&オリエンタルみもあるEDMナンバー。お得意のラップも惜しみなく披露し、歌唱力も相変わらずヤバすぎです。深みもありつつ言葉遊びが気持ちいい歌詞も素敵。8/5のワンマンライブのチケット握れているので、"オーエオーオッオッエオー!"と声出して狂えるの本当に楽しみ。


#5『東京』/ UMINARI

 2019年9月に配信デビューし、歌ってみた動画や歌配信を中心に活動してきたVo.うつつが、バーチャルバンドOver Head Actでの活動を経て、Composer&Key.恵比寿マイ、Ba. 鏡マサカズ(support Gt. 桜葉どらいぶ)と共に2021年11月から始動したUMINARIの新曲。これで8曲目。
 疾走感溢れるストレートなオルタナギターロックで王道のカッコよさが良く、サビの勢い付け方とか最高に気持ちいい。都会の路上や小さなライブハウスから掻き鳴らされ、歌声が聞こえてくるのがイメージできるアングラ感がありながら、キラキラサウンドが細かく織り込まれているのも好き。ギターソロ⇒シンセ⇒ピアノの連続パートからのラスサビは神展開。


#6『私は、私達は』/ Guiano

 Vsinger花譜らも所属するクリエイティブレーベル「KAMITSUBAKI STUDIO」を発足させたボカロP / シンガーソングライターのGuianoの新曲。ボーカルには音楽的同位体の可不を使用。ゲーム『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』に登場するユニット「MORE MORE JUMP!」に書き下ろされた楽曲でMVは先月から既に公開されており、ようやくサブスク配信も解禁されました。
 ガチで名曲すぎオブザイヤー2023。繊細で立体感のある音作りと共に、徐々に音数やテンポ、ハモリ、スケール感などに変化を付けていくGuianoさんらしさ全開で、心地良い軽快なリズムもクセになる。唯一無二のドラマチック展開美だと思います。優しさと儚さが同居したメロディが魅力的で、"私は私だから"と自身にも言い聞かせる様に伝えられる力強い歌詞も好き。


#7『NAQT』/ NAQT VANE

 アメリカから帰国したボーカリストHarukazeを迎え、トータルプロデュースを多方面にわたり作曲家、音楽プロデューサーとして活動する澤野弘之、アートワークをClassic 6が担当するチームプロジェクトNAQT VANEの1st EP。3枚の配信シングルに、新規曲2曲を加えた全6曲収録。
 これが1st EPは強い。タイトルにはプロジェクト名の一部「NAQT」= ドイツ語で“ 裸(NAKED)” を掲げ、プロジェクトのありのままの姿を体感できる1枚に。澤野節全開のTr.5「VANE」は昨年リリースされたタイミングでもレビューし、敢えて1曲選ぶならコレかなと。でも他5曲も色んなアプローチでHarukazeさんの魅力を引き出す楽曲になっており、その結果、新しい澤野サウンドやメロディを味わう事ができました。新規のTr.4「Reminiscing」なんかは特にソレを感じますね。とんでもない緊張感漂うダーク目なバラードで、段々と胸に迫ってくる歌声に圧倒されます。MVも公開されたTr.1「CHRONIC」は即効性ありすぎて日常のBGMに最適。


#8『The Shattering』/ Knosis

 元Crystal LakeのVo.Ryoと、Survive Said The ProphetのVo.Yosh、Made in MeのDr.Daikiからなる音楽プロダクション・チームThe Hideout StudiosによるプロジェクトKnosisのデビューEP。
 「星砕」はこないだレビューしたばかりなので、他2曲。「忌鬼」がガチでイッチャン好き。アウトロの限界突破感まで最強すぎる。ヒップホップ的なノリとダークでヘヴィなサウンドが鳴り響き、Ryoさんのアグレッシブ迫力満点のスクリームをこれでもかと味わえます。歌詞は深読みしすぎないのが吉ですねw 「狂火」はパワフルな変拍子の押しや緊張感とニューメタル味が新鮮なんだけども、ちゃんと親しみ易さもあってまだまだ聴きこみたいなと。サウンド的にライブ映えも凄そうなんで、4/8のライブ楽しみです。


