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今週の良かった新曲感想【1/15~1/21】

 どうもです。

 毎週恒例の新曲感想記事。1/15~1/21リリース分です。アルバム、EP、シングルを対象に自信をもってオススメできる曲を紹介していきます。読んでくださった方に1曲でも良き出逢いがあります様に。ではどうぞー。


#1『身空歌』/ 春猿火

 クリエイティブレーベル「KAMITSUBAKI STUDIO」所属のVsingerである春猿火の新曲。作詞:AMAMOGU、作曲:松田純一・MILKEY、編曲:朝比奈健人。昨年11月4日の『春猿火シャーマニズム2』にて初披露された楽曲。
 名曲!芳醇なサウンドスケープの広がりが美しく、ピアノ×ストリングス×和メロがあまりに性癖…。本音を赤裸々に語った歌詞と共に胸が締め付けられる切ないメロディがずっと畳み掛けてくるのに、音色と春ねえの芯の通った優しい歌声が心地良い安らぎを同時にもたらしてくれますね。


#2『切札』/ V.W.P

 同じく「KAMITSUBAKI STUDIO」所属のVsingerである花譜、理芽、春猿火、ヰ世界情緒、幸祜が集結したバーチャルアーティストグループV.W.Pの15thシングル。作詞・作曲:廉。編曲:朝比奈健人。先日13日に行われた2nd ONE-MAN LIVE「現象II-魔女拡成-」にて初披露されました。
 優雅なストリングスの美しさとメタリックなバンドサウンドの力強さが共存した勇壮な雰囲気がむっちゃカッコいい1曲。廉さんらしいキレのあるリズムと流麗なメロディが生むカタルシスも強さが特徴的で、情緒ちゃんメインに据えつつ個性を活かした歌割りも見事でした。ギターソロ好きすぎる。


#3『メシア』/ アルバ・セラ

 様々な物語を巡るVTuberプロジェクト「VERSEⁿ」所属のVsingerアルバ・セラの新曲。2月7日にリリースが決まった1stフルアルバム 『幽』より先行リリース。作詞・作編曲:ゆよゆっぺ!!!
 ヤバすぎ名曲!お洒落シンセ系ローチューニングなメタルコアに振り切った破壊力抜群の1曲。妖艶なメロディと美しく突き抜けていくセラちゃんの歌声からどこか神々しい雰囲気に満ちているのも最高ですね。ラストのブレイクダウンは落とし過ぎててモッシュ不可避でした。現地ライブ求ム…。


#4『anthology』/ カシ・オトハ

 同じく彼女も「VERSEⁿ」所属のVsingerカシ・オトハの新曲。2月7日にリリースが決まった1stフルアルバム 『anthology』より先行リリース。作詞・作曲:北澤ゆうほ。編曲:knoak。
 カラッとした爽快感があるギターサウンドが心地良く、素朴で優しいメロディもどこか懐かしく感じるエモーショナル要素が魅力的。歌詞に何度も出てくる"君と僕"、共に歩みを進めようとする優しさがオトハちゃんの歌声にも満ちており、心救われるステキな1曲になっていたと思います。


#5『Prism』/ 七海うらら

 avex内のオルタナティブレーベル「muchoo」所属(活動形態はフリーランス)、リアルとバーチャルを行き来するパラレルシンガー七海うらら。自身初となるミニアルバム。これまでリリースされた「茜光」や「Seventh Heaven」に新規2曲を加えた全7曲を収録。
 本人から"七変化を堪能出来る味変だらけのアルバム"とコメントがあったのも納得できる、彼女の歌唱スキルや感情表現力の高さを改めて実感する渾身の1枚でした。新規曲となったTr.1「パラレル☆ショータイム」は作詞も彼女自身が手掛け、まさしくショーの幕開け系で高揚感をもたらす多様な展開が楽しい1曲に。MVも制作されたTr.2「キワメテカワイイ」の弾む様なメロディは心地良い中毒性もあって、ライブだと更に盛り上がそうだなと思いました。銃声から始まりを告げるTr.4「Love and Hate」は、ボカロP”rukaku"とラッパー"MC MOGURA"がタッグを組んだ新規曲で、低音ラップがカッコよく、生み出されるグルーヴ感も気持ち良かったですね。他は昨年の既存曲ではありますが、名曲Tr.7「Seventh Heaven」はアルバムを締めくくるに相応しい1曲なので、通し聴きした時の満足感も素晴らしいモノでした。


