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今週の良かった新曲感想【3/27~4/2】

 どうもです。

 毎週恒例の新曲感想記事。3/27~4/2リリース分です。アルバム、EP、シングルを対象に自信をもってオススメできる曲を紹介していきます。読んでくださった方に1曲でも良き出逢いがあります様に。ではどうぞー。

#1『Abstractions void』/ 幸祜ココ

 KAMITSUBAKI STUDIO所属のVsinger幸祜、9枚目となるシングル。作詞・作編曲:Feryquitous(フェリキタス)。2/1にもシングル『ミラージュコード』をリリースしたばかりなので、かなりハイペース。いつも通りMV公開から1週間遅れでサブスクが解禁。
 もう心地良いの極致。ここまでエロくて酔いしれる音空間中々ないです。Feryquitousさんらしい動きと奥行きがあるサウンドから生まれる立体感に加えて、ココちゃんの美しく滑らかな歌い方が本当に良きです。


#2『そして白に還る』/ ヰ世界情緒いせかいじょうちょ

 同じくKAMITSUBAKI STUDIO所属のVsingerヰ世界情緒、7枚目となるシングル。作詞・作編曲:香椎モイミ。
 壮大かつ緊張感のあるサウンドスケープで、展開もサビに向かって勢いづいていく感じがむっちゃ良いです。切迫感と云うか何かに追われている感じも何処かあって。ラストは儚げな余韻がこれまた良き…。情緒ちゃんの神秘的で力強い歌声も炸裂しまくっていて最高ですね、唯一無二。


#3『刻印』/ ヰ世界情緒, 幸祜

 またまたKAMITSUBAKI STUDIO所属のVsingerヰ世界情緒と幸祜のデュエット曲。作詞・作曲・編曲:柊マグネタイト。同所属の花譜、理芽、春猿火、ヰ世界情緒、幸祜の5人によるグループV.W.Pの“派生曲”と呼ばれるシリーズで本楽曲に加えて『暗闇』『深淵』『牢獄』『古傷』『泡沫』の計6曲が遂にサブスク解禁されました。
 昨年4月に行われたV.W.Pの1stワンマンライブでお披露目以来はMVのみだったので待望。どれも良いんですが、敢えて1曲選ぶならこの『刻印』でした。マジでカッコいい。アップテンポかつ耳に残るメロディで、サウンドも煌びやかなシンセと重厚なバンドサウンドのバランスが絶妙。交錯する2人の歌も切れ味抜群で最高です。因みにV.W.Pとしては今年夏に1stアルバムの発売が決定。この記事のラストに神椿フェスのライブレポもあります。


#4『もっと今を愛していたら』/ 花奏かなでかのん 

 先日グループ統合と「774inc.」から「ななしいんく」へ名称変更がされた、ななしいんく所属のベーシストVTuber"花奏かのん"の新曲。作詞作曲だけでなくMVまで彼女自身が手掛けています。
 イントロのギターから徐々に明るく軽快になっていき、サビもキャッチーなメロディで純粋な良い。歌詞の通りどこか切なさが漂っていて、それを優しく包んでくれる様なメロディとソフトで素朴な歌声。間奏ではバンドサウンドだけでなく颯爽と駆けていくピアノの旋律が気持ちよくて好き。


#5『ECHO』/ Sen

 フィリピン出身のバーテンダー個人勢VTuber、Senの新曲。作詞:Sen・Aeshi Yuki、作編曲:Aeshi Yuki。
 溜めを作ってからのサビメロが良すぎる…ガチで良い。心掴むスーパーエモーショナル。サビの良さを猛プッシュしていくかの様に、ラスサビへの盛り上げ方、また壮大な泣きアレンジを効かせてくるのも最高です…。女神を彷彿させる伸びやかな歌声が成せる技でもあるなと。


#6『輝星スペクタクル』/ 桜樹みりあ

 HIGHWAY STARが設立したバーチャルアーティストに特化した音楽レーベルAcro所属の桜樹みりあの3rdシングル。作詞:rito・桜樹みりあ、作曲:津波幸平、編曲:津波幸平。
 小気味いいピコピコサウンドかと思いきや、ちゃんとパワフルでエネルギッシュなアイドルソング。サビも王道故の力強さがあって。歌声を以て歌詞の想いをストレートに伝えるには、彼女に限らずこの形が結局一番強かったりします。ラスサビの"輝きたいから"に応援したくなる魅力が詰まってる。


#7『ハルカゼ』/ MaiR

 「ALIVE MUSIX」所属のVsinger "MaiR"。昨年10月からの6ヶ月連続シングルリリース第6弾、通算11枚目のシングル。作詞:MaiR、作曲:FKBC、編曲:FKBC・Ken Namba。
 遂に6枚完走しましたね…おめでとう。ラストは真っ向勝負のバラード曲。彼女の持ち味である語りかける様な優しさと、気持ちが前面に出た力強さがそれぞれ光っていますね。"小さな命が ここで叫んでいること"って歌詞が好きすぎて、ライブで聴いた日には普通に泣くかと。楽しみです。
 先日のメジャーデビュー発表に続き、3rdワンマンライブも決定した彼女。会場はKT Zepp Yokohama。必ず行きます。興味湧いた方も是非!