#9『It’s Hell Down Here』/ The Amity Affliction

 オーストラリアクイーンズランド出身のポストハードコア/メタルコアバンドの新曲。ニューアルバム『Not Without My Ghost』を5月12日にリリースすることを発表し、同アルバムからシングルカット。
 先月リリースされた「I See Dead People」がデスコア調で全くクリーンが無く良くも悪くも衝撃的だったんですが、杞憂でした。このバンドらしいツインボーカルのコントラストが光ってて今楽曲はむっちゃ好き。この曲はVo. Joel BirchとVo/Ba. Ahrenが書いた曲で、あの世に逝ってしまった友人への手紙との事。自ら命を絶った友人の異変を見抜けなかった罪悪感を歌い、その悲痛さがメロディからも伝わってきます。新譜はバンド史上最もヘヴィな仕上がりになりそうな予感しかないですわ。


#10『Trinity』/ Vitalism

 ブラジルはリオデジャネイロ出身のギタリストEd Garciaによって始動したプログレッシヴ・メタルコアプロジェクトの新曲。現在はBa. Bruno Ladislau、 Dr. Demétrius Locksが参加。
 定期的にくる"こーゆーので良いんだよ系"プログレッシヴ・メタルコア。本当に信頼しかないし、最高に尽きる。超絶技巧で紡がれるキャッチーなメロディながら、しっかり激しくヘヴィで、装飾のお洒落さも相変わらず。洗練されたグルーヴで追い込んでいく感じの終盤とかも堪らんです。


#11『Raptoren』/ XO Armor

 ドイツ出身のメタルコア/トラップメタルバンドバンドの新曲。次のアルバム『Nublar』から唯一ドイツ語の歌詞を含む1曲「Raptoren」を先行リリース。同郷のデスコア/ビートダウンバンドConsvmerのVo. Dennis Ackermanをフィーチャー。
 生々しく叫び散らかしており音楽的にもリリック的にもパワフルな1曲で、地割れを起こす勢いのダイナミックサウンドに圧倒されます。トラップメタルのセンスとブルータルな美しさがキープされてるのが良いですね。囁きから金切りスクリームまでのギャップは凄すぎて怖さすらあるw


#12『The Enduring』/ Fighting the Phoenix

 アメリカはコロラドスプリングスを拠点とするメタルコアバンドの新曲。2021年のアルバム『The Endless Night』以来なので超久々。
 ファンタジックで荘厳なオーケストラ装飾に包まれる中で、古き良きヘヴィメタル臭が香るリフが炸裂してて心掴まれてしまった。正統派すぎる。前のめり且つ確実に展開していきながら、ブレイクダウン後の終盤にはコーラスも入って壮大なフィニッシュ。素直に良い。



―――以上、3/20~3/26はEP2枚、シングル10枚の新曲感想でした。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
 その他何かオススメ曲や要望等あれば何でもお気軽にコメントください。また、少しでも良かったと感じていただけたら、スキ♡を押したり(noteアカウントなくても押せます)、シェアしたりしていただけると大変励みになります。フォローも大歓迎です。よろしくお願いします!

 ではまた!

※先週の新曲感想はこちらから。


#ライブレポート

【3/25 SABLE HILLS presents FRONTLINE FESTIVAL 2023@川崎CLUB CITTA'】

またやって欲しい素晴らしいフェス
時間押してたけどやり切ってくれた

 2015年にVo.Takuya、Gt.Rictの兄弟を中心に結成されたメタルコアバンドSABLE HILLS、バンド初の主催フェス。昨年リリースされた2ndアルバム『DUALITY』は名盤で、国内外問わず評価され、同作を引っ提げてのヨーロッパツアーでは、世界最大のMETALフェス「Wacken Open Air」METAL BATTLEにて、全28ヶ国から集結した強豪並みいる中、日本人初のグランプリを獲得。間違いなくイマ激アツなバンド。このフェスの前日もフィリピンでライブしてきて寝ずに来たそう。凄すぎるんよ。