#6『リローディング』/ vα-liv

 2023年4月に始動した「PROJECT IM@S」によるアイドル育成プロジェクト「vα-liv(ヴイアライヴ)」の記念すべき初のオリジナル楽曲が遂にリリース。作詞・作編曲:BNSI(大澤めい)。
 良い意味で1stアイドルソングらしからぬパワフルでクールなロックナンバーに仕上がった1曲。全く違う魅力を持った3人の歌声の確かな存在感と、だからこそ生まれる厚みのあるハーモニーも素晴らしい。まだ物語は始まったばかりの彼女達が、全てを背負って進んでいくんだと決意に満ちた歌詞も応援したくなるモノがありますね。ヴイアラはマジで良いですよ。


#7『Arcospica』/ 七篠さよ

 個人勢として活動している、七夕の夜に生まれた歌姫Vsinger七篠さよの記念すべき1stアルバム。クラウドファンディングの応援(最終達成度291%)によって実現した作品で、2022年12月の「色、一振り。」から2023年7月まで毎月連続で発表したオリジナル曲と、新規inst楽曲「Arcospica」を追加した全8曲からなる集大成アルバムとなりました。
 まず、Tr.1「Arcospica」このインストがあるかないかでアルバムの印象がガラッと変わる位にはステキな1曲でした。煌めく星と澄んだ夜空をイメージさせるサウンドスケープで、アルバムをリピートした時にTr.7「夜とスピカ」からも違和感なく余韻に繋がるなと思います。再収録されたシングル曲達も改めて聴くと、激しいロックナンバーから切ないバラード、中毒性の高い電波曲までそれぞれが確かな輝きを放つバラエティ豊かな楽曲が揃っており、彼女のポテンシャルの高さも魅せる1枚でした。少女みたいなウブさを感じる歌声になる時もあれば、高音域で響きの美しい声になる時もあって。歌詞に込められた想いを零さないよう大切に歌い上げる表現力も本当に素晴らしいですね。この1枚で更に活躍の場を広げていく事を願ってます!


#8『青い記憶に溺れたくて。』/ みそらみみ

 "貴方の心に寄り添った音楽を"をコンセプトに歌ってみたを投稿し活動しているVsinger準備中、みそらみみの2ndオリジナル楽曲。作詞・作編曲:Aira。1月21日に迎えた誕生日を記念してリリースされました。
 強烈なインパクトを残してくれた1stオリ曲から少し雰囲気を変え、今回はイントロからストリングスとピアノ際立つ壮大で美しいロックナンバーとなりました。2番でのベースの存在感が好き。キレよく感情を絞り出す様なフレーズ語尾の歌い方も印象的で、色気や切なさをも感じさせますね。


#9『アークナイツ4周年記念楽曲集』/ アークナイツ

 本格戦略タワーディフェンススマホRPG『アークナイツ』の1月13、14日に開催された4th Anniversary Fes. 「For You」にて公開されたキャラクターソング集。4曲全て良かったんですが、歌:ハニーベリー(CV: 井上ほの花)、作詞・作編曲:アオワイファイによるTr.3「緑雨の言葉」をご紹介。好きなキャラだしFes会場で一目惚れしてしまったので。
 重い経歴を持った彼女だからこそかもしれませんが、これだけ優しさに満ちた楽曲がリリースされる事に涙を禁じ得ないですね。皆が勇気を出して肝心な一歩を踏み出すことができるようにと、元気いっぱいに想いを込めた歌詞と歌声に泣ける。深く心地よい音空間を演出するサウンドと、口ずさみたくなるリズミカルなメロディも特徴的で、ずっと聴いていられます。


#10『Creature』/ LANDMVRKS

 フランスはマルセイユ出身のメタルコアバンドの新曲。昨年は1曲もリリース無かったので、3rdアルバム『Lost in the Waves(The Complete Edition)』から約2年ぶりとなる久々の新曲になりました。
 かなり緩急の激しいアグレッシブな展開で、やっぱりLANDMVRKS凄えな!と思わせる1曲でした。サビメロの雰囲気は前作をかなり引き継いでる印象がありますね。クールで強靭なグルーヴとVo.Floの高速ラップは健在で、分かりやすくモッシュ衝動に駆られるブレイクダウンも強烈でした。続きがありそうなアウトロだったので、今年はまだリリースあるかも…?