#8『ロマンチックにキスして』/ picco, 式部めぐり, 中村さんそ

 picco(トラックメイカー)と、中村さんそ(シンガーソングライター)と、式部めぐり(Vsinger)の3人で作詞作曲歌唱された共作楽曲。
 好きが合わさったと云う事は最高と云う事なんです。全てがカワイイすぎて狂う。3人の掛け合いからの、サビのハーモニーの破壊力たるや。ロマンチックと云う事で煌びやかサウンドだけど派手すぎないので、聴きやすさに加えて中毒性もある感じ。ノリノリで速攻元気が出てきますわね。


#9『光の形』/ Lucia

 映像制作もできマルチな才能を持つ歌い手として活動するLuciaの4枚目となるオリジナル楽曲。作詞:砂守岳央(未来古代楽団)、作編曲:松岡美弥子(未来古代楽団)。
 3rdシングルも紹介させて頂いたので、約1ヶ月ぶり。またしても良い曲を出される…それもそのはず未来古代楽団だもの。幻想的で壮大なパワーを感じる世界観で、多重コーラスも相まって圧倒されますね。これに見事に溶け合うLuciaさんの繊細な起伏の付いた歌も本当に良い、心にグッとくる。あと、こーゆー曲を聞くとやっぱり大きな会場の生音で聴きたくなります。


#10『デイドリームファンタジア』/ DIVELA 

 “初音ミク「マジカルミライ」”の楽曲コンテストで『METEOR』という曲で優勝、ゲーム『プロセカ』や『CHUNITHM 』、『maimai』にオリジナル楽曲を提供するボカロP“DIVELA”の新曲。ボーカルは初音ミク。
 DIVELAさんはやっぱ凄い。ライブ映えする様なスケール感とパンチのあるロックサウンドにキラキラEDMも盛り込んでいくスタイル。ギターリフがイケメンすぎるし、1:54~の爆裂コンボは何?!神なの?!ミク愛に溢れた歌詞に、追い打ちをかける落ちサビからの展開美も圧倒的です…。


#11『So Alone』/ Currents

 アメリカはコネチカット州出身のプログレッシヴメタルコアバンドの新曲。今年5月5日にリリースする事を発表したアルバム『The Death We Seek』からのシングルカット。
 2/1ぶりにまたしても紹介、いやだって良すぎるんよ。いきなり怒涛の刻み刻み、刻み過ぎて好き。ちゃんとCurrentsの音だと解る音でね。クリーンでもその勢い落とし過ぎる事無くスムーズでブレイクダウンまで見事な運び。イントロに反してアウトロはゆっくりフェードアウトなのも◎


#12『ALVA』/ a crowd of rebellion

 昨年は結成15周年を迎えた、新潟県出身のメタルコア/スクリーモバンド。これまでサポートで帯同していたベーシスト・中尾佳介を正式メンバーに加えた新体制初のミニアルバム。
 数週間前に先行で公開された表題曲「ALVA」を紹介しましたが、やっぱダントツで好きですね。でも、それ以外の5曲も持ち味を決して失わないクオリティで、キャリアが長い中で今でも独自のジャンルと世界観を崩さず拡張と深化を続ける姿勢は流石だなと。また、全体的にリベリオンにしては綺麗めと云うかコンパクトに整っており、無駄を削ぎ落した美しさを感じました(実際尺も短め)。Tr.4「Room key」なんかはGt/Vo. 亮輔さんのクリーンを最大限に活かしたバラードラブソングで久々だからか新鮮でした。ライブで聴ける日が来るの楽しみです。


#13『R.I.P.』/ Her Last Sight

 イスラエル出身のメタルコアバンドの新曲。今年はこれで2枚目。
 イントロから鋼鉄クサメロすぎて最高。これで暑苦しいメロディックメタルコア寄りかと思いきや、クリーンが意外と爽やか。また、疾走感を活かしていく、予感時間が短いタイプのブレイクダウンもツボ。ギターソロからそのままアウトロまでの流れも何処かエモーショナルで良きです。