 本当に最高のフェスでした。メンツはご覧の通り良いバンドしか揃ってなくて、どれも楽しみにしてました。よく見るバンドから今回が初のバンドも。ジャンルもメタルコアに限らず、ポストブラックメタル、メロデス、デスコアまで幅広いラインナップで素晴らしい。
 12時過ぎに到着して、閉演まで楽しみました。初手Sailing Before The Wind や Graupel はよく見るけど、川崎クラブチッタ級のそこそこ大きいステージでのパフォーマンスは新鮮で良かったですね。どちらも動きが激しかったり、煽りが上手でステージ映えするライブバンドですし。
 明日の叙景は良い意味で淡々と世界観を構築したライブで、その場を空気を完全に我が身の物にしてた印象。初見だけど素直にかっこよかった…。
 その後Prompts、DEXCOREもよく見るけど、いつも以上気迫溢れるパフォーマンスでした。ひたすら客を煽り、フロアを熱くし、限界突破させようとするのがMCでも伝わってきましたね。
 THOUSAND EYESはおそらく初見のはずで、極上のメロデスを浴びました。たまには良いですね、ボーカルの安定感とギターが永遠に強い。
 リベリオン(a crowd of rebellion)は対談動画でも予告されていた通り、1stと2nd EPメインの老人会セトリ。特に「Satellitear」はライブで聴くの本当にいつぶりだろう、って感じだったので最高でした。エモ散らかした。
 AILIPH DOEPAは初見、見た目の華やかさ通りのエンタメもありつつ、しっかりメタルしてるサウンドがクセになるバンドでしたわ。あとボーカルのトークがひらすら上手い。

 そして、満を持してメイン級のPHINEHAS!初来日となるアメリカのメタルコアバンド、最新アルバム『The Fire Itself』からも沢山披露してくれて最高でした…。ギターが一生泣き散らかしてて神だったのと、ブレイクダウンヤバすぎてニヤケ止まらんかった…。あと「Dead Choir」も好きだから聴けたの嬉しすぎて本当に有難うのお気持ち。

 お次は、我らが同人メタルの星、Imperial Circus Dead Decadence。おそらくPAとのトラブルで前半2曲ほどボーカルが殆ど楽器隊にかき消されてしまっていたんですが、後半は息を吹き返し最高のパフォーマンスでした。綺麗な衣装とオーラを身にまとい、堂々たるライブ、よく再現してくれたなと。名曲「黄泉より聴こゆ、皇国の燈と焔の少女。」ではもう感極まりすぎてガチで涙ぐんでました。唯一無二すぎて好き。

 トリを飾るのは、もちろんSABLE HILLS。海外経験を沢山積んできた事で磨かれたパフォーマンスはそれはもう圧倒的でした。ステージを広々と使い、名物扇風機ヘドバンも芸術的、今迄より更に息の揃った力強いサウンドが会場全体に響き渡ってました。Vo. Takuyaのスクリーム本当に多彩かつ安定感抜群になったなと…改めて。身体も間違いなくデカくなった。セトリも最高で特に「The Eternal」はこのデカい会場だからこそ映える楽曲なの誰もが解っていたので本当に素晴らしかった。今後もずっとバンドのキャリアとデカさを支え、証明してくれる1曲だと思います。ラストは活動初期から愛されてる「The Chosen One」、SABLE初期のライブも経験しているからかやっぱコレがイッチャン好きだなと確信しながら狂ってましたわ。

 って事で、改めて本当にありがとうございました。是非来年からも続けて欲しいなと切に願います。客層もメタルオタクから、ライブキッズ、海外ニキ…etcとなんか凄かったし、アングラ感がありつつ閉じコンにならない表に堂々とアピールできるラインナップ中々できないと思うので。ジャンルも多岐に渡ってるのフェスらしくて良かったですし。SABLE HILLSはガチ日本の誇りなので、これからもメタルコアシーンを頼みます。

ありがとうSABLE HILLS

 では今回はこの辺で。また来週お逢いしましょう!

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