#11『Sleepless Deathbed』/ Invent Animate

 アメリカはテキサス州ポート・ネチズを拠点に活動するプログレッシヴ・メタルコアバンドの新曲。2023年3月のアルバムと昨年9月のシングルがあるので、なんだかDelax ver.来てもおかしくないペース。
 覚醒してるのか名曲量産し始めてるバンド。「死の状態の幻視と、それがもたらす不快感から抜け出せない」事をテーマにしたと云うパーソナルで内省的なダークアンビエント要素が確かに表現されており、何か強く訴えかける様なMarcusのボーカルワークは特に目を見張るモノがありました。無慈悲に打ち鳴らされるサウンドは、生々しくて混沌とした美しさがありますね。


#12『Blind』/ Invert Hourglass

 新潟を拠点に活動している、プログレッシヴ・メタルコアバンドの新曲。昨年8月の『Peacebreak』となるリリースなので、相変わらずペースが早くて素晴らしいです。
 前作と同系統のサイバーキラキラエッセンスと、誰も止められないアグレッシブな速度感が最高すぎる1曲。力強く叫び続けるボーカルの牽引力と、シンガロングへ向かうグルーヴとグッドメロディ、破壊的な美しさを魅せるラストのブレイクダウン、どれも本当に魅力的でした。2月にやっとライブを見ることができそうなので、楽しみです。


#13『Taste The Doom』/ Horror Dance Squad

 エストニアのタリン出身のモダンメタルコアバンドの新曲。前作「Ego Death」から約1年半ぶりの新曲で、今年5月にリリース予定の1stアルバム『All I See Is Black』から先行リリース。
 アルバムで最もダークな1曲とコメントされており、イントロから只ならぬ怪しい雰囲気を感じさせる、獰猛で分厚いグルーヴを纏ったニューメタルコアスタイルな1曲でした。ツインボーカルの勢いを活かしたメロディセンスもかなり良いですね。アルバム期待できそうです。


―――以上、1/15~1/21はアルバム1枚、ミニアルバム1枚、シングル11枚の新曲感想でした。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。その他何かオススメ曲や要望等あれば何でもお気軽にコメントください。また、少しでも良かったと感じていただけたら、スキ♡を押したり(noteアカウントなくても押せます)、シェアしたりしていただけると大変励みになります。フォローも大歓迎です。よろしくお願いします!

※先週の新曲感想はこちらから。

#ライブレポート

【1/21 She is Legend Live Tour 2023 "ExtremeFlag"@豊洲PIT】

シーレジェ最高!!!

 WFS×Keyが贈るRPGスマートフォンゲーム「ヘブンバーンズレッド」の劇中バンド、She is Legendの9月から始まったライブツアーファイナル公演に行ってきました。歌唱は茅森月歌ボーカル担当のXAIと、朝倉可憐ボーカル担当の鈴木このみの2人。勿論生バンドセットでのライブとなりました。

 暗転すると、バンドメンバーが登場した後、シンガー2人がこのライブを象徴する"ExtremeFlag"と書かれた大きな旗を持って登場。観客へ"盛り上がっていけますかー?"と声出しを煽りながら、そのまま初手「Dance! Dance! Dance!」を披露。サビでのシンガー2人の掛け合い、向かい合って歌う姿とかはこの先の楽曲でも印象的でしたね。「Burn My Soul」⇒「War Alive~時はやぶれかぶれに~」までイントロ最強シンガロング楽曲を通して歌い、まだ3曲しかやってないのに、会場はかなり熱気に満ちており、シンガー2人も熱い!と言ってましたw