#14『The Migrant』/ Shadow of Intent

 アメリカはコネチカット州のデスコアバンドの新曲。昨年リリースされたアルバム『Elegy』もかなり良かった事が記憶に新しく、それ以来初。
 原点回帰もありつつ、シンフォニックな壮大さを限界まで突き詰めたらSF的に宇宙まで飛び出しちゃった系ですね。早々にブレイクダウンを盛り込み、中盤(1:56~)からの展開が鬼すぎる。残虐なサウンド及びスクリームが、宇宙モチーフの煌びやかな装飾と見事に調和してます。美しい…。


#15『The Devil & Lovers』/ Vicious Rain

 2022年末に結成されたばかりの、スイスはバーデン出身のオルタナティブ・メタルコアバンドのデビューシングル。
 とんでもなく良い!1曲の中でやりたい放題ながら、ちゃんと各要素が組み込まれていて、特にストーリー性を感じる展開美が良き。ドラマティックにコーラスを呼び込むシンガロングでのフィニッシュ最高。交錯するツインボーカルも相性良いですね。今後も期待。


#16『Poseidon』/ Headwreck

 オーストラリアはブリスベン南部出身のメタルコアバンド。2nd EP『Reflection Room』のリリースが4月7日と目前ですが、2/20週に紹介した「Shiver」ぶりにまたしても先行公開。
 やはりユニークなスタイルで良き。不気味なサウンドスケープで、ニューメタルコアとプログレッシヴ・メタルコアの良いトコ取りと云うか。何とも言えない心地良さを与えてくれるのが病みつきになります。



―――以上、3/27~4/2はEP1枚、シングル15枚の新曲感想でした。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
 その他何かオススメ曲や要望等あれば何でもお気軽にコメントください。また、少しでも良かったと感じていただけたら、スキ♡を押したり(noteアカウントなくても押せます)、シェアしたりしていただけると大変励みになります。フォローも大歓迎です。よろしくお願いします!

 ではまた!

※先週の新曲感想はこちらから。


#ライブレポート

【3/29 Born of Osiris Tokyo Show 2023 with Within Destruction@渋谷Garret udagawa】

もっとデカい会場で良かったと思うわよ絶対

 アメリカはイリノイ州シカゴ出身のプログレッシヴ・デスコアバンド、BORN OF OSIRISの来日公演に行ってきました。一応アジアツアーで、スロベニアはイェセニツェ出身のメタルコアバンドWithin Destructionも帯同。
 ようやくライブを見る事ができて嬉しかったです。勿論ソールドアウト公演で、どう考えても会場キャパ間違ってる気がしましたが、人が一杯いて熱気が凄かったのは良かったですね。

 急遽、オープニングアクトとして日本のメタルコアバンドSable Hillsが参戦。こないだ彼らの主催フェスで見たばっかりではありましたが、大好きなバンドなので何度見ても最高。この日はサポートギターに元HER NAME IN BLOODのDaikiさんが入ってたのも新鮮でした。

 続いて、Within Destructionがライブ開始。昨年ベスト盤にも選んだ最新アルバム『Lotus』から沢山やってくれたのが個人的には嬉しかった。「Survival」のかめはめ波ブレイクダウンも聞けて大満足です。古いのだと「D E A T H W I S H」やったのはガチで最高でしたね…エグすぎた。てか、終始トリオ編成とは思えない迫力で凄まじかった…。オリジナルメンバーであるDr. Luka VezzosiとVo. Rok Rupnikの2人が異次元スキルかつ安定感抜群で、Gt. Howard Fangもテクイのに結構動き回ってて良かったです…。

 
 そして、いよいよBORN OF OSIRIS。正直彼らの曲は全部追い切れてないと云うか、特に最新3枚くらいは全然聴いてない…。それでも最高でした。無限にピロピロしてる超絶技巧ギターとツインボーカルの迫力よ、全てが圧巻のパフォーマンスでただただ釘付け。初期の曲もやってくれて、中でもアンコールで名曲「Machine」を披露してくれて狂った。もうコレ聴けただけで丸儲けレベル。本当にありがとうございました。

 ライブハウスの様子だけでなく、来日公演も増えてきて、本格的にコ〇ナ禍以前に戻った気がします、素直に嬉しい。見たい海外のバンドまだまだいるので、今後も機会を逃さず見ていきたいと思います。


【3/30,31 KAMITSUBAKI FES '23@豊洲PIT】

花譜ちゃん一緒に連れていった
神椿と深脊界が遂に大集合

 クリエイティブレーベル「KAMITSUBAKI STUDIO」が初のフェス「KAMITSUBAKI FES ’23」を2日間に渡って開催。参加アーティストは上記画像の通りで、KAMITSUBAKI STUDIOに所属するバーチャルシンガー、シンガーソングライターら総勢9組とバーチャルシンガーから派生した音楽的同位体も大集合し、さらにKAMITSUBAKI STUDIOの姉妹レーベルSINSEKAI STUDIOからも多数参加。もう豪華すぎで、これは行くしかないと両日通しで参加してきました。

 初開催にして大成功な素晴らしいライブで、それを可能にしてみせた神椿メンバーと楽曲、バンド、クリエイター陣らはやっぱり凄えやと再認識させられた2日間でした。本当に幸せだった。

 まずVsingerメインの1日目。オープニングアクトはCIELちゃん。2曲のみでしたが、可愛いらしさもあり、歌声綺麗すぎて惚れ惚れしましたね…。
 春ねえ(春猿火)は新曲多めで組んだセトリが個人的には嬉しかったです、聴きたい曲全部聴けた。特にバンドセットでの「テラ」があまりに強すぎましたね。ガチで最強。
 ココ(幸祜)ちゃんは新旧混ぜてきたセトリで強いて言えばLast Bulletまで聴きたかったけど、音楽的同位体"狐子"とデュエットした「ミラージュコード」がイケメンすぎたので満足です。この記事で紹介した「Abstractions Void」も披露してくれて、堪らんかったです。
 情緒ちゃんは本当にヤバすぎたので1日でも早く現地ワンマンやって欲しいです。1秒でも長く彼女の歌声が拡げる世界に浸っていたかった、「ヰ世界の宝石譚」とか云う名曲も、音楽的同位体"星界"とのデュエットかつ安定のアレンジ付きで本当に良かったです。
 そしてソロのトリを飾るのは、もちろん花譜ちゃん。これ以上ない最強セトリでした。殆ど3rdアルバム『狂想』からで、「海に化ける」→「人を気取る」の鉄板メドレーに、音楽的同位体"可不"と「青春の温度」、更に、まさかの「邂逅」までやってくれて泣き散らかした。アルバムで一番大好きな曲だし、この選曲は花譜ちゃんからカンザキイオリさんへの感謝の気持ちだと誠に勝手ながら受け取りました。僕からもありがとうのお気持ち。

 この後は、留学中で今回は参加できなかった理芽ちゃんからのビデオメッセージがあり、彼女の代わりに音楽的同位体"裏命"が参加したV.W.Pによるパフォーマンス。まだ正式リリースされていない系譜曲も披露しつつ、最後には音楽的同位体5人も大集合して、最初で最後かもしれない合計9人によるパフォーマンスに。1stシングル「電脳」は壮大にバチッと決めてくれました。アレはブチ上がらずにはいられなかったです。

大集合良すぎる…


 シンガーソングライターメインの2日目。前半はソロパートで梓川さん、大沼パセリさん、Guianoさん、DUSTCELLさん、カンザキイオリさん、全員ライブ初めて見るので生歌上手すぎて驚きでした。Guianoさんのセトリが昨年リリースされた花⇒鳥⇒風⇒月と続けて披露されたのが特に良かったです。そんでカンザキイオリさんですよ…。ピアノやギターを弾きながら、丁寧に感情を乗っけながら歌い上げる姿が本当にステキでした。
 後半はフェスの目玉であるコラボパート。全部良すぎたんですが、特に幸祜×VALIS(実写)の「TIME」、V.W.P with CIELの「輪廻」、カンザキイオリ×花譜の「あの夏が飽和する」⇒「狂感覚」で優勝からの激エモ号泣オタクでした…。「あの夏が飽和する」大大大好きなので歌ってくれて本当にありがとう。イントロが流れた瞬間天を仰いで涙が溢れてその後ずっとムリでした…軽く涙腺ぶっ壊れた。最高の名曲です。

CIELちゃんも衣装お揃いなのオタクに刺さる
ガチでずっと泣いてた…一生の想い出になりました

 改めて、最高の2日間でした。これ以上ない最高の瞬間を沢山見せてくれてもう感謝しかないし、やっぱ神椿の皆が大好きです。また、今回を以て"現地では"ソロライブ初ってメンバーが結構いるのが本当に感慨深かったですね。花譜ちゃん以外は丁度コ○ナ禍での配信ライブメインで活動してきた子達なので。昨年のV.W.Pワンマンの時とはまた違って、ちゃんとソロのオリ曲聴けたのホント良かった。あとは音楽的同位体の出番が多かったり、勢揃いまでしてオリ曲まで出したりと、今後も本格的に活動の枠広げていくのが窺えて楽しみですね。そして、理芽ちゃんが今回参加できなかったので、是非第2回、第3回…と開催を続けて欲しいなと思います。

 では今回はこの辺で。また来週お逢いしましょう!

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