 そんな熱さから小休憩後は2人とも羽織っていた上着を脱ぎ捨て、"皆で踊って声出しできる曲を持ってきました"と前振りから「Murasame Blade!」を披露。"せい!はっ!"の掛け声が印象的なイントロから正拳突きと共に終始声が止まらずサビでは飛び跳ねられるライブ楽曲へと大化けしてましたね。続けて「過眠症」で少し穏やかになったかと思えば、再びヘヴィな「オーバーキル」を持ってこられ、バンドメンバーとシンガー2人の熱いパフォーマンスに合わせてヘドバンの嵐。勢い止まらずブレイクダウン搭載の「シガチョコ」⇒クラップとシンガロング必至の「Thank you for playing~あなたに出会えてよかった~」まで激しさは増す一方でした。このみさんはスクリームパートも歌ってる様に魅せるパフォーマンス凄かったですね。

 ここで小休憩をまた挟み、ピアノイントロで歓声が沸いた「放課後のメロディ」と、ツアー初披露となる「Long Long Spell」でエモーショナルな雰囲気は加速。改めて歌詞が好きぎるなと噛みしめながら聴いてました。アウトロシンガロングも最高に泣き。続けて「How's everything」と、ずっと待っていた最愛の曲「さよならの速度」が披露され、合唱しながら天を仰ぎましたね。イントロからサビまで哀愁と激情が加速していく何もかもが大好き。


 熱気に溢れた会場から、このみさんは一度ステージ裏に捌け、XAIさんのソロバラードとなる「贅沢な感情」を披露。息成分多いどこか神秘的な声質が本当に綺麗で、会場に響き渡る歌声に全員が聞き入っていた事でしょう。披露後のMCでは、"She is Legendのお蔭でシンガーとして変わる事ができて、自信を持って色々と挑戦できる様になりました"と、感謝を伝える姿に会場は拍手に包まれました。(MC中のお声もステキでした…。

 このみさんが戻ってくると、まさかの"残りあと2曲です!"とあっという間だなと驚きつつ、「Heartbreak Syndrome」⇒「ありふれたBattle Song~いつも戦闘は面倒だ~」で盛大な盛り上がりを魅せたまま本編は〆。サビ"ゆけ 胸を張れ"のシンガロング皆んな声デカすぎてマジで最高でしたね…。

 アンコールの声も早々に上がり、その声に応えると、イントロで会場のファンが待ってました!と言わんばかりの歓声が上がった「死にゆく季節でぼくは」で再び幕開け。ゲームシナリオも目に浮かびながら、この泣き曲を存分に味わう事ができました。続くは「起死廻生」と、こちらも個人的トップの曲なので嬉しかったですね。畳み掛けるサビメロ好きすぎる。

 ラストのMCでは、2ndアルバムとZeppツアーが発表され、また逢えるねと、シンガー2人とファンは大喜びでした。また、このみさんが"このツアーファイナルを以てちゃんとShe is Legendになれた気がします"と、共に歌ってきたXAIさんやバンドメンバー、ファンヘと感謝を伝えておりました。そして、"そんなツアーで大切に育ててきた曲です!"の前振りで「Arch of Light」を披露し、アンコールラストは「Goodbye Innocence」で〆られました。お立ち台にシンガー2人が立って、阿吽の呼吸で掛け合い歌う姿は本当に改めてカッコよかったです。"XAIと鈴木このみ"でありながら、表情や仕草から"茅森月歌と朝倉可憐"が確実に宿っていたと思います。

 別れを惜しみながらも、集合写真を撮って終幕となりました。改めて、素晴らしいライブでした。麻枝さんの曲やっぱ良すぎるで…と感動しながら、それをパワフルにエモーショナルに歌いこなす、XAIさんとこのみさんの歌唱力に圧倒され、生バンドセットによって大化けしたライブアンセムに盛り上がる事ができました。MC短めで割とテンポ良かったから熱気キープされたままだったのと、オタクの声もデカくて一体感ある会場の雰囲気も楽しかったです。来月はまたシーレジェとやなぎさんが登場する「HEAVEN BURNS RED LIVE 2024」があるので、楽しみにしてます。

 では今回はこの辺で。また来週お逢いしましょう!

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